New Year's Revolution 2007 | 評価:C |
初回だった一昨年、昨年とGAB並の低クオリティを晒し続けたNYR。08年にはついに廃止
ということでこれが最後になりました。カードを見る限り、ようやく普通のPPVになりそうな感じですが、どうでしょうか? IC王座戦、世界タッグ王座戦、WWE王座戦に注目です! 【IC王座戦/ケージマッチ】
オープニングからいきなりケージマッチというディープな形式でビックリすると共に笑った。斬新すぎる。ジェフ・ハーディ vs ジョニー・ナイトロ とはいえ華のある2人、基本的な組み立ては今ひとつなものの盛り上げるべきスポットでしっかり盛り上げ、オープニングマッチとしては十二分の出来でした。ケージを掴めてバランスをとりやすいせいか、最近のWWEのケージマッチではやたらスプリングボード(日本で言うスワンダイブ)技が出ますねー。 後、オチも中々よかったです。ナイトロのセールが素晴らしい。 【タッグチーム・ターモイルマッチ(書かれている順に入場)】
事前告知なしのボーナス試合ということで、JRとキングすら何チーム参加かよく分かっていなかったのは可哀相に思いました。ハイランダーズ vs ワールド・グレイテスト・タッグチーム vs ハクソー・ジム・ドゥガン&スーパー・クレイジー vs ランス・ケイド&トレバー・マードック vs ジャド&JTG ということで勝者がタッグ王座への挑戦権を得られるこの試合。ボーナス試合ということで煽りもなく、今一つ客も盛り上がらず、全体的に散漫とした印象でした。ただその中でも再結成以来初めて見たWGTTが完成度上がってて感心しました。ハースが髪伸ばしてて一瞬誰か分かりませんでしたが……。ハース・オブ・ペインとか何年ぶりに見たんだろ。 それ以外のチームは相変わらず今一つながら、これまた初めて見るクライムタイムの人気ぶりに驚きました。動きも悪くないし、やっぱ切るべきじゃなかったと思うんだけどなぁ。APA的な曲者タッグとして残しておいて欲しかったんですけどね。残念。 リック・フレアー vs ケニー・ダイクストラ
フレアーによるプロレス教室。ロープワークが速かったり、場外でのブレーンバスター受けたり、フレアーの動きがいつもより良かった気がする……。【女子王座戦】
今度はヴィクトリアによるプロレス教室。いつの間にやらヴィクトリアが髪染めてて最初誰か分からなかった……。俺の中ではヴィク姉さんは黒髪なんで。ミッキー・ジェームス vs ヴィクトリア 【世界タッグ王座戦】
HHHが長期欠場になった原因の試合ですね。HHH&ショーン・マイケルズ vs エッジ&ランディ・オートン まず最初に印象的だったのはオートンのセールが派手になってたこと。パンチ貰って漫画みたいに横一回転する奴は始めて見たぜ。(笑) それと HBKがトペ・コンヒーロ したのには度肝を抜かれました。最初あの態勢に入った時「へーHBKがトペなんて珍しいなぁ」と思ってたら……。あの歳でやりますか! その後は普通に面白かったのですが、やはりHHHがスパインバスターを放って重傷を負った後のアドリブ展開がとても興味深かったです。予定が狂って緊迫した空気の中、オートンが超低空RKOしたり、HHHが無理して立ち上がってぺディグリーを敢行したり、HBKが突然物凄いスイートチンミュージックをオートンにぶち込んだりと派手な展開に。安易っちゃぁ安易ですがやはり盛り上がりますね。これでも十分な所へ、さらに HBKが対角線トペ・スイシーダ をやったのもビックリしました。かなり珍しいムーブの割にオートンがちゃんと受けられたけど元から予定してたんですかねー。 ……とまぁ全体通して蹴るわ飛ぶわでHBKの一人舞台の印象なんですが、ここから更に大暴れ。リングでRated-RKOの2人を椅子で乱打乱打乱打。正直展開から言ってここでHBKが椅子攻撃するのは意味不明なんですけど、あまりの気迫にはカッコ良さすら感じました。さらにそこへHHHが何事もなかったのように椅子を持って加勢したのにはビックリしましたね。 最後はDXがRated-RKOを実況席に連れて行き、HHHがエッジにぺディグリー@実況席、 HBKはコーナートップから実況席貫通の長距離ダイビングエルボードロップ。 今日だけでHBKには3度も度肝を抜かれましたよ!しかもこれだけ派手な飛び技をいくつもやったのに、退場時にはしっかり笑顔でポーズ取ってたのには呆然としましたね。HHHはHHHで立てないはずの重傷なのに最後は歩いてちゃんとHBKと一緒にポーズしてたし、凄まじいプロ根性には敬服するしかありません。真のエンターテイナーここに有り! カリート vs クリス・マスターズ
相変わらずスワンダイブ技に頼って肝心のレスリングが進化しないカリートと、ドーピング検査に引っかって長期謹慎を経てようやく立ち直ったマスターズが対決。どう考えても塩試合にしかならないのですが、試合の位置的にそう長くなりそうにもないのが救いですね。試合の方は予想通りかなり短めで内容も相変わらず技出してるだけの印象。ただカリートのツーステップ・ブファドーラと、マスターズのハーフネルソンスープレックスは現WWEにおいて貴重なんで見ても損はないかもしれません。 【WWE王座戦】
この後、RRでラストマンスタンディングマッチすることになるんですが、その試合が凄い評判良かったので、こちらにも期待。時間軸から言うと逆なんですけどね。ジョン・シナ vs ウマガ 結論から言ってしまうとウマガの存在感が凄い試合でしたね。迫力を出すためかゆったりと大きく動いていたのが印象に残りました。少々スローペースすぎて間延びしてるきらいもありますが、サモアンドロップにしろガンスティンガーにしろ説得力抜群。対するシナもしっかり「圧倒的な敵に立ち向かう等身大のヒーロー」を演じ切り好印象。ラストはいくらWWEとはいえちょっと無理ありすぎだろーとは思いましたが、次の対決が楽しみに思える、いい感じの試合でした。 【ボーナストラック】
ケビン・フェダーラインってのはアメリカの歌手ブリトニー・スピアーズの元旦那で、この夫婦は当時離婚やら裁判やらで凄い注目を浴びていたんですが、その流れでWWEが声をかけたという形になります。……と解説しなければいけないくらい、WWEにとっても世間にとっても一発ネタ。試合も当然茶番。まぁ仕方ない。ジョン・シナ vs ケビン・フェダーライン (RAW #710より) 【ボーナストラック】
これまた有名人ネタなのですが、当然ながら偽物なんで今一つ。しかもアメリカネタであるため日本人には背後関係とかもあまり分からないので楽しめないっていう。ドナルド・トランプ vs ロージー・オドネル (RAW #711より) というわけでトラブルや塩試合やプロレス教室もありながらも、なんだかんだで普通に見られるPPVでした。最初にも書いた通り、NYRという名前にはGAB並に嫌なイメージが纏わりついていたのですが、最後の最後にしてようやく名誉挽回してくれた気がします。ただボーナストラックはもうちょっと充実させてほしかった。プロモ無しで茶番2試合だけってのは寂しいです。 (執筆日:2008年1月22日) |
No Way Out 2007 | 評価:C |
このPPV以降、全PPV共催ということで色々物議を醸し出してますが、とりあえず拝見してみましょう。しかしカード弱いなー。タッグがメインってのは相当久しぶりですね。 MVP&ジョニー・ナイトロ&ジョイ・マーキュリー
WWEのPPVで6人タッグ組まれるのも相当珍しい気がしますが、組み合わせが結構無茶やってます。ファイトスタイル的に噛み合うのかが心配です。それとMVPの入場セットがフレームアウトした一瞬の内に撤去されててWWEの凄さを感じました。vs マット・ハーディ&ジェフ・ハーディ&クリス・ベノワ スロースターターな試合で最初は煮え切らない展開にイライラしましたが、ジェフが敵の猛攻から脱出した辺りから活き活きとしてきて面白い試合になりました。ただフィニッシュムーブ絡みで、カットまでに間が空きすぎてたのが気になりました。 ムーブ的にはジェフがウィスパー・イン・ザ・ウィンドをコーナーへのハンマースローのカウンターで使わず、単発で使ったのが印象に残りました。今までみた奴は全てカウンターだったので。後はベノワの2人ぶっこ抜きジャーマンとか。 ところでこのカード、よく見ればベテランvsルーキーの構図にもなってたんですね。MVPvsベノワ、MNMvsハーディー・ボーイズの抗争に捕らわれてて気づかなかった……。 【クルーザー級王座戦/オープン・チャレンジ(勝ち抜き戦)】
スコッティとデバリってクルーザー戦線だったんだ……。そもそもデバリが試合するってのが驚きです。そして、もしかするとスコッティにとってラストPPVかな?スコッティ・2・ホッティ、デバリ、グレゴリー・ヘルムズ、フナキ、シャノン・ムーア ジミー・ワン・ヤン、ジェイミー・ノーブル、チャボ・ゲレロ スコッティはともかくとしてデバリのセールが良い感じです。後、ヘルムズはフィニッシュムーブいつの間にか変えたみたいだけど入るのに手間取って間が空いてるのが痛い。そしてフナキさん何やってるんですか! タイツ掴みフォールされた時にアンダータイツというか素のパンツ見えてますorz 久しぶりに見たシャノンはインディで仕込んできたか独特なムーブを使います。エプロンへのバックボディドロップされたのをエプロンに手ついてハンドスプリング・ヘッドシザーズにしたのは唸らされました。ハンドスプリングで戻ってきてDDTってのは見たことありましたけど、ヘッドシザーズもアリですね……。後はヘルムズも雪崩式のかんぬきスープレックスなんて変り種も出してました。 WWE復帰と共にギミックチェンジを図ったジミー・ヤンは入場時の笑顔がキモイです。(汗) もちろん飛び技のキレは相変わらず素晴らしすぎですわ。この後のジェイミーから一人あたりの試合時間が長くなり、それまで今一つ閑散としていた会場もヒートアップ。ジェイミーも華は無いですが試合巧者ですからねー。それまでの選手に比べハードヒットな攻撃を繰り出し、しっかり盛り上げました。 そして勝者が一旦決定しかかった所へチャボが登場。やられた選手の顔芸は良かったですが展開的におもんないんですよね。どうしてもこの面子だとチャボが一段二段格上だけに。 フィンレー&リトル・バスタード vs ブギーマン&リトル・ブギーマン
ネタを散りばめた楽しいコミックマッチ。意外にブギーマンがスピーディに動いててビックリしました。後、フィンレーも前より中々芸風広がって良い感じだと思うんですが、どうでしょうか?
