G1 CLIMAX 22
団体名 新日本プロレス
日時 2012年8月5日(日) 17:00〜
場所 大阪府立体育会館 第1競技場

新日のG1ですが今年はなんと公式戦のみでジュニア勢は全休という偏ったラインナップ。しかし棚橋vs丸藤、オカダvs中邑と興味深いカードがあったので行ってきました〜。客は前回のオカダvs棚橋よりかは若干少ないものの、満員発表されて文句無いくらいにはきっちり埋まってました。




第1試合
●永田 裕志
9分31秒
東京ピンプス→片エビ固め
高橋 裕二郎○

オープニングマッチは手堅く永田と裕二郎の公式戦。2人ともきっちりと期待値通りの「オープニングマッチ」を勤めあげました。つまりは全力出さずに結構流してたということなんですが。(笑)ちょっと裕二郎のミスムーブが目立ったかな。あと永田さんはさらっと雪崩式エクスプロイダーと白目式腕固めやってました。



第2試合
○MVP
7分53秒
イリバーシブルクライシス
ルーシュ●

第2〜4試合までは外人祭り。大分新日に馴染んできたMVPがCMLLのルーシュを相手に試合をしたんですが、ルーシュが若干しょっぱかったです……。あとMVPが結構投げ技使ってて、まだまだWWE時代のファイトスタイルの印象が強い自分としては意外でした。

ルーシュが赤いパンタロン履いてるように見える(実際は白パンツです)




第3試合
●天山 広吉
10分57秒
ダークデイズ→片エビ固め
ランス・アーチャー○

天山はもう第一線のレスラーとしては無理だなぁ……ということを改めて認識させられた今試合。いやもっと前に諦めとけよと言われたらそれまでなんですが。(汗)体格でも負けてましたが気迫でも完全に負けていてはどうにもなりません。

アナコンダバイス





第4試合
○カール・アンダーソン
9分15秒
ガンスタン→片エビ固め
シェルトン・ベンジャミン●

戦前はしょっぱくなるかなーと不安に思っていたのですが、蓋を開けてみればWWEっぽい好試合となりました。序盤のグラウンドの攻防が流石に良かったですね〜。あとベンジャミンがローリングネックブリーカー出しててびっくりしました。ラストはベンジャミンがスワンダイブしたところを、アンダーソンがRK……じゃなくてガンスタンで迎撃してフォール。この終わり方もまんまWWEですね。(笑)

高いリフトアップ





第5試合
○矢野 通
8分05秒
裏霞
鈴木 みのる○

 この試合もしょっぱくなるかなーと思っていたんですが、実際は矢野ワールド全開でなかなか楽しめました。この日はお客さんのノリが凄く良かったんですが、特に矢野の一挙一動にはかなりの歓声が飛んでて更なるブレイクの可能性を感じましたよ。みのるが珍しく受けまくったこともありますが、存在感で矢野が上回ってたのは驚きです。






第6試合
○真壁 刀義
14分10秒
キングコングニードロップ→片エビ固め
内藤 哲也●

この試合も予想以上に良かったです。現段階での2人のベストを尽くした感がありますね。内藤の躍動感ある動きは非常に魅力的ですし、完全に試合をリードする立場に回ってたのが印象的でした。これだけ出来れば早くて今年中、遅くても2、3年以内にはIWGPヘビー獲るでしょうね。

ニークラッシャー




第7試合
○中邑 真輔
16分16秒
ボマイェ→片エビ固め
オカダ・力ズチ力●

前の大会のレポで、中邑が試合中までクネクネしすぎて蹴りミスってると書いたんですが、今試合ではクネクネしてなかったのでおおむねクリーンヒットしてました。(笑) 両者とも8割前後の力の出し具合といった感じですがセミの役目を十分に果たしてて、更なる可能性を感じました。ツームストンパイルドライバーとレインメーカーが決まらずオカダの負けというのも良い落とし所かと。

ツームストンの攻防





第8試合
●棚橋 弘至
21分29秒
タイガーフロージョン→片エビ固め
丸藤 正道○

丸藤と棚橋の初対決。いやー存分に堪能しました。トリッキーな動きでどんどん切り返していく形かなと思いきや、中盤までは滅茶苦茶オーソドックスなグラウンドの攻防ばかり。でも間の取り方と細かい動きで基本的な攻防でも客を惹きつける辺りは、やっぱトップレスラーですね。改めて感心しました。
ムーブ的には3か所唸らされましたね。まずスリングブレイドを切り返してバックドロップに持っていったとこ。あんな切り返し方思いついても実際やるとなるとタイミングミスってグダグダになりそうなもんですが、きちっと決めてくるのが丸藤なんですよねぇ……。それから丸藤のフランケンシュタイナーを切り返しして逆エビ固め、更に脚組みかえてテキサスクローバーホールドに持っていた場面は熱かったです。あとラストのハイフライフローに丸藤が飛び付いて腹にバッククラッカー決めたのもドンピシャでビビりました。

隣に座ってた子供が「棚橋ハイフライフロー狙いにいくの早すぎ」と言ってて笑った
切り返し合戦からテキサスクローバーホールドタイガーフロウジョン狙い

 この試合の2人も全力を出し切らず約8割の力で試合してましたが、府立のメインをキチっと締められたのは凄いですね。一体全力出したらどうなるんだというワクワク感がありますよ。試合後のマイクからするとG1後にIWGPヘビー挑戦確定っぽいですが、かなり楽しみです。




後半4試合が全て当たりで満足度の高かった今興行。煽りPV無し、入場時の派手な演出もなし、締めのマイクもなしで、ただ公式戦を淡々とするというかなりストイックな構成でしたが、お陰で8試合もあったのに2時間40分という短時間で終わったんで、めっちゃ密度濃かったですね。府立第一ともなると4時間クラスのビッグマッチが多い中で、これはありがたいです。




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