Judgement Day 2005 | 評価:B |
WM21では短すぎる試合であっさりWWE王座になってしまったジョン・シナの真価が問われたPPV。メインイベンターにふさわしいかどうかの試金石といったところでしょうか。はてさて、どうなることやら。 MNM vs ハードコア・ホーリー&チャーリー・ハース ポール・ロンドン vs チャボ・ゲレロ オーランド・ジョーダン vs ハイデンライク ジョン・シナ vs JBL アキオ vs ナンジオ 総評。印象深かったのがミネアポリスの観客のノリが凄かったことです。メインイベントは正直、音声加工してるんじゃないかと思うぐらい歓声上がってましたが、US王座戦まで盛り上がってたのはやはりガチに観客の熱気が凄かったということなんじゃないでしょうか?モントリオールとは大違いですね。で、内容ですがメインを考えるとAも充分ありえるのですが、いかんせん他の試合が不振気味でBしかつけられないかなと。残念。 (執筆日:2005年12月2日) |
ECW One Night Stand 2005 | 評価:A |
昨年発売された「THE RISE+FALL OF ECW」の評判とセールスを受けて、ECWが一夜限りの復活!
TNA他、反WWE一派によるPPVが前日に行われたため、旧所属レスラーの全員が登場したわけではありませんが、WWE的にはかなり頑張って集めたんじゃないかと思います。ECWの雰囲気を再現するため、会場は小さめで、演出はかなり抑えられ、入場曲もなるべくECW時代のものを使う等、そこかしこに努力の跡が見られます。 タジリ vs リトル・グイドー(ナンジオ) vs スペル・クレイジー 総評ですが、WWEのストーリーラインに組みこまれたため試合以外の部分がかなり長く、試合もラスト2試合はともかく、旧所属レスラーによる顔見せついでのお祭り騒ぎといった按配で、煮え切らないように感じました。とはいえストーリーがビショフの名優ぶり等で面白かったので、今回はこれでありだとも思いますが、来年やるんだったら是非試合重視でやってほしいですね。 (執筆日:2005年9月23日) |
Vengeance 2005 | 評価:S |
ファンに衝撃を与えたWWE王者の番組移籍劇。その後も大物同士が行き交うなど異例のトレードとなり、05年で一番盛り上がった期間となりました。 そしてこのPPVはトレード期間中に行われ、RAWのPPVなのにSDの最高位王座戦まで行うという共催PPV並の扱いになりました。HBKvsカートのリマッチもあるし、間違いなく05年最高のPPVであるという意見に反論する人は少ないでしょう。 【IC王座戦】 カリート vs シェルトン・ベンジャミン クリスティ・ヘミ vs ビクトリア エッジ with リタ vs ケイン ショーン・マイケルズ vs カート・アングル しかし見直してみると後者はそれほど感じず、やはり2人のプロレスの上手さが一番印象に残って評価上昇。 【WWE王座戦】 ジョン・シナ vs クリス・ジェリコ vs クリスチャン 強いて言うならクリスチャンの入場衣装とカメラアングルの悪さには駄目出ししたい。後、場外のFUでもっとダウンしとくべきだったと思いますね。 【世界ヘビー級王座戦/ヘル・イン・ア・セル】 バティスタ vs HHH ジョン・シナ&ショーン・マイケルズ&ハルク・ホーガン vs クリス・ジェリコ&クリスチャン&タイソン・トムコ 内容の良さは疑いないところですがDVDならでは映像特典にも注目してほしいですね。プレスカンファレンス完全収録も珍しいですし、HIAC後のスキットは結構心に響く物があります。 (執筆日:2006年4月5日) |
Summer Slam 2005 | 評価:C |