リトルブギーマンにキーロックしかけたのには職人魂を見た!キング・ブッカー vs ケイン
スキットにおけるブッカーのやられっぷり&ヘタレっぷりは結構好きです。さて、どう考えてもっさりなカードですが実際の試合も微妙な塩加減でした。めちゃくちゃ悪いわけじゃないんですけどね。後、ケインのクローズラインのやる気の無さは異常。一体どうしたんだろ? 【WWEタッグ王座戦】
ロンケンによる教育マッチ。ハイフライムーブを使わず、純粋にスピードだけでクルーザー級の良さをアピールしてのけたのは凄すぎる!
デュース&ドミノのビジュアルは結構好きなんですが技術的に粗いのがちょっと。パワー派で行くにはちょっと筋肉量が物足りないし……。ポール・ロンドン&ブライアン・ケンドリック vs デュース&ドミノ 【ECW王座戦】
次代のスーパースター候補達による一戦。試合開始早々、ロープワークがほとんど無いグラウンドの展開に終始し、ケネディが何故か裏4の字で粘りました。一般客ウケ悪そうだなぁと思いきや、後半に入ってから双方ダイナミックな投げ技を連発。客席も盛り上がりましたね。ところでケントーンボムに剣山するのはエゲツ無さすぎ。ボビー・ラシュリー vs ミスター・ケネディ アンダーテイカー&バティスタ vs ジョン・シナ&ショーン・マイケルズ
メインイベントはWWE王者&WWE王座第一挑戦者vs世界ヘビー級王者&世界ヘビー級王座第一挑戦者によるタッグマッチ。PPVのメインでタッグマッチというのも相当久しいと思いますが、凄い組み合わせを前面に押し出して、肝心の試合が手抜きの可能性があるのでちょっと心配でした。しかし歴戦の大ベテラン2人に確実に成長してきているシナがいる以上、酷い試合になるわけもなく。双方とも頻繁にタッチで入れ替わる展開で、バティスタも各スポットでパワーを披露。限りなく正しいバティスタの起用方法ですね。メインを締めるには十分な試合でした。 【ボーナストラック】
途中からスタート&カット有り。
これまた無茶苦茶なカードですが、WWEで8人タッグって滅多にやらないので、これだけの面子揃えばかなりレアかも。試合自体は少々手抜きっぽい。バティスタ&ショーン・マイケルズ&アンダーテイカー&ジョン・シナ vs エッジ&ランディ・オートン&ミスター・ケネディ&MVP やっぱり良くも悪くもWM23に向けての通過点という感じのPPVでした。試合も無難でしたしね。ところでSDの解説としてすっかり馴染んだJBLが素敵すぎます。元トップレスラーというのを背景にタズみたく技術論等も話してくれるし、微妙にヒール側に寄りつつ本人もヒールぶってますが、認めたレスラーに対してはベビーヒール関係なしに素直に褒めるところが好感持てます。頑張ってください。 (執筆日:2007年6月17日) |
Back Lash 2007 | 評価:B |
WM後ということであっさり目になるかなと思いきや、いきなり6試合で全部王座戦という特濃編成。女子王座だけはちょっと怖いですが、その他の王座戦はどれもかなり楽しみです。 【世界タッグ王座戦】
新年度早々にタッグ王座を獲得したハーディーズがオープニングマッチで防衛戦。やっぱ人気ありますし盛り上がりますねー。マット・ハーディ&ジェフ・ハーディ vs ランス・ケイド&トレバー・マードック 試合の方は両チームとも今一つで、ハーディーズも歳なのかコンディション悪いのか知りませんが、今一つ動けてませんね。ケイド&マードックは相変わらずただ技やってるだけ的な緩急も感情もないプロレスで退屈。そんなところへジェフが延々と捕まる展開になり、余計フラストレーション高まりましたよ。 ただ、ラストの マードックのカナディアンデストロイヤー(ヨシタニック?)大失敗 は必見……かも。(笑) しかしなんでヘビー級のマードックがデストロイヤーやろうとしたんですかねー。似た形の技にヨシタニックもありますが、どちらにせよ相手がそう身軽とは言えないマットだし、大分無理がありますよ。でもこの時期マードックよく試してたんですよね。未だに謎です。 【女子王座戦】
いつもながらのキャットファイトもどき……かと思いきや、全くもって普通にプロレスの試合でした!ぶっちゃけこりゃ驚いた!メリーナ vs ミッキー・ジェームス グラウンドがややグダグダだったり、全体的にぎこちなさはありますが、ようやくヴィクトリア抜きでまともな試合が提供できるようになったのは大きいですよ、うん。なにより闘うっていう意識が顔とか全身から出ててその対峙が絵になってて良い感じです。 【US王座戦】
意外にも普通のプロレスを展開した女子王座戦の流れを引き継ぐかのように、こちらもガッチガチのレスリング対決。様々な入り方をするクロスフェイスに魅了されたりとなかなか面白かったんですが、解説のJBLが熱くなったのかちょっと喋り過ぎ。(笑)レスラーとしてこういう試合に共鳴するところがあるんだろうとは思うのですけどね。クリス・ベノワ vs MVP 【ECW王座戦/ハンディキャップマッチ】
というわけで3対1の王座戦というWWEらしい無茶な試合です。でもそこが良い。ラシュリーのベルト姿を見るのは初めてですが、思ったより貫録ありますね。ボビー・ラシュリー vs ウマガ&シェイン・マクマホン&ビンス・マクマホン まず最初に言いたいのはマクマホン親子の顔芸が相変わらず素晴らしいってことですよ!それにウマガとラシュリーもなかなか良い顔できるようになってて驚きました。レスリングの方も最初はウマガが引っ張るのかなーと思いきや、ラシュリーが割と成長していてなかなか見応えがありました。前述したようにベルト姿も似合ってますし、将来大物になりますよ! 【世界ヘビー級王座戦/ラストマンスタンディングマッチ】
アンダーテイカーがWMで数年ぶりの王座戴冠を果たし、今回はそのリマッチです。両者とも相性の良さそうなラストマンスタンディングマッチで期待が持てますね。後、テイカーの入場ではいつの間にやら後ろからのカメラアングルが導入されてるんですが、半端なく格好良いので必見。マジカッコ良すぎだろ……。アンダーテイカー vs バティスタ という訳で、バティスタが唯一魅せられる試合スタイルである「凄惨な消耗戦」を地で行った試合でした。試合開始から結構スピードのある展開で期待してましたが、場外戦に入りいきなりペースダウン。いつものもっさり感が戻ってきてしまいました。 とはいえ大男が派手に殴り合ったり投げ飛ばし合ったりするのはやっぱり面白いですね。後半は両者ともフィニッシュムーブ連発しすぎな気はしましたが、テイカーが実況席の上に倒れてるバティスタにレッグドロップやったのはインパクト強かったです。あの巨体が場外フェンスの上に立って飛ぶとは思わなかった。 ラストは残念なことに最終決戦を期待してきた客を裏切る結果になってしまいましたが、意味もなく鉄塔が倒壊したのにはかなり笑いました。電気系統のトラブルで倒壊って意味不明すぎるわ! 総評としては、ラスト含め色んな意味でWWEでしか出来ない試合という感じですねー。個人的にはここまでやったのならまぁいいかなと思いますけど。それなりに満足しました。 【WWE王座戦/フェイタル4wayマッチ】
なんとも豪華の面々ですが4wayっていくらでも手抜きできるんでちょっと怖くもありますね。ジョン・シナ vs エッジ vs ランディ・オートン vs ショーン・マイケルズ ……という予測は外れて、4wayマッチのお手本となるべき素晴らしい試合でした。目まぐるしく協力関係が入れ替わり、合体技もダブル攻撃も織り交ぜつつ、非常にスリリングに仕上げてきます。特にラストの攻防が良かったですね。 6試合という特濃編成で胃がもたれるかと思いきや、WWE特有のエンターテイメントぶりでそれなりのボリュームに抑えつつ、満足度の高興行に纏め上げたのは流石という他ありません。 (執筆日:2008年1月27日) |
Judgement Day 2007 | 評価:C |
王座戦多いのはいいんですが、激シブor塩カードしかないのが痛すぎる。正直これならHBKvsオートンが一番期待できますよ。でもこのカード位置ってことは不完全決着くさいしなぁ……。不安です。 リック・フレアー vs カリート
前にも同カードやってたような気がしていたら、Unforgiven 2005でも組まれてたんですね。正直飛び技に頼ってしまっている現状では前回の対決より落ちる気がして仕方ないのですが……。オープニングマッチにしては比較的尺が長く取られ、カリートが腕攻めだけで客を引き付けることができるか試されているような展開でした。終盤のフレアーの逆転ぶりを見ればそうも思いたくなりますよ! 【ECW世界王座戦/ハンディキャップマッチ】
