Vengeance 2002 | 評価:A |
2002年のヴェンジェンスはWWFからの改称直後ということもあり、まだまだ過激な試合が揃ってます。オープニングマッチからテーブルマッチという大判振る舞いで、クルーザー級王座戦も中々の好カード。更にIC王座戦ではブレイク直前のブロック・レスナーが挑戦しますし、メインに至ってはWWEにおいてそれぞれ一時代を作ったトップレスラーを3人も揃えての超豪華トリプルスレットマッチで、WWEファンなら見るしかありませんよ! 【テーブルマッチ】
2番組制になりババレイとディーボンがバラバラになってしまい、代わりにスパイクがタッグを組みます。対するはエディ&ベノワという技巧派タッグだがテーブルマッチという試合形式にどれだけ対応できるのかという意味では不利。一体どうなるのでしょうか?ババレイ・ダッドリー&スパイク・ダッドリー vs エディ・ゲレロ&クリス・ベノワ 試合開始直後はエディ&ベノワがペースを握り、自慢のテクニックでダッドリーズの2人を翻弄します。ババレイがローンバトルを強いられますが、スパイクが四つん這い状態の相手を踏み台にしてトペ・コンヒーロを敢行し、一気に試合は逆転&荒れ模様に。しかしテクニシャンなエディ&ベノワも打つわ投げるわと大暴れで会場もかなりヒートアップしました。終盤にはテーブル絡みのスポットが用意されてる訳ですが、どれも度肝を抜かれましたね。詳細についてはネタバレになるので言えませんが、これは必見ですよ! 【クルーザー級王座戦】
WWEのクルーザー級ではトップクラスの試合巧者である王者ジェイミーがキッドマンを迎え撃ちます。ジェイミー・ノーブル vs ビリー・キッドマン 試合は意外なことに日本風の丸めこみの応酬で開幕。その後、場外で目まぐるしい攻防を繰り広げると、キッドマンがジェイミーの肩を中心に攻め込む展開が続きます。キッドマンについてはエンズイギリがミスってジェイミーの腹に直撃するというひどいミスをしでかすものの、雪崩式のBKボムは中々見応えがありましたね。それにしてもジェイミーはやっぱ上手いです。基本的に受けに回ってはいますがピンポイントで反撃し、試合のテンポをコントロールしてるように感じられました。期待通りの好試合です。 【欧州王座戦】
飛び技を得意とするレスラーと関節技を得意とするレスラー。これほど相性の悪い組み合わせは中々無いように感じられるのですが、一体どのような試合になってしまうのでしょうか?ジェフ・ハーディー vs ウィリアム・リーガル 全編を通して流れるような試合展開で、お互いのスタイルの違いを見せつつめまぐるしい攻防を披露して見る者の目を惹きつけます。正直ここまでマトモな試合になるとは思いませんでしたねー。ムーブ的にはスワントーンボムのカウンターで剣山した場面が印象に残りました。 クリス・ジェリコ vs ジョン・シナ
シナのPPVデビュー戦。短パン履いてるわ、ラッパーギミックですらなかったりと今となっては貴重な一コマですね。案の定ジェリコがリードしまくったこの試合。実況解説が新人であることを連呼しまくり、異常なプッシュ具合でちょっと引いてしまいました。だって受けこそマトモにしていたものの、特に目立った所のない普通のレスラーなんですもん。将来大物になるとはこの試合からじゃさっぱり想像がつきませんよ。あ、でもドロップキックやらミサイルキック、ティルトウェイトスラム等、使用する技が今と全然違うのはちょっと興味深かったです。 【IC王座戦】
IC王者のRVDに、KORを制覇し波に乗りまくったレスナーが挑戦という構図です。ロブ・ヴァン・ダム vs ブロック・レスナー さてこの試合は両者ともヘビー級の割には非常に動ける選手同士なせいか、予想以上に噛み合って良い試合となりました。ムーブ的にはRVDのムーンサルトをキャッチしてレスナーがアバランシュホールドを仕掛けた場面と、恐らくこの試合が初公開であるF5の切り返しでDDTを決めた場面が非常に印象に残りましたね。 ただ試合後がいくらなんでも長すぎ。フォローが必要だったのは分かりますが……。 【NoDQマッチ】
あまりにも塩の予感しかしないカード。一体どうなることやら。ビッグショー vs ブッカーT 観客の意表をつく圧勝劇となった今試合。試合時間は短いながらも確かにハードコアで、特にシザーズキックでテーブル葬したシーンが非常に印象に残りました。ていうかあれってテーブル上でやる必要全くないですよね。(笑) 【タッグ王座戦】