サマスラ05はHBKvsホーガンというレジェンド対決がメインっつうことで、最近の若手プッシュ路線から浮いてたんで印象に残ってたりします。ようやく日本語版DVDが発売されたのでさっそく見てみました。映像特典少ないのが残念。 オーランド・ジョーダン vs クリス・ベノワ エディ・ゲレロ vs レイ・ミステリオ この試合については選手は何も悪くなくて、試合設計段階での問題だと思います。「間」を重視して、普通の試合にラダーを組み合わせてくれるだけで良かったのに、やりたい事全部詰め込んで「危険ムーブ→ダウン→危険ムーブ→ダウン」とループしてしまったのが致命的かと。 ジョン・シナ vs クリス・ジェリコ バティスタ vs JBL まとめですけれども、なんというかチグハグ感溢れるPPVでした。王座戦がほとんど無くてシングルだらけなこと、線が短すぎる試合が多かったこと、メインが古株同士(しかもホーガンは全然動けない)等と、駄目な点が多すぎます。自分が普通に楽しめたのはテイカー-オートン戦と、シナジェリコ戦だけでしたから。共催PPVでこれでは……。エディvsミステリオ戦の評価が低すぎるとか、異論のある方もいらっしゃるとは思います。しかし、自分の感想としてはどうやってもCしか付けられません。 (執筆日:2006年1月30日) |
Unforgiven 2005 | 評価:C |
アンフォ05はやっぱり繋ぎといった感じの印象が強いですね。とりあえず我らが教祖・マットハーディーとエッジのケージマッチには期待。 カリート vs リック・フレアー むしろ試合後のマイクやスキットの方が遥かに面白いかも。(笑) えらい優遇っぷりですね。 vs トリッシュ・ストラダス&アシュリー・マッサーロ エッジ vs マット・ハーディー まず一つ一つの打撃が本気。他の試合に比べて気迫が全然違いますもん。しかもエッジはマットへの頭攻めという、下手すれば本当に危険なポイント攻めで流れを作っていました。特に金網へのパワーボム・ターンバックルパワーボム・雪崩式パワーボムとか悲鳴モノですよ。まぁエッジがやったってことにも驚きました。 まぁ教祖も雪崩式サイドエフェクトとかやってますが。なんといってもラストの金網ケージからのレッグドロップはとんでもないですよ。引退後でも個人DVD出るならこの試合は絶対入れて欲しいね。 WWEは技制限のこともあり、日プロより遥かに安全なんて言われてますが、一昔前は危険ムーブが頻発していました。今でも時々その片鱗を見せることがあります。まぁこれは方針なんでしょうけど。偶に出されるからこそ印象に残るだけに、この方針は正解なんだと思います。「ここは本当にWWEか!?」っていう衝撃を客に与えた時点で成功だと思います。 またアングルも生きた試合でしたね。ガチってこともありますし、リタ介入する場面とか普通に捻りが効いてて面白かったです。トータルで見ると個人的には「名試合」というより「とんでもない試合」という感じですね。 ハリケーン&ロージー vs ランス・ケイド&トレバー・マードック ジョン・シナ vs カート・アングル 試合で文句つけるとすれば最後の方の展開ですよね。締めもあれはちょっと酷すぎる。WWEのライター陣はSuckですね。 カート・アングル&ジーン・スニツキー&エッジ&クリス・マスターズ vs ジョン・シナ&ビッグショー&マット・ハーディー&ショーン・マイケルズ 今回のアンフォは試合前のコーチのコメントからも伺える通り、新人育成のためのPPVでした。そのため理不尽なカードや展開があり、試合自体の質も損なわれてしまったことは間違いないです。とはいえそれを否定したくもないですし、まぁ「普通に流し見」レベルに留まってるんで、Cランクということで一つ。まぁこういうのを連発する訳にもいかないですし、新人レスラーは早く成長して欲しいもんですね。ホント。今回は客のノリもかなり良くて助かった感があります。 レスラー達がプロレス教室してる一方、演出とかプロモとかスキットは実験しつつも気合入ってるように感じました。これは評価したいですね。映像特典が少ないのは×。 (執筆日:2006年3月8日) |
No Mercy 2005 | 評価:C |
アンフォ05に引き続き新人教習といった感じのノーマーシー。SDの新人勢は一体どんなもんかお手並み拝見といった所です。 MNM vs LOD2005&クリスティ・ヘミ
なんぼなんでも短すぎ。といってこれ以上長くなっても困りますが。相手も悪いし、プロレス教室にもなりゃしない。ハイデンライクもロクになんも出来ず。クリスティの酷いウラカンラナには笑った。相手の腰に自分の足を引っ掛けるのは斬新だ。(笑)ボビー・ラシュリー vs サイモン・ディーン
瞬殺。まぁこういう新人ですからねぇ。最初のドミネイターへの入り方は無茶すぎたね。経歴からして良い素地はあるし、表情とか風格は既にかなり良いので、テクニック持ったベテラン(個人的にはベノワ希望)と長時間シングルマッチできる機会を与えてさっさと成長させて欲しい所。【US王座戦/フェイタル4wayマッチ】