何というスカッシュマッチ……。とはいえラシュリーの爆発力は素晴らしいことが証明されました。ビンス・マクマホン&シェイン・マクマホン&ウマガ vs ボビー・ラシュリー CMパンク vs イライジャ・バーク
Jスポも入ってないですし去年のDTDも見てないので、これがCMパンク@WWEとイライジャ・バークを初観戦する機会になります。正直ちょっと怖いな〜。試合は打撃中心に組まれてるんですが、今一つかったるいテンポですね。どちらもセールあんまりしないので打撃の威力が伝わりにくいというのも痛い。後、CMパンクは飛び技でしか沸かせられないのは駄目すぎですね。ROH時代もかなり技をばら撒いて試合作る方だったので、WWEに来てもろに身動き取れなくなってる感じ。一体どうするんでしょう? ショーン・マイケルズ vs ランディ・オートン
夢の対決ではありますが、カード位置と脳震盪アングルからして不完全決着っぽいですねー。……というわけでこの試合はHBKの迫真の演技が全てです。正直言って上手すぎなのは良いんですが、もはや試合として成立してないレベルの内容で、何でこれをわざわざPPVでやったのか不思議で仕方がありません。HBKの体調がガチで悪かったのかしらん? 【世界タッグ王座戦】
前回の対決はややしょっぱかったですしあんまり期待してなかったのですが、予想を裏切る好試合になりました!
ケイドとマードックが頑張ってスピード上げてハーディーズについていったのが意外でした。ハーディーズも今日はキレが良かったです。試合展開も攻守が頻繁に入れ替わりつつスピードとパワー共に発揮していてスリリングでしたし、グッドマッチとしか言いようがありません。マット・ハーディ&ジェフ・ハーディ vs ランス・ケイド&トレバー・マードック それとケイドのクローズラインは良い感じですね。もうちょっと腕太かったらフィニッシュでもアリですよ。マードックのヨシタニックをジェフが奇麗に受け切ったのも印象に残りました。 【世界ヘビー級王座戦】
エッジがいつの間にやら王者の風格が出ててビックリしました。ベルト姿が似合うねぇ。プロモも良いです。エッジ vs バティスタ 塩試合が危惧されていたこの対決、バティスタが酷いセールをした場面(具体的には場外で鉄階段に振られた時のやつ。アレはない)はありましたが、上手いこと短く纏められてて見られる試合にはなってました。下手に長引かせてしょっぱさを露呈する前に、良い部分だけ見せたという感じですね。 【US王座戦/3本勝負】
MVPとレスリングテクニックを軸にした試合を繰り広げてきたベノワがついに本気を出しました。その気迫と技術力にはただただ圧倒されるしかありません。こんなベノワは久し振りに見ましたよ……これまで普通に戦ってきたMVPも今回ばかりは何とか食らいつくので精一杯な感じですね。観客もかなり静かで、やっぱりマニア層以外には退屈に思えたらしくトイレへ移動する姿が目につきます。クリス・ベノワ vs MVP しかし試合自体はかなり良かったと思います。ベノワが素晴らしいのは先に述べましたが、MVPも中盤〜後半にかけて繋ぎの関節技で緊迫感を醸してて良かったです。4の字にせよマフラーホールドとか1本取るかも?と思いましたし。それに1本目ラストの、エレクトリックチェアーの切り返しでプレイメーカーに移行したのはビックリしましたよ。ただ2本目のラストがちょっと酷かったですね。 【WWE王座戦】
これも結構プロモ力入ってるなぁ……。実はグレート・カリの試合もまだ見たことはありませんが、巨人にありがちな木偶の坊のイメージが強くてかなり戦々恐々としています。ジョン・シナ vs グレート・カリ というわけでプロモ通りというかなんというか、良くも悪くも「これなんてヒーローショー?」という感じの試合でした。グレート・カリがあまり動かないけど圧倒的な力で振り回し、シナはふっ飛ばされたりやら飛んだり走ったりで動きまくるという構図です。非常にベーシックな構図ではありますが、こういうのをちゃんと魅せるのもある程度力量がいりますからね。シナがこういう試合もちゃんとこなせて、しかもキャラとして似合ってるっていうのが印象的でした。 そして予想外だったのはグレート・カリが思ったよりもWWEに合いそうだということ。今試合は役割と演出に助けられた部分が大きいかもしれませんが、蹴りを見る限り運動能力も悪くなさそうですし、長く使っていけばモノになるかもしれませんよ。 PPVの締めの試合としてはショー的な性格が強すぎるので物足りない方も多いかもしれませんが、まぁそれなりに楽しめて大団円な締め方なので興行全体の流れを意識すると割と良い感じの試合なのではないでしょうか? 全8試合で5試合が王座戦ということからちょっとダレるかなと思いきや、ハイスパな試合やショー的な試合も盛り込んでソツの無いPPVに仕上がっています。とはいっても「次回に続く」的な試合が3試合もあるので、もうちょっとしっかりとした試合が見たかったなぁというのも正直なところ。 (執筆日:2008年2月3日) |
One Night Stand 2007 | 評価:C |
ECWの冠を外し全試合ハードコアマッチという要素だけ残して行われる2007年のONS。ハードコアマッチでならエッジvsバティスタというやや塩の香り漂うカードも光るかも?あとはハーディーズvsWGTTのラダーマッチは純粋に楽しみです! 【ストレッチャーマッチ】
なんだか噛み合わなさそうなカードですが、いかほどでしょうか……?ランディ・オートン vs ロブ・ヴァン・ダム 蓋を開けてみればオートンのセールの良さとRVDの華麗な蹴り技が目立つ良試合となりました。ムーブとしてはローリングサンダーでジャンプした所をパワースラムで切り返した所は感心しましたね。ただ試合のオチに説得力なさすぎ。 【テーブルマッチ】
案の定というかなんというかグダグダの乱戦。すぐにフェードアウトしてしまったマーカス・コー・ヴァン(TNAのモンティ・ブラウン)をPPVで見れる貴重な機会ってところはある意味価値があるのかも。あとCMパンクがプロレスLoveポーズしてて吹いた。サンドマン&トミー・ドリーマー&CMパンク vs イライジャ・バーク&マーカス・コー・ヴァン&マット・ストライカー 【世界タッグ王座/ラダーマッチ】
楽しみなカード・試合形式がついに実現。ハーディーズは言うまでもないですが、WGTTも何度かラダーマッチの経験があるので楽しみですねー。マット・ハーディ&ジェフ・ハーディ vs チャーリー・ハース&シェルトン・ベンジャミン ただいざ見てみると、確かにラダーマッチらしい見所沢山の試合だったんですが、どうもテンポが単調というか、序盤からスポット見せて休憩、スポット見せては休憩といった感じになってしまって、思ってたほどの名試合ではありませんでした。切り返しとかもあんまり無かったのが単調に感じる原因な気もしますねー。流石に終盤はなかなか熱かったんですが。 ムーブとしては試合早々に見せたWGTTの2人をラダーでサンドイッチ状態にしてのポエトリー・イン・モーションは良かったですねー。逆にWGTTの2人は2人がかりでトー・ホールド・ホイップでラダーに投げつけようとするんですが、めっちゃぎこちなくて笑った。ただベンジャミンがスワンダイブを失敗しつつも機転利かせる場面があって感心したり、 ラダートップから場外へブロークンアローぶちかましたのは度肝を抜かれました。あと最後のラダーへの転落もヒヤヒヤしましたね。 【ランバージャックマッチ】
こんな対戦見せられる方が拷問なんですが……。ランバージャックの中にクリス・ベノワがいてちょっと驚きましたが、調べてみると生前最後のPPV出演なんですよね……。ケイン vs マーク・ヘンリー さて試合の方は案の定、殴って殴って殴って蹴って投げて締めるといった感じ。(なんのこっちゃ)塩同士ぶつかったせいか緩和されてて思ったよりかは良い試合でしたよ。ケインがパンチだけで試合組み立てて吹きました。ヘンリーが中盤あたりからベアハグ連発し出したので珍しいなぁと思ったら最後まで通すとは……。前の試合からの腰攻めの伏線もあったとはいえ、クラシカルすぎるフィニッシュで意外でした。 【ECW世界ヘビー級王座戦/ストリートファイトマッチ】