嫌米軍団に対し、”アメリカンヒーロー”ハルク・ホーガンと何故かエッジがタッグを組んで立ち向かいます。ランス・ストーム&クリスチャン vs エッジ&ハルク・ホーガン 案の定、ヒーローショーのような試合展開でしたが、嫌米軍団の2人の巧さは十分に伺えました。また終盤では乱入劇もあり、波瀾万丈で中々楽しめましたね。 【統一世界王座戦/トリプルスレットマッチ】
WWFからEに代わっても彼らの偉業は何ら損なわれることはありません。それぞれ一時代を築いた3人のレジェンドがトリプルスレットマッチで激突!ザ・ロック vs カート・アングル vs アンダーテイカー 全編に渡り3wayらしく目まぐるしく入れ替わる展開で非常にスリリングで面白かったんですけど、中盤からのフィニッシュムーブの打ち合いは賛否両論分かれるところかも。3人とも掟破りしまくりで明らかにフィニッシュムーブやりすぎという点ももちろんありますが、中盤からやっちゃうのは正直手抜きな感があるのは否めません。でもそれでも十二分に観客を惹きつけ楽しませられるのは、はっきり言って反則モノですよ。(笑) これが一流レスラーというものなのでしょうか!? 【特典映像/世界タッグ王座戦】
ホーガン&エッジにゲイタッグが襲いかかります。試合の方は思ったよりはもっさりしておらず、本当に普通でした。エッジ&ハルク・ホーガン vs ビリー・ガン&チャック・パランボ PPVを見ていてまず感じたのは、アティテュード期ってのはスキットも滅茶苦茶面白かったんだなとということですね。今PPVでは「HHHがどちらの番組に行くか」というストーリーも進んでいて、HHHはPPVで試合が無い(これ自体今じゃありえませんよね)にも関わらず、各スキットで非常に観客を魅了し、存在感を発揮していたのが象徴的だと思います。 PPVの総評としてはオープニングマッチ、クルーザー級王座戦、IC王座戦そしてメインと好試合連発で、その他の試合も並以上とハイレベルに纏っていたと思います。ただ、平均点は高いんですけど最高点はそこまで高くありませんでした。そういう訳でAランク止まりとさせていただきます。 それから映像特典の試合前・試合後インタビューが結構シュートっぽくて最高でしたね。後、あのシナが「レスリングで勝負だ」と今のキャラからは想像もつかないことを言い放ったのには爆笑しましたよ。 (執筆日:2009年4月29日) |
Summer Slam 2002 | 評価:S |
現時点ではWWE史上最高のPPVではないかと個人的には思います。マジでヤベェぞ! カート・アングル vs レイ・ミステリオ
オープニングマッチからカートvsミステリオとか豪華すぎ。内容も両者の魅力が十二分に出ています。フィニッシュもなかなかレア度高め。リック・フレアー vs クリス・ジェリコ
伝統というかフレアーワールド全開。いつだって全開なような気もしますが。エッジ vs エディ・ゲレロ
エディvsエッジ。なかなかの良試合。エディがややエッジを引っ張っている感じもしましたが、どちらも自分の持ち味を出していると感じました。 【WWEタッグ王座戦】
WWEタッグ王座戦はまぁ定番というか安定してますね。ブッカーTとゴールダストのアクが引き立つカードといった印象を受けました。つうか嫌米軍団アングルはマジで嫌いでした。レスラーは好きなんですが…… クリスチャン&ランス・ストーム vs ブッカーT&ゴールダスト 【IC王座戦】
RVDvsベノワはどちらも個性を打ち出して試合できる人等なので、思う存分に楽しんでください。ノーザンライトスープレックス3連発は驚きました。ロブ・ヴァン・ダム vs クリス・ベノワ アンダーテイカー vs テスト
テイカーvsテストはねぇ……テイカーがお守りをやらされてる印象が強いです。う〜ん。やっぱり今PPVでは最低試合かな。【団体非公認試合/ストリートファイトマッチ】
HHH vs
HBKは本当に凄いですね。これでHBKの良さに目覚めました。大量の凶器が飛び交うハードコアマッチながらもHHHとHBKのレスリングセンスや運動神経の良さが組み合わさって、凄い試合になりました。文句なしにメイン戦食いの名試合!HHH vs ショーン・マイケルズ 【統一世界王座戦】