ようやくベテラン勢が登場。クリスチャンの入場が神がかりすぎ。ヴェンジェンスの時は衣装がアレすぎましたが、今回はまだマシ。コーナーポスト上のアピールはカメラワークと合わせてメッチャカッコいい!クリス・ベノワ vs ブッカーT vs クリスチャン vs オーランド・ジョーダン 試合は選手同士で衝突する・させる展開が多く、一風変わった感じ。前半クリスチャンがやたら場外落ちるので笑った。で、案の定終盤はベノワvsクリスチャンでしたね。オーランドが完全に埋もれてしまってるのが課題か。 ケン・ケネディ vs ハードコア・ホーリー
入場演出、噂には聞いてましたがかなり笑った。ただ2回目のケネディはウザイというか長すぎる要因なので切った方が。新人勢の中では結構抜擢された感がありましたが、試合は普通にプロレス練習といった感じ。まぁボロも出さず、普通に試合できてるのでそれも納得いきましたが。相手がハードコア・ホーリーなんでどうしたって地味な試合にはなりますわね。グリーンベイ・プランジはよくWWEで使用許可下りたなぁといった代物。 試合後にシルヴァンが登場して新ギミック見ましたが、なかなか似合ってて良いんじゃないかと。思ったより好印象。 JBL vs レイ・ミステリオ
WM22では世界ヘビー級王座戴冠するとの噂もあるミステリオ。以前に比べてかなりウェイト増やしてるのが分かります。しかしスタイルを変えない以上はvsヘビー級対策といったところが非常に重要になってくるわけで。本人にとっても非常に意味のある試合なんじゃないかなと思いました。試合はやはりヘビー級のJBLとミステリオの体格差が浮き彫りに。ヴェンジェンス05の3ウェイ王座戦の時にクリスチャン応援してたのが、リングに上がった瞬間、「あ〜これはアカンわ〜」と思いましたが、全く同じ状況でした。勝つビジョンが思いつかないんですよ。 試合の中身自体は凄い良いんです。上手いこと試合構成してて久しぶりにJBLの旧フィニッシュ:ラストコールも見れました。(あそこまで連発したのはどうかと思いますが) ラストの展開もベタながら良かったですし。ただ善戦にしかならなかったのが一ファンとして悔しいですね。ただ後半のミステリオの攻めにはヘビー級食いの説得力が出つつあるので、これから更に研究して欲しいなぁといった所。 そうそう新しいミステリオの曲を初めて聞いたんですが、結構違和感ありますね。ヒールっぽい曲です。 【ハンディキャップ・カスケードマッチ】
ただで難しいハンディキャップマッチ方式、しかも一人は引退したボブ・オートンといった所で、クソ試合になる可能性高いんですが、なんとかマトモに見える試合に仕立てあげました。中盤まではもう駄目かと思いましたが、ラストライドからの展開はなかなか面白かったです。まぁ手抜きのギミックマッチの範疇からは抜け出してませんけれども。アンダーテイカー vs ランディ・オートン&ボブ・オートン むしろ試合後にタズがグラサン外してたことの方が、個人的には面白かったです。後、オートンの入場、相変わらずカッコいいですね。 【クルーザー級王座戦】
今はもういないフービーと、ナンジオの対決。案の定、歓声が無さすぎてしょんぼり。ナンジオ vs フービー 試合自体も、高度なムーブやるし、テクニックもあるんだけど、微妙に「間」を外してますね。なんか早いけどダラダラしてる感があるので改善して欲しいですね。 メキシクールズも思ったより良い感じのギミックですね。試合後のインタビュー含め、仲良すぎて笑った。キャリアは十分すぎるほどあると思うので、早く格上げした方が良いと思いました。 【世界ヘビー級王座戦】
エディは、ズルを封印というギミックで、しかもバティスタのお守をやらされ、体格は相手の方が上ということで、かなり難儀だなぁと思います。持ち味をことごとく消されてしまいました。これが最後のPPVの試合ということを考えるとちょっと切ないですね。バティスタ vs エディ・ゲレロ スマックダウンの新人はかなり豊富と聞いてましたが、確かに納得いきました。特にラシュリーとケネディはガンガンベテラン勢と当たって欲しいです。またメキシクールズは既に完成されてるので、さっさと格上げすべき。クルーザー戦線・タッグ戦線を引っ掻き回して欲しいですね。 今回はカメラワークが結構独特だった気がします。多少単調ですが。それと映像特典が少ないのは×。 (執筆日:2006年3月8日) |