いつもの3vs1。開始直後いきなりラシュリーがプランチャ失敗してて吹きました。ちょっとーー!大雑把な試合内容ながらも、テンポがメリハリが効いてなかなか良かったです。ラシュリーがシェインをベリートゥーベリーで場外に雑に放り投げたのはヒヤヒヤしましたね。あとシェインのお約束のムーブもあるよ!ビンス・マクマホン vs ボビー・ラシュリー 【ディーバ・プディングマッチ】
何この茶番……俺の理解力を超えている……。メリーナ vs キャンディス・ミッシェル 【世界ヘビー級王座戦/ケージマッチ】
特にしょっぱくもなく普通のケージマッチですねー。バティスタの方はそこまで追いこまれてないので良さが出てないですが、エッジの方の持ち味は存分に出てるかと。最後のローブロー3連発には吹きました。エッジ vs バティスタ 【WWE王座戦/エニイウェアフォールマッチ】
カードも期待できないわ、試合形式もハードコア色の薄いエニウェアフォールルールだし、どうしようもないですね……。ジョン・シナ vs グレート・カリ 試合内容はまったりリング内で殴り合った後、場外でもまったり殴り合い、テレビモニタで殴ったりテレビクレーンぶつけたりしつつ、ラストはステージに設置されたクレーン車の上から落として締め。ここまで最後以外見る価値ないのも珍しい。 【特典映像】
PPVでのRVDvsオートンが意外な相性の良さを見せつけてくれたのでこちらにも期待が高まります。ロブ・ヴァン・ダム vs ランディ・オートン (RAW#731より) CMカットあり。 試合の方は期待を裏切らない好試合になりました。この2人マジで噛み合うな……。オートンのヘッドロックを軸に試合を組み立てたのが良かったと思います。ムーブではコーナートップからエプロンへのライダーキックや凄まじいRKO受け等、RVDが目立ちましたね。 まぁまぁ良い試合と凡戦とまぁまぁ悪い試合で構成されてますね。Dランク寸前のCランクといったところでしょうか……。映像特典なかったらDに落ちてましたよ。(笑) (執筆日:2012年7月9日) |
Vengeance 2007 | 評価:D |
今年のヴェンジェンスはサブタイトルが「NIGHT OF
CHAMPIONS」ということで、全試合が王座戦です!しかし9試合もあるにも関わらずカードが弱くて魅力に欠けますね。強いて言うなら世界タッグ、クルーザー、そしてメインのWWE王座戦ぐらいでしょうか。 【世界タッグ王座戦】
PPVで連発で組まれているこのカード。そこまで噛み合う印象を受けないのですが、今回はハーディーズのキレもまぁまぁ良く、オープニングマッチの役目は果たせているかと。ランス・ケイド&トレバー・マードック vs ハーディーズ 【クルーザー級王座戦】
エセ南部男ギミックのジミー・ヤンを見るのはこれが初めてかな。解説のJBL(テキサス州出身)がディスりまくってて吹きました。チャボ・ゲレロ vs ジミー・ワン・ヤン ヤンの動きが軽快かつキレがあり、見てて楽しいです。チャボのファイトスタイルと好対照で中々楽しめましたね。 【ECW世界ヘビー級王座戦】
この試合がジョニー・ナイトロの改名のきっかけだったんですよね〜。CMパンク vs ジョニー・ナイトロ 両者とも蹴りを中心に試合を組み立て、そこそこ色んな技も飛び交うというWWEらしくない試合展開です。そこそこ面白いし盛り上がるんですが、どうも噛み合ってるようで肝心な所で噛み合わず、王座戦と言われると疑問符がついてしまいますね。 【IC王座戦】
カードから見ても分かる通り、スカッシュマッチ以外の何物でもありません。サンティーノ・マレラ vs ウマガ 【US王座戦】
フレアー先生によるクラシックプロレス教室。今度の生徒は、WWEの若手にしては珍しくレスリング技術重視派のMVPです。MVP vs リック・フレアー 予想はしてましたけど、この2人がやるとホント地味ですね。(笑)さっきウマガが大暴れした後なだけに余計そう感じます。そして肝心の試合は、志は買うけど今一つ……と言った感じの出来です。頑張れMVP! 【WWEタッグ王座戦】
オープンチャレンジを呼び掛けたものの誰も出て来ず、意気揚々としている王者の所へレジェンドレスラーの2人が登場!デュース&ドミノ vs サージェント・スローター&ジミー・スヌーカ ……いつも思うんですが、レジェンドレスラー何人も集めて若手とぶつけるの止めた方がいいんじゃないでしょうか。動けなさすぎて昔のファンは失望しますし、見せ場はフィニッシュムーブのコブラクラッチ&スーパーフライぐらいなものだし、大抵塩試合になって若手も評価落ちちゃいますし。誰も得しません。 【世界ヘビー級王座戦】
バティスタはこの試合で王座を獲れなければ、エッジが王者の間挑戦することができないという条件付き。今度こそ王座を獲れるんでしょうか?エッジ vs バティスタ 試合の方はガッカリなオチで残念です。まんまとしてやられましたよ。プヲタの人程騙されるかも。エッジが腕攻めを見せたあたりは興味深かったんですが、バティスタはいつも通りですし、試合内容について語るべきところは無いですね。 【女子王座戦】
トリッシュやヴィクトリア、ゲイル・キムやジャズが中心となって試合内容でもちゃんと魅せてた女子王座戦線を知ってる身としては、メリーナが試合引っ張ってるのを見ると層の薄さをちょっと嘆かざるをえないですよね。いやちゃんとプロレスの試合になってるし、メリーナも頑張ってると思うんですが、なんか可哀想に思えて仕方ないんですよ。メリーナ vs キャンディス・ミッシェル 【WWE王座戦/NoDQ 5wayマッチ】
試合前のJBLのコメントが自画自賛してるだけで試合と全く関係ないのでかなり吹きました。5wayマッチということでミックとブッカーとラシュリーの塩加減も何とかなると良いなぁ……。ジョン・シナ vs ミック・フォーリー vs ボビー・ラシュリー vs ランディ・オートン vs キング・ブッカー というわけで、やはり試合は5人が入れ替わり立ち替わり持ちムーブを披露する乱戦に。各人何かしらお約束ムーブ持ってるのでそこそこ盛り上がるものの、試合時間は短く、あっさりとした決着なので物足りなさが残ります。 全試合王座戦という割には中味が手抜き気味、薄味すぎて語るところの少ないPPVでしたね。むしろ豪華ゲスト陣やら、まだ進行中のビンス爆死アングルの流れとかの方がよっぽど喋れそうな気がします。(笑)こんな状況ではDランクも致し方ないかと。 (執筆日:2011年4月5日) |
The Great American Bash 2007 | 評価:C |
塩PPVのイメージが強いGABですが、今年はまぁまぁ良いカードありますね。WWE王座、US王座、クルーザー級王座の各タイトルマッチに注目しましょう。それ以外は……。 【US王座戦】
オープニングマッチはえらく渋いカード。個人的には結構楽しみです。MVP vs マット・ハーディ 試合はグラウンド中心で技らしい技が少ないという、WWEでは珍しい展開に。MVPの日本式プロレスにマットが合わせてる感じがしますね。MVPがバタフライロックしてたのが印象に残りました。なかなかの熱戦です。 【クルーザー級王座戦/オープンマッチ】
実質5wayマッチとなったこの試合。序盤からハイスピードで入れ替わり立ち替わりスポット見せていきます。そのあと一旦ペースダウンして1vs1でちょっとずつ組み合わせが変わっていく流れになったんですが、客席までテンションダウンして飛び技とか盛り上がらない重苦しい空気になったのは残念。終盤は切り返しの攻防であったり、場外ダイブであったりで見せ場多かったんでそれで良かったんですが。フナキのスイングDDTを切り返して、ジェイミーがノーザンライトスープレックスからの腕ひしぎコンビネーションに繋ぎ、そこをさらにムーアがスリングショット・レッグドロップでカットした画面はWWEっぽくなくてユニークでした。あと試合のオチが一発ネタすぎて残念。この後、王座封印されるし余計にガッカリです。チャボ・ゲレロ vs ジミー・ワン・ヤン vs シャノン・ムーア vs フナキ vs ジェイミー・ノーブル vs ホーンスワグル あとカメラがクルーザー級の試合展開に慣れてないためか、前述のムーアのレッグドロップとか、ジェイミーが攻撃を避けた勢いでそのままダッシュしてトペしたシーンとかを完全に撮り損ねててちょっと残念。 【ケンドースティック・ポールマッチ】
コーナーに取り付けられた高いポールから吊り下げられた竹刀が公認凶器という試合。当然このポールを上ったり落とされたりという攻防が展開されるわけですが、あまりにも動きがなさすぎて超しょっぱかったです。殴って蹴ってハンマースルーしてた記憶しかない。オチもひどすぎ。前の試合と違って一発ネタでも許されないレベル。これまでの試合展開なんだったんだろうと思うこと間違いなし。サンドマン vs カリート 【女子王座戦】