ある意味可哀相だったのがメイン戦、ロックvsレスナー。事前に映画撮影があるとバレていたので決着は明らかだった上に、当然ながら長期離脱することになっていたのでファンからのブーイングは容赦なく飛んでいました。ザ・ロック vs ブロック・レスナー でも試合自体は中々良かったですよ? やっぱりロックの受けは良いですね。 【Smack Down枠】
映像特典としてSmackDownでのレスナーvsホーガン。色々と考えさせられる試合ですが、ラストはアレでよかったのかホーガン?ブロック・レスナー vs ハルク・ホーガン 総評としては絶対Sランク。本当に面白い。全くWWEを知らない人に一つPPV見せるとしたらコレですね。ラスト2試合が事前知識あった方が良いというのが難点ですが。 (執筆日:2005年5月22日) |
Unforgiven 2002 | 評価:D |
2002年のアンフォーギブンで思い出すのはメインのクソ結末と、セミのサプライズですね。しかし今回カード見直して、ベノワvsアングルなんてカードも組まれていてビックリしました。 ケイン&ババレイ・ダッドリー&ブッカーT&ゴールダスト
無難すぎる8人タッグ。相変わらずテストは塩でリーガル&ランスの上手さが目立ちます。ラストだけは全員頑張ってて良い感じ。ベタっちゃベタですが。vs テスト&ランス・ストーム&クリスチャン&ウィリアム・リーガル 【IC王座戦】
流石ベテラン同士、まったくもってスムーズすぎる展開に驚嘆させられます。ジェリコも受け頑張ってて、これは良い試合になるなと思いきやさっさと終了。かなり残念。倍は欲しかった……。クリス・ジェリコ vs リック・フレアー エディ・ゲレロ vs エッジ
前の試合に続いてサマースラムの再戦。エディがかなり良い感じ。ムーブに珍しいものがいくつかあり、エッジのシットダウンパワーボム、エディのコーナーからの飛びつき式スイングDDTやサンセットフリップパワーボムは相当な迫力でした。後、最後の決まり手も珍しいですね。まぁ普通のフィニッシュムーブでは出来ない小細工なので仕方ないんですが。ロージー&ジャマール vs ビリー・ガン&チャック・パランボ
3MWのデビュー戦。かなり短い試合ながら、チャック以外は各人それなりに見せ場は貰ってたような……。ロージーが早速セカンドコーナーからのムーンサルトやっててたまげた。【世界ヘビー級王座戦】
全然かみ合ってない上に試合のブック自体も疑問符のつく内容。なんか双方ともいつもはあんまり使わないようなムーブやったりしてますし、RVDがヘッドロックやフライングニールキック連発したりとチグハグ感が溢れています。確かに相性あんまり良さそうではありませんが、この2人ならもっと良い試合が出来ると思うんですがねぇ……。見るべきところはラストだけですね。HHH vs ロブ・ヴァン・ダム 【女子王座戦】
トリッシュのテーマ曲が今と違って大分違和感ありますね。モーリー・ホーリー vs トリッシュ・ストラタス 試合自体はまともなプロレスです。モーリーが一風変わったムーブを見せて楽しませてくれますし、トリッシュもやや間を測ってる感じですけど良い動きです。フィニッシュがちょっとレア。相手が相手だけに普段ので全然問題なかったと思うんですけれどもまぁいいや。 クリス・ベノワ vs カート・アングル
そしてすっかりこんな豪華カードが組まれていることを忘れてしまっていたのですが、やはり名試合でした。序盤のグラウンドの展開だけで金が取れますよ、ホント。お互いジャーマン連発とかはちょっと縁起物くさい部分はありますが、アングルスラムを避けての半回転式ジャーマンでカートがまるでTVゲームのような見事に綺麗な受けをしてたのが印象的でした。終盤のフィニッシュムーブ切り返し合戦も良かったんですが、フィニッシュは流石にあっけなさすぎ。(笑) まぁこれで1月の更なる名試合に繋がるのであればそれはそれで良いかなと思っちゃいますね。【WWE王座戦】
なんかやたらゆっくりとした試合展開。スポットスポットの合間がめちゃくちゃ大きい。特に椅子攻撃の辺り。後はいきなりマット・ハーディーが乱入してラストライド食らったのには笑った。プロモでも触れられてないし、一体どういう伏線があったんだろ……。予定どおりのクソ試合乙。ブロック・レスナー vs アンダーテイカー 【Heat枠】