Taboo Tuesday 2005 | 評価:B |
去年に比べてまだ面白そうなカードが並んでいます。結構期待できるかもしれません。また実況もジョーイ・スタイルズ&キングということで一風変わったPPVになりそうです。 マット・ハーディー&レイ・ミステリオ vs クリス・マスターズ&ジーン・スニツキー
まずこのカードにしたのは不満があります。なんぼなんでもベテラン2人に押し付けるのはねー……。当初の通りエッジ・マスターズ組ならもっと面白くなっただろうに。案の定、中盤までのマスターズ&スニツキーの攻める展開が単調。ハンマースロー→ビッグブート、スイングDDT返しで投げ→マスターロックとかの連携ぐらいしか見るところが無い。ああ、マスターズがH5O(スピニングパンケーキ)やったのはちょっと驚きましたが。そこに来るとミステリオ&マットは手馴れたもので、調子良かったですね。技のキレも良かった。特にミステリオはノーマーシーの時よりスピード上がってるものの軽い感じはせず好印象。マットのランニングからのスイングDDTも久しぶりに見ましたし、雪崩式DDTはWWE的にOKだったのかという衝撃がありました。 ロブ・コンウェイ&タイソン・トムコ vs ユージン&ジミー・スヌーカ
なんつうカード組んでるんだ……。コンウェイは思ったよりキャラ立ってて良いですね。ラ・レジの後期2人は珍しく上手いこと独立できそうで良かった良かった。試合自体はもう案の定面白くないというか、見るところが無い。レジェンドの接待試合といった所。カリート vs マンカインド
超塩試合になるかと思いきやそうでもなく。ミックもわりと動けてますね。……といっても普通のルールなんでなんとなく味気ないような気がするのですが、いかがでしょうか。それとカリートがミックにエレクトリックチェアーやるのはちょっと無理がありすぎ。【世界タッグ王座戦】
ビッグ・ショー、スキン・ヘッドやめたんね。髭も生やしてるんで今までと違う印象を受けます。試合は予想通りの展開。悪くはないんですが。まぁ引導を渡したってことで一つ。ニコニコ笑ってるビッグショーとケインはキモい。(笑)ランス・ケイド&トレバー・マードック vs ビッグ・ショー&ケイン 【ハンディキャップ・ストリートファイトマッチ】
ちょっとストーリーが酷すぎますねー。ストンコのリアル事故もそうですけど、今時ベイダーとゴールダストねー……。ゴールダスト復帰は親父のコネか。試合というよりかはセグメントですね。バティスタ vs ゴールダスト&ベイダー&ジョナサン・コーチマン 【女子王座戦/ランジェリー・バトルロイヤル(リングアウト方式)】
まぁ見たまんまです。コメント特になし。あえて言うならばキングとジョーイの温度差に注目。(笑)トリッシュ・ストラタス vs キャンディス・ミッシェル vs ビクトリア vs アシュリー・マッサーロ vs マリア vs ミッキー・ジェームス 【IC王座戦/ケージマッチ】
去年のオートンvsフレアーに引き続き、今年もケージマッチです。今度の試合も期待を裏切らない物で、エボリューションを経た2人の総決算でした。シンプルな技と特徴あるムーブ、そして流血。フレアーからHHHに伝えられた物によって、2人は凄惨な試合を創りあげました。リック・フレアー vs HHH 【WWE王座戦/トリプルスレットマッチ】
かなりの良試合。先の試合と対比するように、トリプルスレットの特徴を上手く生かしてコンパクトかつ派手かつスピード感に溢れた試合構成には唸らされる。雪崩式アングルスラム返したのだけは疑問点ですが、それ以外は満点。ジョン・シナ vs カート・アングル vs ショーン・マイケルズ 今年のタブーチューズデイは前回より面白かったですね。やはりベテラン勢は締めてくれます。逆に過去のレジェンドが出張りすぎて欠点となってた部分もあるんですけど。興行としては中だるみしつつも最後2試合で締めてくれたんで、結構評価したいですね。 (執筆日:2006年3月17日) |
Survivor Series 2005 | 評価:A |
色々面白そうなカードが並んでますが、特にWWE王座戦、ラストマンスタンディングマッチ、イリミネーションマッチに期待したいところです。久々にかなり満足できそうなPPVです。 【US王座戦/7番勝負1本目】