ハンマーロックやヘッドシザーズの攻防にファイヤーマンズキャリーホールドと、普通にWWEの男性陣でもやらないようなレスリングを形だけでもやろうとしててビックリしました。しっかし王者なのに相手に試合作ってもらうキャンディスの姿を見てると昔のジョン・シナを思い出します。キャンディス・ミッシェル vs メリーナ あと試合後のスキットには大爆笑しました。ハーディ兄弟のアホ面っぷりがひどいわ〜。そして駄目押しのDamn!もう、まいっちゃうね!(笑) 【IC王座戦】
いかにも噛み合わなさそう&スカッシュマッチになりそうなカードですが予想外の熱戦。ジェフがウマガの攻撃を避けまくり自爆させまくることで体格の差を埋めてます。ウマガのキャラ的に自爆とかが許されるってのが大きいですよね〜。それにしても最後のラリアットみたいなサモアンスパイク凄かったなぁ。ジェフ一回転受けしてたし。ウマガ vs ジェフ・ハーディ 【ECW世界ヘビー級王座戦】
相変わらず技は色々出るんだけど一本調子で退屈な試合だなぁ。肝心の技の精度も相変わらず怪しいし、単に出してるだけといった感じ。序盤のモリソンのモンキーフリップ受けは吹いたんですがね。それからこの試合もオチがひどすぎ。ジョン・モリソン vs CMパンク 【テキサス・ブルロープマッチ】
いつものオートンの(動けない)レジェンド接待シリーズ。しっかし大した技も使わず、ブルロープ絡みのムーブと打撃だけでよく試合するなぁ。付き合ったオートンにはお疲れ様ですと言いたいですね。セールも凄く良かったです。ランディ・オートン vs ダスティ・ローデス 【世界ヘビー級王座/トリプルスレットマッチ】
この年って何か世界ヘビー級王座戦でトリプルスレットマッチやたらしてる気がするんですが、やっぱバティスタとカリが塩だからなのか……。グレート・カリ vs バティスタ vs ケイン さて試合の方は大型レスラー3人が入れ替わり立ち替わり暴れるという流れになり、フィニッシュムーブ級の大技も大判振る舞いしたことから、何とか見れる試合になりました。チョークスラムはしばらく見たくないですね。(笑) 【WWE王座戦】
シナとラシュリーの初対決ということで、WWEでは珍しく勝負論の色合いの強い煽り方をした今試合。蓋を開けてみれば予想以上の熱戦でした。シナは持ち技を全部出したんじゃないですか?あと解説で「シナはこれほどアマレス強い奴と今まで闘ったことがない」と抗争してたカートとレスナーの存在を全否定してたのは吹きました。ジョン・シナ vs ボビー・ラシュリー ラシュリーが引っ張ってもらってこれですから、上手くなってからもう一度見たいですね……。ラシュリーが総合格闘技行っちゃった今となっては叶わぬ夢ですが。残念だなぁ。 WWE王座、US王座、クルーザー王座そして予想外にもIC王座が良試合で、他は並かちょい駄目ってところですかねー。この内容なら通常はBランクぐらいなんですが、オチがヒドい試合が3試合もあって印象悪いのでCランクに。 (執筆日:2012年7月7日) |
Summer Slam 2007 | 評価:B |
今年のサマースラムはそれなりな期待値のカードが多いですね。特にIC王座トリプルスレット、チャボvsミステリオ、シナvsオートンあたりは要注目です。 ケイン vs フィンレー
オープニングマッチから塩試合の予感のするカードですが、蓋を開けてみたらなんとやら、フィンレーの地味な攻めがじわじわと光り、定番の妖精&棍棒ネタで盛り上げポイントを作るなど、素人が見てもそこまで悪くない試合になりました。まぁ良いとも言い難いんですが。(汗)
あとケインが延髄切りやったのには笑った。【IC王座戦/トリプルスレットマッチ】
前から思ってたんですけどウマガはIC王者としてはあまりにも強すぎるイメージで、今のIC王座戦線でベルト引っ剥がせるだけの説得力ある奴いなくね?という印を受けるんですね。
ウマガギミック開始時はビジュアル面もフィニッシュムーブもあまりにもあんまりすぎて、残念に思っていたのですが、 ジャマールのままだったらトップ戦線行けたかどうか分からないとも思いますし、
怪物=強豪としてのイメージを打ち出し、見事な格上げを果たしたWWEの戦略には唸らされます。ウマガ vs ミスター・ケネディ vs カリート さて肝心の試合ですが、これまた微妙に噛み合わせの悪そうな組み合わせです。しかし実際のところウマガが引っ張ったお陰でなかなか楽しめました。 ケネディもカリートも素質は良いと思うんですけど、全体的に動きにメリハリが無いんですよね。 あとケネディの入場時のマイクアピールの時にカメラアングルが凄い良かったですね。特にコーナーに登って2回目の「ケネディ」言うあたりは絵になってました。 チャボ・ゲレロ vs レイ・ミステリオ
レイ・ミステリオが約1年ぶりの復帰戦。相変わらず腹が……。それに銀色マスク+上半身銀色塗料塗りつけ+銀色ロングタイツはキワモノすぎるだろ……。というわけで戦々恐々としながら見たのですが、かつて散々クルーザー戦線でやりあった仲でもあり、意図的に飛び技を増やした甲斐もあり、普通に良い試合でした。ただ飛び技ミスも多少見かけられ、個人的には「やっぱり全盛期の動きとはいかないか……」とちょっと感傷的に見てしまいました。とはいえ存在感だけでも抜群ですしこれからもまだまだ頑張って欲しいものです。 【女子王座No1コンテンダーズ・バトルロイヤル】
キャットファイト以外の何物でもないという感じ。まぁお祭りってことで。参加メンバー:クリスタル・マーシャル、ジリアン・ホール、ベス・フェニックス ミシェル・マクール、ビクトリア、ミッキー・ジェームス、ブルック・アダムス レイラ・エル、メリーナ、トリー・ウィルソン、マリア、ケリー・ケリー 【ECW世界ヘビー級王座戦】
これがECWの誇る最高カードってあたりがECWのヤバさを端的に表していると思います。とはいえ内容はそこまで悪くもなく、まぁまぁ見れるんですけどね。ただ最後のしょっぱいオチだけは許さん。ジョン・モリソン vs CMパンク HHH vs キング・ブッカー
この対戦カードで思い出すのはWM19の微妙な塩試合だったりするんですけれども、今回は短くまとめたのとHHHが引っ張ったお陰でそこそこ楽しめる試合になったかと思います。ていうかむしろ試合前の煽りPV&HHH入場が格好良すぎ。ただ「King
of Kings」を「真正キング」と訳すのはマジでセンス無さすぎ。 【世界ヘビー級王座戦】
対峙した2人を見て「バティスタでさえこんなに体格差があるとは……」と驚かされました。グレート・カリにはでかいだけの木偶の坊という評価がついていますが、それでもあの巨体は素晴らしく、その辺りをちゃんと魅せるのもプロレスの役割なんだろうなとしみじみ思った次第。まぁ肝心の試合の方は案の定ひどい激塩茶番だったんですけどね。グレート・カリ vs バティスタ 【WWE王座戦】
かつてWM22のメインで実現するはずだったカードがついに実現。しかも期待に応える良い試合との評判で前からずっと見たかったですよねー。ジョン・シナ vs ランディ・オートン 試合は意外なことに物凄くオールドスクールな展開。序盤から両者ともヘッドロックに拘り、オートンに至ってはかなり後半までヘッドロックorスリーパーを中心に魅せ続けることに成功しました。まるでHHHやHBKの試合のようなオールドスクールぶり、コテコテのアメプロぶりには驚愕するしかありません。流石に彼らほどキャリアは積んでいないので、時々スピードとかで誤魔化してしまう場面も見られましたが、この歳・キャリアでこういう方向性の試合やってこれだけ客を満足させるなんて凄いどころじゃありませんよ!この先10年は安泰なんじゃないかと思ったぐらい可能性を感じましたし、十分楽しめました。 というわけで新規ムーブは一切なし。手持ちのムーブと基礎ムーブだけで組み上げて魅せてます。が、シナがスローバックを仕掛ける時に走る方向を間違えてしまい、相手の正面から突っ込んでいったのには吹いた。それとラストで繰り出された電光石火のRKOとFUはインパクトはあるのですが、文字通りちょっと唐突な印象を受けたのでここらは課題としてもいいでしょうね。 逆に言えばそれぐらい欠点の少ない試合だったと思いますし、この歳でこれ以上欠点の無い試合されても怖いです。(笑) いやぁ2人とも成長したなぁ……。 というわけでメインにおんぶにだっこといった感じとなった今年のサマースラム。しかし煽りPVやビンスの子供関係のスキットがどれもかなり良く、試合もカリvsバティスタと女子バトルロイヤル以外はそれなりに楽しめましたし、ミステリオとHHHの復帰という御祝儀効果も合わせて、Bランクということで一つ。 (執筆日:2008年5月1日) |