やっぱこの辺りのミステリオは素早いですねー。カサドーラの体勢からのブルドッグをミスって、流れるようにアームドラッグ出してフォローしたのが上手さを感じさせます。チャボも色々物珍しいムーブを出して沸かせますが、ヨシタニックの返しだけはちょっとアレだ。(笑)レイ・ミステリオ vs チャボ・ゲレロ かなり久々に見ました。途中まではCかなーと思ってましたが、やっぱりメインでD降格というオチ。とにかく両王座戦がスカッたのが痛すぎる。しかもスカったのがある意味予定通りだっていうのが尚更ね……。頑張って良い試合やった連中が可哀想すぎ。 (執筆日:2006年12月6日) |
No Mercy 2002 | 評価:S |
やはりこのPPVの目玉はレスナーvsテイカーのHIAC。他にもWWEタッグ初代王座決定トーナメント決勝戦や、クルーザー級王座戦という素晴らしい試合がありました。 【WWEタッグ王座戦】
オープニングマッチとしては上々かと。ライオンサルトの時にセカンドロープが外れたのは恐ろしすぎますね。ただでさえ危険度が高くハヤブサのような例もありますし……そんな展開にも落ち着いてフォローしたのは偉いですね。クリス・ジェリコ&クリスチャン vs ブッカーT&ゴールダスト トリー・ウィルソン vs ドーン・マリー
抗争はかなり凝ってる方だと思いますが試合は……この2人にしては頑張ってる気はするんですけど。ロブ・ヴァン・ダム vs リック・フレアー
まず試合前のスキットでのRVDによるフレアーのマネが驚異的に似てない。最初意味不明な行動してるなと思ったくらい。(笑) 試合はまさに異なる世界観といったところでフレアーが頑張って受けてたのが印象的でした。 【クルーザー級王座戦】
名勝負。双方上手い上に手が合って面白くないはずがありません。特にラ・ケブラーダやコーナー蹴り型スイングDDT、ジャーマンなどは素晴らしくキレが良いんで是非注目して下さい。ジェイミー・ノーブル vs タジリ ところでタジリが退団後に雑誌に書いた文章の中でジェイミーの事を非常に褒めてて、やっぱ分かってるんだな〜と感心したもんです。 【世界ヘビー級王座/IC王座統一戦】
今では黒歴史となったIC王座封印。統一戦では乱入・凶器が入り乱れる中、巨漢が暴れるわけですから、かなり迫力ある対戦でした。ただケインの投げのフォームが崩れてパワー不足の印象を受ける場面がいくつかあったのが気になります。HHHが受けるのさぼったとも思えないんですけどね……。HHH vs ケイン 【WWEタッグ王座戦】
まずトーナメント表のシナ&キッドマン、レスナー&タジリ、リキシ&ヘンリーに爆笑。なんとネタすぎる組み合わせなんだ。エッジ&ミステリオ vs クリス・ベノワ&カート・アングル そして試合ですが、タッグ戦にしてはロングマッチで名勝負です。技のキレや精度が素晴らしいです。クロスフェイスかけてるベノワへの619とか凄すぎ。 【女子王座戦】
試合自体は普通ですが、初PPVということで頑張ってる印象。 トリッシュ・ストラタス vs ビクトリア 【WWE王座戦/ヘル・イン・ア・セル】
言わずと知れた死闘ですがもう何度も見て、レスナーDVDの方でもレビューしてるんであんまり言うこともないんです。とはいえ、いつ見てもテイカーの流血がヤバすぎ。そしてラストのF5が綺麗なことに驚嘆。レスナーもかなり受けてるはずなのに底知れぬ体力ですね。ブロック・レスナー vs アンダーテイカー 名試合が3つもあり、その他の試合も悪くなくどうしてS以外つけられましょうか?しかも特典も充実。特にインタビューは珍しくわりとキャラを離れてシュート気味なんで見応えがあります。 (執筆日:2006年4月3日) |
Survivor Series 2002 | 評価:S |
WW「E」においては、かなりハードコア色の強いPPVと言えます。しかしタッグ王座等、レスリング的な内容も充実しています。 【6人タッグ/テーブルマッチ】
組み合わせが若干滅茶苦茶な気がしますがそれはともかく。「E」では一番ジェフらしさが出てる試合ではないでしょうか?自分はここからジェフにハマっていきましたが、過去の勇姿を知ってからはあまりこの試合を評価していません。他の面子は上手くやってるのにジェフがことごとくミスりすぎです。でも初心者にとっちゃ派手だし、お薦め。ジェフ・ハーディー&スパイク・ダッドリー&ババレイ・ダッドリー vs スリー・ミニッツ・ワーニング&リコ 【クルーザー級王座戦】