ダブルフォール絡みのアングルを利用した普通の試合。WCW時代に好評だったとされてますが、ベノワDVD収録の最終戦を見る限り、それほど面白くないように感じますが……。ブッカーT vs クリス・ベノワ 【女子王座戦】
トリッシュかジャズかヴィクトリアかゲイル・キムじゃないと、普通のプロレスの試合として成立しないのが女子王座クオリティ。トリッシュは頑張ってるんだが……トリッシュ・ストラタス vs メリーナ 【ラストマンスタンディングマッチ】
ここまで残虐なHHHは久々に見た気がする。30分前後というWWEにしてはロングマッチで、時間を早く感じられたのはかなり驚異的。2人はよくやり遂げたと思います。最後の展開がたたみかけすぎる感はありますが、特例中の特例を認めたのは相手をリスペクトしてるからに他ならないわけで。リック・フレアー vs HHH 【WWE王座戦】
双方共に凄まじい歓声です。アンフォの再戦となる今回はカートが積極的に攻めて行きます。シナはラリアット避けのタイミングが良くなってますね。アングルもかなり久しぶりにムーンサルトやったと思うんですけどめちゃくちゃフォームが綺麗。ジョン・シナ vs カート・アングル (スペシャルレフェリー:デバリ) 全体的に見ると、試合時間は前の試合と興行全体の位置からバランスを考慮して短く纏めてきましたね。レフェリー絡みのアクションが多く、なんだかあまり戦ってないような気がしますが、まぁ上出来でしょう。 エリック・ビショフ vs セオドア・ロング
ブギーマンの顔見せのためだけの試合。【TEAM RAW vs TEAM SMACKDOWN イリミネーションマッチ】
SMACKDOWN vs
RAWの夢のような競演。といった按配なのですが、ヒール・ベビーごっちゃでチーム構成してるので中々ノりきれません。かといってSmackDownは大物少ないんでごっちゃにしないとちょっと体裁的にキツイ部分はあります。逆にRAWは自分の所の人材でシングル2試合もやってるので、これでTEAM
RAWと言われても疑問符がつくようなメンバーに。後、解説が5人もいるんで騒がしいですね。(笑)ショーン・マイケルズ&ビッグ・ショー&ケイン&カリート&クリス・マスターズ vs バティスタ&ランディ・オートン&JBL&レイ・ミステリオ&ボビー・ラシュリー 入場だけでもひたすら長いイリミネーションマッチではありますが、まず最初の見所はマスターズvsラシュリー。この2人は対峙するだけで金が取れますね。これから育って欲しい逸材です。ただちょっとラシュリーが技乱発気味なのが気になりますね。その次は酷すぎるケインの619受けか。食らってから数秒間微動だにしないとかありえんでしょ。反対にランディがショーに放ったRKOは見事すぎる。ショーが多少体重支えてるとは思うが素晴らしい。その後のミステリオのスワンダイブ式レッグドロップをHBKがスイートチンミュージックで迎撃した場面も傑作。2人共凄い。 試合総評。かなり面白かったのですが、ちょっとコンパクトに纏めてしまった感があります。全体構成を見てみると、かなり考え込まれていて、素直に凄いと思えます。ただラストをサバイバー2003を意識した展開にせんでも。しかも意識させといて、さっさと片がつけてしまったのが勿体無い。ミステリオ&JBL&オートンの連携が凄い良かったので、ビッグショー、ケイン、マスターズの内の誰かとHBK残して、もうちょっとロングマッチ化して欲しかったですね。HBKが珍しく流血しなかったのは○。 今回は小ネタが面白いですね。やたら炸裂するモントリオール事件ネタ、カッティングエッジの宣伝、カートの入場等。本編関係ないですが「Y2J・RVD・TNA」、「CM PUNK IS THE NEXT SHAWN MICHEALS」ボードには激しく突っ込みたい。 さて肝心の本編ですが、ラストマンスタンディングが濃いと踏んでWWE王座戦とイリミネーションマッチを軽めにしたのが仇になったか、面白いんだけど物足りないですね。興行全体のバランス面で長く濃い試合をするのが難しいのは分かるんですけど。 (執筆日:2006年3月25日) |
Armageddon 2005 | 評価:B |
タッグ王者同士の決戦とか、他のカードにしても、ストーリー的にはグダグダの極みといったところですが、試合内容で挽回してほしいところです。 JBL vs マット・ハーディー