Unforgiven 2007 | 評価:C |
今年のアンフォーギブンは中々悪くないカードが揃ってますね。メインは塩ヘンリーなので流石のテイカーも持て余すでしょうが、シナvsオートン、世界タッグ戦あたりは期待して良さそうです。大穴でHHHvsカリート、カリが懸案事項な世界ヘビー級王座戦も来るかな?まぁとにかく見てみましょう。 【ECW世界ヘビー級王座戦】
微妙なカードですが思ったより良かったですね。打極投飛と全部揃う中にちょっとトリッキーなムーブも織り交ぜていて、緩急という点では相変わらず今一つなんですけども、そこそこ見られる試合になっています。CMパンク vs イライジャ・バーク 【WWEタッグ王座戦】
試合の出来はごく普通といったところなんですが、マットとMVPがなかなか良い仕事してますね。特にお互いのムーブを真似て挑発する場面はどちらもかなり笑えました。マット・ハーディー&MVP vs デュース&ドミノ 【NoDQマッチ(カリートのみ反則裁定無し)】
カリートが小物感丸出しの「自分だけNoDQマッチ」で大物であるHHHに挑みます。HHH vs カリート 肝心の試合はカリートが凶器攻撃しかせず、HHHもほとんど技らしい技を出さないという異様な展開を見せるも、HHHが大分引っ張ったお陰もあって普通に面白くて驚きました。アメプロって凄いなぁと思わされましたね。 【女子王座戦】
ベスが一方的にボコボコにするもキャンディスが時々逆転するという試合展開なんですが、ベスが色んな意味で圧倒的すぎて、キャンディス「ごとき」が逆転を演出するのが不自然に感じて仕方無かったですね。もはや試合になってないというか。王者も形無しですね。キャンディス・ミッシェル vs ベス・フェニックス 【世界ヘビー級王座戦/トリプルスレットマッチ】
何ともデンジャラスな組み合わせ。確かにカリの価値を落とさず王座だけを落とすには、多人数系の試合形式が一番なんでしょうけれども、よりによって何でもう一人の挑戦者がミステリオなんだ……。グレート・カリ vs レイ・ミステリオ vs バティスタ というわけで試合は概ねカリvsバティスタ&ミステリオの形で進行。3wayでミステリオがいることもあって、わりとスピード感のある展開で何とか客を惹きつけました。とはいえこの組み合わせで長時間やるのは無理だろうと思っていたら、意外なほど短い時間で決着がついてしまい少し驚きました。流石にちょっと物足りなさは感じますが、これ以上を求めるのは贅沢というものでしょうか。 【世界タッグ王座戦】
客席はあまり盛り上がっていないものの、ケイド&マードックのパワーvsロンドン&ケンドリックのスピードという構図が明確に打ち出されてて、普通に良い試合でしたよ。ただ途中でロンドン&ケンドリックがトペ・スイシーダするのを忘れてて、慌ててやったせいで動きも流れも不自然になってたのが笑えました。ランス・ケイド&トレバー・マードック vs ポール・ロンドン&ブライアン・ケンドリック 【WWE王座戦】
今年のサマースラムで十分に大きなPPVのメインを張れることが証明されたカードですが……何故にセミ?ジョン・シナ vs ランディ・オートン ちょっと嫌な予感がしてましたが、まさかの展開にがっかりです。シナが殴りまくってるところとオートンがスリーパーで攻めてる場面しか印象に残りませんでした。 マーク・ヘンリー vs アンダーテイカー
テイカーの復帰戦&WMのリマッチということでメインになったこの試合。どう考えても塩試合しかありえないのですが……。さてさて蓋を開けてみれば案の定テイカーの豪華な入場が一番の見所というトホホな試合でした。雪崩式ブレーンバスターの場面は迫力ありすぎたし、ヘンリーもチョークスラム受けは頑張ったと思いますがね。やっぱりヘンリーが致命的な程プロレスできないのでどうしようもないですね。途中ボディスラムがふらついたのもかなり冷や汗モノでしたし。 全体を見回すとやっぱりシナvsオートンをスかされたのが滅茶苦茶痛いですね。その他はせいぜい世界タッグ王座戦とHHHvsカリートがマシなぐらいで凡戦ばかりですし。評価としてもぎりぎりC判定といったところです。 (執筆日:2008年8月18日) |
No Mercy 2007 | 評価:C |
対戦カードを載せるだけで試合結果のネタバレになるという何とも難儀なPPV。てか速報見た時、WWE王座戦を3回もやる
という超展開に驚愕しつつ吹いちゃいましたよ。ビンス爆死アングルに並んで今年1番のサプライズかも。まぁ何はともあれ見てみましょう。 【WWE王座戦】
さてジョン・シナの負傷により空位となったWWE王座。それを巡るスキットがPPVの冒頭に入りますが、なんとビンスが会長権限でオートンにベルトを授与してしまうという展開に。王座決定戦もやらずにいきなり授与ってのは聞いたことないですねー。しかもOPで花火上がってなかったと思ってたら、ベルト授与→オートンがベルト姿でポーズ→花火ボーン!という案の定な流れで笑いました。ランディ・オートン vs HHH しかしそんな所へHHHが登場。客を煽りまくり、オープニングマッチからいきなりWWE王座戦を実施することに。試合の方は語ることがないほどあっさりと決着。ですがオープニングマッチとはいえ、仮にもWWE王座戦なので勝者が勝利アピールしまくりで違和感を覚えちゃいました。まぁ最後まで見ればここでうんざりする程アピールする理由ってのも明白ってもんですが。 ジェフ・ハーディー&ポール・ロンドン&ブライアン・ケンドリック
ボーナス試合とのことですが、ネット上のPPVレポート読んでいると一切触れられてないことから、どうもPPVでは放映されずDVDのみ収録の試合のようです。vs ケン・ケネディ&ランス・ケイド&トレバー・マードック さて試合の方ですが、これがまぁかなり酷いものでして、まるで直前になって「このカードでやるから全部アドリブでやってくれ」と言われたかのようなグダグダさ。組み合わせの問題はありますが、この面子ならもうちょっとやってくれそうな気はしてたんですがねー。それにケイド&マードックがデカいので、ジェフやケンドリックやロンドンの攻撃の当たりの弱さは問題がありすぎました。しかもそれ食らってわざわざ倒れてもらってるの見え見えなのは……。相対するケイド&マードックも、相変わらず動きがもっさりというかあんまり緩急つけないので、特に攻めている時が単調すぎましたし。 終盤こそ大技も出て多少盛りあがるのですが、ここに至ってもまだ段取りの悪さが露呈。個人的にはラストのグリーンベイ・プランジ(雪崩式カミカゼ)以外には見所が無い試合となってしまいました。 【ECW世界ヘビー級王座戦】
対戦カードからして塩分濃いですが、実際の試合はハイスパの茶番でした。そういうのは通常番組でやって下さい。CMパンク vs ビッグ・ダディ・V 【WWE王座戦】
というわけでオープニングマッチから王座が移動してしまい、新王者となったHHHがウマガを相手に防衛戦を行います。HHH vs ウマガ さて試合の方はこれまたハイスパ気味。序盤からウマガが大技をだしてHHHを追い込んでました。なかなか面白かったとは思うんですが、やはり短時間なので物足りない感じはします。できればこの2人もストリートファイトマッチかラストマンスタンディングあたりでやってほしいところですね。 レイ・ミステリオ vs フィンレー
これまた相性の悪そうなカード。正直このカードを組んだブッカーのセンスを疑います。どうも実況解説聞いてる感じだとストーリーも取ってつけたような感じみたいですしね。しかし試合の方は、なんとかまともな試合に仕立てあげようと共に歩みよった感があり、そこそこ面白かったです。特にミステリオがフィンレーでも受けられるように、ラナ系やヘッドシザーズを使わず○○ドロップ系に絞ってスワンダイブしまくり、また低空ドロップキックを雨あられと打っていたのが印象的でした。 【女子王座戦】
演出のせいもあったのでしょうが、王者のはずのキャンディスがあまりにも酷過ぎるように感じました。ベスはやはりパワーがあるだけでも数段マシに感じました。キャットファイトに堕ちたWWEの女子王座戦線を復活させてほしいところです。キャンディス・ミッシェル vs ベス・フェニックス 【世界ヘビー級王座戦/パンジャブ・プリズン・マッチ】