クルーザー級王座戦はミステリオが絡まないと盛り上がらないという辛い現実がありました。ジェイミーもキッドマンもそこそこよくやったと思うのですが……ビリー・キッドマン vs ジェイミー・ノーブル 【WWEタッグ王座戦/トリプルスレットマッチ】
WWEタッグ王座戦は素晴らしい。各タッグチームの個性と技術が噛みあって非常に面白かったです。でもやっぱりエッジ&ミステリオってのは違和感あります。実際はそこそこ良かったんですけども。ロス・ゲレロス vs エッジ&レイ・ミステリオ vs カート・アングル&クリス・ベノワ 【女子王座戦/ハードコアマッチ】
女子王座は「E」になってから〜現在で最も激しい試合だったんじゃないでしょうか?女子王座なんであんまり激しいのは期待してなかったんですが、色々やらかしててそこそこ面白かったです。トリッシュ・ストラダス vs ビクトリア 【WWE王座戦】
WWE王座戦はあっさり終了。まぁストーリー上とか色々あるんでしょうけど。語ることも特には無く。ビッグショー vs ブロック・レスナー 【世界ヘビー級王座戦/イリミネーションチェンバー】
語るべき事があるのは、散々宣伝されていたイリミネーションチェンバーマッチ! 最初はヘルインアセルとあんまり変わんなくない?とか思ってましたが、その奥深さを見せつけて、前振り通りの過酷な試合となりました。ショーン・マイケルズ vs クリス・ジェリコ vs ブッカーT vs HHH vs ケイン vs ロブ・ヴァン・ダム 部屋の天井からのファイブスターフロッグスプラッシュ失敗は酷いもんでした。決まってたらさぞカッチョイイ名シーンだったろうに。インタビューでも言ってましたが、アレではあまりに近すぎます。いつものように飛んだら普通に飛び越えて着地する距離でしたからね。HHH悲惨。 しかし、お陰でジェリコ大活躍。もう後半なんて、ジェリコが王座取ってしまえばいいのにと思って見てました。よくやったと思います。ラスト2人になってからの戦いも全然文句の出ない内容でした。試合決着後の紙吹雪もかなり良かったですね。 【Heat枠】
Heatはごめんなさい、記憶にないです。まぁ安定して見れる人等なんで。っていうかゴールダスト&ハリケーンって凄い組み合わせだな……ゴールダスト&ハリケーン vs ランス・ストーム&ウィリアム・リーガル 総評としては文句なしにSランク。ハードコアながらも大味にならず熱戦を繰り広げてくれました。捨て試合ほとんどなし! (執筆日:2005年5月22日) |
Armageddon 2002 | 評価: C |
2002年のアルマゲドンは特に世界ヘビー級王座戦について語られることが多いですね。イリミネーションチェンバー中の不慮の怪我が元で本来のブックから外れてしまってここで修正したとの説もありますが、今PPVでの結果がこれまでの流れを考えると少々不自然な展開だったことは確かです。 【世界タッグ王座戦/フェイタル4wayイリミネーションマッチ】
オープニングマッチらしい手抜き4way。乱戦の最中に2チームが分け分からないまま脱落したのには唖然とした。後はジェリコの職人ぶりが目立ちましたね。クリス・ジェリコ&クリスチャン vs ブッカーT&ゴールダスト vs ウィリアム・リーガル&ランス・ストーム vs ダッドリーズ エッジ vs Aトレイン
無茶なカードにしてこの時点ではやや塩分大目になることが予想されるカード。今は結構活躍してますけどね……。試合の方はあっさり塩同士でそれなりに形になってたような気もするような出来。短いのでどうにもこうにもコメントできないです。 エディ・ゲレロ vs クリス・ベノワ