本来ならマットvsテイカーで、マットがスキットでミスってストーリーに絡めなくなったとの話がありますね。その制裁というかペナルティの試合だと考えるとしっくりくる出来。MNM vs メキシクールズ
双方共にどたばた感はありますが、飛び技に独創的ムーブにと、メキシクールズ大活躍といった按配。MNMが全く陰に埋もれてしまってる印象を受けました。あ、でもナイトロの、ロープ越えエルボードロップ(丸藤が昔使ってたやつ)とか、ブレイクダンス風レッグドロップとかは意外な運動能力を示しつけて面白かったです。【US王座戦/7番勝負4本目】
わりとロングマッチですが、1戦目に比べると相当アツいですね。ブッカーT vs クリス・ベノワ 【ハンディキャップマッチ】
話題の新人ポール・バーチルの海賊ギミック転向前ですね。てかリーガル卿、入場の時の顔が面白すぎ。ボビー・ラシュリー vs ウィリアム・リーガル&ポール・バーチル さて試合の方ですが、ラシュリーのパワーと英国チームのスピードという対象性が活きてて、なかなか興味深いですね。ラシュリーが技のバリエーションが少なすぎるんで、増やすつもりでなければもっと受けて、ポイントポイントで爆発させた方が良いんじゃないかと。そういう意味で受けまくりのバーチルよう頑張った。 【クルーザー級王座戦】
思ったよりも打撃が多く、荒々しい印象。キャッシュはあんまり華が無いな……。フベントゥ・ゲレーラ vs キッド・キャッシュ 【RAW vs SAMCKDOWN タッグ王者対決】
なんか凄いヤバそうな対戦カードですけども。ミステリオなんでマスクしてるのにフェイスペイントまでしてんだ……バティスタ&レイ・ミステリオ vs ケイン&ビッグショー 試合自体はあっさりと終了。っていうか体格上出来る展開が限られすぎてますもんね。う〜ん。これわざわざ組む必要あったのだろうか? 【ヘル・イン・ア・セル】
この試合の後、肝炎(血を媒介に感染する)が発覚し解雇されたボブ・オートンの最後の出番。アンダーテイカー vs ランディ・オートン それはともかくとしてランディ、へたれキャラすぎてちょっと悲しい。 試合開始〜序盤の場外戦までひたすら受けまくり。てか場外戦長すぎ。そりゃリング内でやってるだけじゃHIACの意味ないですが。 ムーブ面ではエプロンの相手へのロープ越しRKOは良いね。タイミングもまさに虚をついてた。階段踏み台ジャンピングニーもテイカーの体格だと、オートンを押しつぶすかのようでオツなもの。ランディも金網へのパワースラムをやってたが、なかなか大柄の相手にするには難しいようで失敗気味。テーブルへのダイビングボディプレスも、天井があるわ距離遠いわで横ベクトルが大きくなり、半壊→テーブルが横に倒れる→端でお腹を打つという悲惨さ。素で痛がってるし。その後のチョークスラムをRKOで切り返すのも綺麗にはいかず実況陣も一瞬迷ってます。こう書いてるとランディ失敗ばかりばかりなような気がしますが、個人的にはあんまり否は無いように思います。 久しぶりにセルの扉も開き、乱入ネタもやりつつそろそろ終わりかなというところで、ランディがもはや恒例となったツームストンパイルドライバーの切り返しでそのままツームストンパイルドライバー決めたのにはビックリ。掟破りも久しぶりな気が。フォール行くも案の定、テイカーが上半身をむくっと起こしてきたのがかなり笑えた。 試合総評。HIACとしては及第点を十分あげられる出来ではないでしょうか? 久しぶりにテイカーの面白い試合を見たという感じ。(別にランディが埋もれたという意味ではない)。今年PPVでやった3戦の中では間違いなく一番ですね。やっぱりテイカーはHIACと親和性がありますね。キャラクターとしてもフィニッシュムーブ3つという特異性にしても。 まず一言。映像特典少なすぎ。 まぁでも「フレンドリータップの歴史」はアティテュード最盛期を含んだ映像なんで、日本語版ということで結構貴重かも。TAKAみちのくが日本語版DVDに出たのはこれが初めてじゃない?まぁ奴は普通に日本語喋ってますが。(笑) さて冒頭でも述べましたが、ストーリーラインとしてグダグダでしたが、なんとか試合で盛り返したって感じですね。MNMや有望な新人勢にPPVを経験させつつそれなりに面白いPPVに仕立て上げたのは、評価に値すると思います。ノーマーシー05に比べて対戦カードが遥かにマトモですもん。 (執筆日:2006年5月9日) |