ヘル・イン・ア・セル、イリミネーション・チェンバーに続く、第3の大型特殊試合形式:パンジャブ・プリズン・マッチ。自分はこれが初見なんですが、ぶっちゃけどうなんでしょうね。あくまで私見ですがルールが複雑すぎますし、勝利条件が「脱出のみ」という点で今一つそそられないんですよ。それに壁2枚ということでどうしても脱出にかかる時間が長すぎるような気がして……。
試合形式に対する愚痴は置いておくにしても、よりによってバティスタvsカリという塩試合確定カードということで全く期待ができません。バティスタ vs グレート・カリ さて実際の試合なんですが……。柵が竹製なので一本一本が太くそれが二重に設置されているので、現地の観客はほとんど中が見えないんじゃないかという気がして仕方ありません。しかも一番内側でもまだ竹柵一枚越しに撮る形になるので、TV向きとも言い難いという。試合展開の方もなんともやる気無さ気に戦っている間に扉が4枚とも封鎖されてしまうという流れで、書いてるだけでうんざりしますよ。しかもその後は戦いすらせず、2人とも黙々柵登って下りてを繰り返すだけでマジでつまんなかったです。一応最後の巨体らしからぬ大ジャンプがオチってことなんでしょうけど、やっぱりネタ先行すぎて辛いですね。 【WWE王座戦/ラストマンスタンディングマッチ】
というわけで本日3試合目のWWE王座戦。ウマガにアバラを痛めつけられたHHHがオートンとのラストマンスタンディングマッチに挑みます。HHH vs ランディ・オートン さてHHHは3試合目ということもあり、試合開始早々からいきなり劣勢に追い込まれ、終盤のようなカウント6〜8でなんとか立ちあがる展開が続きます。ラストマンスタンディングマッチということで凶器として鉄階段やコード等も登場し、オートンがフェンスへのバックドロップやロープを使った胴締めスリーパーといったハードコアなムーブを出して攻めていきます。HHHもオートンが隙を見せた所でちょくちょく切り返して逆転を狙うも、イスへのDDT、イスへのRKOと畳みかけられ万事休す。イスへのRKOってかなり難しいと思うんですけど、ちゃんと決まるもんなんですねー。 で、ここからがこの試合の真骨頂。なんとかロープを掴んで立ち上がったHHHが大ピンチにも関わらずオートンに対してD-Xポーズ!そしてパントキックを狙ったオートンの足をキャッチし、溜めて溜めてのラリアットで大爆発!まるでショーン・マイケルズが乗り移ったかのような間の取り方とアピールにビックリしましたよ。過剰に新鮮でした。よく考えてみればHHHは長年ヒールだったので、あんまこういう展開ってなかったんですよね。 そこから実況席へ連れ出しボコボコにするも、WWEは更に試合の締めとしてさらなる仕掛けを持ってきました。まさかあのタイミングでああするとはね……。いやはや。完全に客も含めて流れが出来ちゃってましたからね。それをひっくり返して納得させたのは凄いと思います。実況席が壊れなかったのも逆に説得力出ましたし、最後も完全ダウンするんじゃなくてリングサイドまで寄りながら復帰できずで試合終了というのも良い感じでした。 ラストマンスタンディングでありながらやや短めな試合だったとは思いましたがかなり満足の行く試合でした。ですが、やっぱりお互い消耗無しの状態で最終決戦をやって欲しいというのが正直なところ。前回の直接対決(Unforgiven2004)はエボリューションの乱入祭りでしたし、今PPVの第一戦は手を抜かざる得なかったですし、今試合は2人とも消耗した状態ですからね。リアルタイムだと最近ケージマッチをやってたようですが、やっぱりHIACかストリートファイトかラストマンスタンディングあたりで決着つけて欲しいですよ。それを期待させるだけのものを見せていただきました。 というわけで何とも歪なPPVでした。メイン以外ではミステリオvsフィンレーとHHHvsウマガが及第点というところで、その他の試合はどれも酷いので、高く評価することができません。HHHの頑張りを見てるだけに残念です。 (執筆日:2008年5月24日) |
Survivor Series 2007 | 評価:C |
中々良いカード並んでますねー。特にオートンvsHBKはかなりの名勝負になるんじゃないかと期待しちゃいます。 【ECW王座戦/トリプルスレットマッチ】
延々と続くCMパンクとモリソンの抗争にミズが混ざった形です。モリソンとミズはこの直前に即席タッグながらタッグ王座取ってるということでハンディキャップマッチの様相になりそうですが、はてさて。CMパンク vs ジョン・モリソン vs ザ・ミズ 試合は目まぐるしく展開が切り替わる上、過激なムーブもいくつか見られ、解説もタズ&ジョーイ・スタイルズなものですから、非常にWWEっぽくない物になりました。まさかWWEで、 雪崩式フランケンシュタイナーで投げた相手をキャッチしてパワーボム なんてムーブが見られるとは思いもよりませんでした。川田風に顔面キック連発してるし、ウェルカムトゥシカゴ(ダブルアーム式バックブリーカー)もやってるし上層部に怒られそうです。(汗) あとCMパンクの技のキレが良くなってたのと、GTSが定着してて担ぎあげた瞬間に盛り上がってたのが印象的でした。WWEデビューしてから1年経ってようやく慣れてきたんですかね。観客の歓声もオープニングマッチとは思えないほどでしたし、今後の活躍に期待の持てる一戦でした。 トリー・ウィルソン&マリア&ケリー・ケリー&ミシェル・マクール&ミッキー・ジェームス
プロレスとしては全く期待してなかったんですが、よく見たらベス、メリーナ、ビクトリアと試合作れるの片方のチームに偏ってますね……。それとこの時まだトリー・ウィルソンまだいたんですね!とっくの前に辞めたものと思ってたので驚きました。あとメリーナがいつものリングインしようとして片脚がエプロンから落ちて失敗→照れながら強引に入るもやっぱりやり直しした場面はちょっと吹いた。vs ベス・フェニックス&メリーナ&ジリアン・ホール&ビクトリア&レイラ・エル 試合自体は(比較的)プロレスできる人らで頑張ってて思ってたよりプロレスになってます。ただまぁ10人で数分の試合時間ですから賑やかしの人もいるんですけどね。(笑) 【世界タッグ王座戦】
一言で言えば凡戦。ただケイド&マードックは大分タッグチームとしての完成度上がってる気がしますね。なかなか良い感じ。あとマードックがヨシタニックを綺麗に決めてたのが印象的でした。初期のカナディアン・デストロイヤーの形の時は流石にヘビー級同士では無茶すぎると思いましたが、ヨシタニックの形だとまだ何とかなりますね。マードックのイメージと合ってるかどうかは別として。(笑)ランス・ケイド&トレバー・マードック vs ハードコア・ホーリー&コーディ・ローデス 【ハンディキャップ・イリミネーションマッチ】
本来チームHHHに参加するはずだったマット・ハーディが欠場といいつつ、何か意味ありげに煽ってるので終盤に乱入あるかなーと思いきや結局登場しなかったのでちょっと驚きました。調べたら盲腸だったんですねー。試合内容もハンディキャップつけた上で逆転劇を演出しようとせいか、無理があってなんだかなぁという感じ。凡戦。HHH&ケイン&ジェフ・ハーディ&レイ・ミステリオ vs ウマガ&MVP&ミスター・ケネディ&フィンレー&ビッグ・ダディ・V グレート・カリ vs ホーンスワグル
こんなん通常放送でやって下さい!【WWE王座戦】
「HBKはスイート・チン・ミュージック(スーパーキック)禁止、オートンは反則負けしたら王座移動」という特別ルールで行われます。WWEの場合、フィニッシュムーブを禁止されると駆け引きの妙が無くなって特に試合盛り上がりにくいんですよね……。特にHBKはスイート・チン・ミュージックだけですし。ランディ・オートン vs ショーン・マイケルズ さて試合の方は序盤からHBKが執拗なまでに首攻めを繰り返し、しばらくしてオートンも得意のヘッドロックでやり返した為、グラウンド対決の様相となりました。まぁ序盤に HBKが超珍しくラ・ケブラーダ出してる んですけどね。HBKがプランチャ以外の場外ダイブ技出すのは超レアなのでマニアとしては元を取った気分。しかしこの歳でよくやるなぁ……。そしてサバイバーということもあってかシャープシューターはもちろん、クロスフェイスにアンクルロックまで繰り出したのはビックリしました。 ただ寝技に拘りすぎて、しかもWWE仕様の緩い関節技なもんですから、今ひとつ観客にダメージが伝わってませんでしたね。終盤の方はお互い死闘チックな雰囲気を出すも、客席の印象とはギャップがあってかなり残念でした。でも最後の攻防は特別ルールも、即座に繰り出せられるというRKOの特徴も生かした結末で良かったと思います。 試合総評としては、特別ルールのせいで思っていたよりかは名試合にならなかったけど、十分良試合ってところ。ただやっぱり双方とも縛りなしで全力を出した試合が見てみたいです。 【世界ヘビー級王座戦/ヘル・イン・ア・セル】