伝統の一戦という感じもするこのカード。本人達がどれだけやる気になっているか、ミスが起こらないかがポイントですね。試合の方は全体的にグラウンドと打撃中心なのである程度プロレスに見慣れてないと少々厳しいですが、紛れも無く名勝負です。今回はエディのレアな関節技フィニッシュムーブであるラッソ・フロム・エルパソvsベノワのクリップラー・クロスフェイス、そしてエディのフロッグスプラッシュvsベノワのダイビングヘッドバッドという構図に拘りました。 2人とも素晴らしいテクニックとパワーを持っていることは言うまでもないですが、今回はモチベーションも高かったようで、単純なチョップにせよ、グラウンド合戦にせよ、フロッグスプラッシュやダイビングヘッドバッドといった飛び技にせよ息を呑む説得力でした。これぞ戦いってもんです。後、ベノワがWWEでは珍しくパワーボム出してて、しかも強烈だったのが印象的でした。 ケイン vs バティスタ
巨漢同士の対決は案の定、あっさり塩味。試合時間短くて良かったー。【女子王座戦/トリプルスレットマッチ】
実力者によるトリプルスレット。正直ヴィクトリアとジャクリーンは華という面では他のディーバに劣りますが、ちゃんとプロレスの試合ができるから貴重なんですよね。この試合も、今の綺麗ドコロ集めただけのディーバ連中には出来ないクオリティでして、さっさと終わってしまったのが残念に感じてしまったぐらいですし。あ、ラストのオチだけ少々分かりにくいかな。カメラでちゃんと一部始終を見やすいアングルで撮れたらよかったんだけど、イマイチ撮りきれてなかったし。ヴィクトリア vs トリッシュ・ストラタス vs ジャクリーン 【WWE王座戦】
流石のカートもビッグショー相手で良試合は厳しいかと思いきや、受けるや飛ぶやの大活躍。非常に頭を使った試合展開で、カートがビッグショーをほとんど投げれないのに面白く見せられたってのは凄い。それと飛び技ですがカートのミサイルキックやムーンサルトなんて久しぶりに見ましたよ。ビッグショー vs カート・アングル 【世界ヘビー級王座戦/3本勝負(ストリートファイト→ケージ→ラダー)】
言わずと知れた試合巧者の2人がお届けするハードコア3本勝負。1本目はサマースラム02の再来という感じのハードコア+オールドプロレスが中心。途中で火がついた有刺鉄線付き角材とか無茶な代物もでてきますが。ショーン・マイケルズ vs HHH 2本目のケージマッチはかなり短いので特に語ることもなく。セコンドなのに流血させられるフレアー御大が哀れだ……。(笑)でもやっぱラストはインパクトありますね。 流石にここまでで余力を使い果たした両者、3本目は更に短いです。でももうここまでで充分体張りすぎなのでこれでいいだろって感じがします。TLCマッチを思い出す最後の決死のダイブは必見モノ。 【Smackdown枠/フェイタル4wayイリミネーションマッチ】
試合冒頭と残り2人になってからCMカット有り。
なんとも豪華な4wayマッチ。この頃の格でいうとカートだけ飛びぬけてましたが、今だったら間違いなくPPVのメイン張れるカード。まぁ格の差はあれど能力的には(エッジを除いて)皆素晴らしいので良い試合になりそうです。カート・アングル vs エディ・ゲレロ vs クリス・ベノワ vs エッジ 実際の試合も案の定、エッジは賑やかしに回って残りの3人はプロレスの上手さを見せ付けてくれます。各人とも一つ一つのムーブが綺麗ですねー。さっきから酷い扱いなエッジも要所要所で持ち技を使って場を盛り上げていたので良し。 そんなこんなであっさり終わるかと思いきや意外なロングマッチに。上の方で既にこの試合の結果はバレてると思うのでネタバレするとエッジとカートが2人だけ残り、そこからが長いんです。流石にここまで来るとお互い持ち技も尽きて、何度も同じ技を出す展開になりちょっと選手も客もダレ気味。エッジは関節技無いからなぁ……(一応エッジケイターあるけど使用せず) ロックvsオースチンバリにエッジが掟破りを仕掛ける場面が2回もありそれはそれで盛り上がりましたが、しばらくはスピアーとエッジキューションとアングルスラムとアンクルロックとミサイルキックは見たくないですね。(多すぎ) このPPVはランク付けに困ります。1年ぐらい前に見た時はCで、今回見終わった時は一瞬Bに改定しようかと思いました。ただベノワvsエディ、HHHvsHBKがある一方で塩試合もあるんで、やっぱり全体通してCかなーと。特に3本勝負がイチイチ1本取るごとにブツ切れになってしまうので、体張ってるのは分かるんですがイマイチ乗り切れない部分があったかと思います。特に2本目・3本目はさっさと終わらせた感もありますしね。 (執筆日:2006年11月30日) |