07年のPPVでこの対戦カードこれで何回目だよ……と思ってたら解説曰く5回目(WM・BL・JD・CS・今回)とのこと。双方とも1勝1敗2分けということで最終決着戦ということらしいです。バティスタもテイカーもHIACは得意なのでそこそこ期待できそう。バティスタ vs アンダーテイカー 試合はバティスタが終始テイカーに追い込まれる展開でなんかイマイチ燃えきれなかったですね。バティスタは反撃もしてるんですが、先に流血させられたこともあってか、なんか一方的なイメージしかない。あとテイカーのフィニッシュムーブ3種類とも返すのは完全にやりすぎ。ただその後テイカーが追い打ちで鉄階段の上にツームストンパイルドライバーやってて、それはそれでエゲつなくて吹きましたが。 最後のオチもいかんよなぁ。インパクトあったし、客のヒート買うのが目的なんで、ブッカーとしては目論見通りなんでしょうけど、試合決着後の方が良かったですね。 というわけで全体的に不完全燃焼感の拭えない今PPV。それでもそこそこクオリティはあるんでBにしようかなとも思ったんですが、結末が結末なのでBに限りなく近いCで。あ、映像特典でジェリコ復帰した場面が収められてるのはグッジョブです。 (執筆日:2012年7月17日) |
Armageddon 2007 | 評価:B |
2007年最後のPPVは捨て試合と良試合にはっきりと分かれる露骨なカード編成で、捨て試合が連続で続かないあたりマッチメイカーも分かってるんでしょうね……。個人的には復帰したジェリコとオートンの一戦が一番楽しみです。 【US王座戦】
オープニングマッチは、ベノワとの抗争でグラウンドテクニックを身につけ着実に成長をし続けるMVPと、飛び技で鉄板の盛り上がりぶりを見せるミステリオが対決。相性はそれほど良くなさそうな気もしますが、一体どうなるものか?MVP vs レイ・ミステリオ 冒頭からミステリオが飛びまくり、久々のレフェリー越え場外ダイブ(しかも珍しくトルニージョ)を見せるなど客席をしっかり盛り上げるのですが、いかんせんMVPが攻めに回ると地味な打撃や関節による攻撃が大半なので一気に鎮まるという好ましくない状況。クローズラインとかビッグブートとか自分の膝を使ったフェイスバスターとかは良い感じなんですけどね。とはいえ劣勢のミステリオが逆転の飛び技を放って盛り上げていくうちに、じょじょにMVPの攻撃にも歓声が沸くようになって、最後の方は良い感じに双方とも盛り上げてくれたのではないでしょうか?特にMVPのオチの見せ方も良かったですしね。いきなりエプロンから降りるとは思いませんでしたよ。 それにしてもミステリオも今回はかなり飛びまくりましたね。エプロンから開脚式ラ・ブファドーラを放ったり、三角飛びで雪崩式フランケンシュタイナーを敢行し、最後はエプロンから場外への飛びつきフランケンまでやる等、大盤振る舞いも良いところです。正直最近のミステリオは太ってますし膝も悪いはずなので、出来るとは思ってませんでした。それだけに驚きましたね。やるなぁ。 CMパンク&ケイン vs マーク・ヘンリー&ビッグ・ダディ・V
何というフリークショー……とはいえWWEなんでこういうのもアリな気はしますけどね。試合としてはしょっぱいのが辛いです。ケインが他の駄目な3人を引っ張ろうと、やたら頑張ってるのが泣けます。ショーン・マイケルズ vs ミスター・ケネディ
マネー・イン・ザ・バンクを取得したにも関わらず、 怪我のせいでエッジにカバンを横取りされて以来、中堅として燻っているケネディですが、この試合をきっかけに上に上がれるといいですね。試合はケネディが背中攻め、HBKは腕攻めという両者共に一点攻めの展開。今のWWEではこういう試合はかなり珍しいのではないでしょうか? 双方とも小技を利かせる一方で大技はほとんど出さず、なんだかベノワ辺りがやりそうな試合の流れです。とはいえ、両者共に関節技がフィニッシュムーブではないので、この手の多くの試合と同じく、最後の方は一点攻めが無かったことになるんだろうなーと思っていたら、しっかりオチに使っていて驚きました。こういうやり方もあるんだなーと関心させられましたね。 ところで気になった点があって、まずHBKのコンディションの悪さが目につきました。 ダイビングエルボーにせよ最後のスイート・チン・ミュージックにせよフォームがあまりに汚く、怪我でもしてるんじゃないかなーと勘ぐってしまうほど。キャリアがキャリアだけに心配ですよ。ケネディの方はセールに問題があって、やられている時に声上げすぎ(?)なせいか、やたら弱そうに見えるのが難点です。 総評としては良くもなく悪くもなくといったところ。ケネディは引っ張ってもらってこれでは、まだまだ上に行くのに時間がかかりそうな気がします。 HHH vs ジェフ・ハーディ
これまた不安度マックスなカード。相性悪そう……。予感は的中し、HHHがかなり気合入れて引っ張ろうとしたにも関わらず、ジェフは色々とボロボロでした。元々失敗率が高かったフェンスに飛び乗って渡ってダイブするムーブも、案の定失敗する始末でどうしようもないですね。 ジェフがHHHに対して最初怯えるも、だんだん克服していくような展開にしたかったみたいですけど、普段とキャラが全然違いますし、演じさせたところで良くも悪くもジェフに似合ってませんでした。 グレート・カリ vs フィンレー
ここまで内容はともかくとして、大きい位置づけの試合ばかりだったので、小休憩的な試合。対戦カード的には期待できませんが、蓋を開けてみればショーとしては面白かったです。 カリが場外からエプロンに立つフィンレーの胸元へチョップを放ったのはビックリしました。でかすぎ。 【WWE王座戦】
個人的には今PPVで一番期待しているカード。 2年ぶりの復帰ということでジェリコはまだまだ本調子じゃないでしょうけど、それでも期待させる何かがあります。ランディ・オートン vs クリス・ジェリコ 【女子王座戦】
今年になって俄かに試合のクオリティを取り戻しつつある女子王座戦線ですけれども、その中心であるベスとミッキーが激突。双方とも衣装からしてアマゾネスとルチャドーラという感じで、今までの一山いくらのディーバ達との違いを見せ付けてくれます。試合の方もベスが圧倒しまくり、ミッキーが時々拙い反撃を見せるというだけなんですが、ホント一時期に比べたら全然マシですよ。ベス・フェニックス vs ミッキー・ジェームス 【世界ヘビー級王座戦/トリプルスレットマッチ】
シングルマッチだとどの組み合わせでも微妙極まりないところですが、 トリプルスレットだとあら不思議、それぞれの持つ爆発力が活かされそうで期待が持てますね。バティスタ vs アンダーテイカー vs エッジ そんなことを意識してるかどうかはともかくとして、冒頭からシングルマッチではありえない、スピードで目まぐるしく攻撃相手が変わる展開。普段のもっさり感やゆったり感はどこへやら、トリプルスレットならではのスリリングさが前面に押し出されました。バティスタやテイカーがド迫力のパワー技を披露すれば、エッジは姑息なムーブで見せ場を作ります。バティスタは唯一の取り柄である単発の力技ですら危なっかしいところがあったので、試合形式にかなり救われた感がありますね。(笑) それなりに満足できたのですが、もし不満があるとすればオチでしょうか。ネタとしては悪くないのですが、中途半端に途中で登場させたせいで「どうなってんの?」的な空気になってしまったのが痛いですね。そういう演出にしたかったようにも伺えますが、解説聞かないとどういうオチかすら理解しにくいので、やっぱりここは一気に登場→介入させて、現地の観客にも分かりやすくすべきだったかなと思いました。 WWE王座、世界ヘビー級王座の両王座戦がなかなか面白く、その他の試合もそこまでうんざりするようなレベルもなかったのでこのランクにしました。でもやっぱりタッグ王座戦とかクルーザー級王座戦とかないのは寂しいですね。 (執筆日:2008年7月26日) |