KOBEプロレスフェスティバル2008
団体名 ドラゴンゲート
日時 2008年7月28日(日) 15:00〜
場所 神戸ワールド記念ホール

今年もドラゲの神戸ワールドに行ってきました。新日勢から大量にゲストを呼んだ昨年とは違い、今年のゲストは愚連隊&サスケぐらいな上、CIMAも欠場なので、面子としてははっきり言って弱いです。更に肝心のカードもメインとセミはともかくとしてその他が中途半端な印象が拭えません。こんな調子では人入りも良くないだろうと思っていたのですが、蓋を開けてみれば昨年並みに人が入ってて度肝を抜かれました。ドラゲの底力というか上り調子ぶりをまざまざと認識させられましたよ!

開始前の風景





第1試合
戸澤 アキラ
大野 勇樹
○エル・ジェネリコ
9分19秒
垂直落下式ブレーンバスター
→片エビ固め
K-ness.
スペル・シーサー
シーサーBOY●

第1試合は戸澤塾の3人vsシーサーズ with K-ness.といった面々。戸澤塾組が黒いので対比させようとしたのか、シーサーズはもちろんのことK-nessまで白いコスチューム&マスクで、初心者にも非常に分かりやすい白いチームvs黒いチームの構図が出来上がりました。
試合内容としてはオーソドックスかつ時々ドラゲらしいトリッキーなムーブを織り交ぜてくる展開で、まさにドラゲの第1試合という感じ。ほどほどに盛り上げると、最後はジェネリコがお得意のスリークォーターネルソン・スープレックス(片手をハーフネルソン&もう片手をチキンウイングで捕まえて後方に投げる)から垂直落下式ブレーンバスターで〆。あっさり風味でした。


久々の「フレー!フレー!ト・ザ・ワ!」





第2試合:“ハリウッド"ストーカー市川 暴走十番勝負・第4戦
○ICHIKAWA
6分23秒
サスケがラダー上への
ダイビング・セントーンを自爆したところを押さえ込む
→ 片エビ固め
ザ・グレート・サスケ●

第2試合は有名な青サスケに対抗して青市川→ICHIKAWAとなったストーカー市川とサスケの一戦。ICHIKAWAの入場曲がいつものイントロからいきなり男性ボーカルのカッコいい曲に切り替わって驚きました。後から少し話聞いただけですが、どうやら青サスケのテーマらしいですね。ICHIKAWAが50センチぐらいの小さいラダーを肩にかけて来たのは思わず吹いてしまいました。対するサスケは青サスケで来るかと思いきや、いつもどおりの赤で登場。
試合はスト市がいつものようにヘタレな所を見せまくってまけるかと思いきや、なんと試合早々からサスケがいつもやっているラダーの上に相手を寝かせてのセントーン・アトミコをスト市が成功させてしまうという大番狂わせ。その後、拝み渡りを失敗して本家たるサスケがトライするもこちらは誤爆。ラダーの合間に頭つっこんで勢い余って前転するという名物ムーブを見事に決め、観客のどよめきを引き出します。その直後、サスケはダウンさせたスト市の上にVになるようラダーを横倒しに設置。「決まっても痛いだろ〜」と思って見守っていると、見事に自爆してしまいました。

ゆっくりというのはかえって難しいまさか成功するとは思わなかった……
本家は予想を裏切らない自爆ぶり

 しかし本当のサプライズはその後。スト市がこの誤爆に乗じて抑え込むと、なんと3カウントを奪取!コミックマッチとはいえ、あのサスケに勝っちゃったということで、会場のファンも大きくどよめきましたね。最後はいつものテーマで退場していきました。
 ちなみにこの試合に関しては週プロの記事が色んな意味で非常にシュールに仕上がっていて面白かったです。特に試合後のサスケの電波コメントは写真も相まってめちゃめちゃ吹きました。あれはひでぇ。




第3試合
●新井 健一郎
岩佐 拓
15分41秒
サイバー・ボム→エビ固め
サイバー・コング○
TAKEMURA

ツインゲートをも戴冠した新岩タッグにサイコン&TAKUMURAの即席タッグが挑戦。一応愚連隊がリアルハザードに合流ということになってますが、どっから見ても余り物ですありがとうございました。
さて試合の方ですが、サイコンもTAKEMURAも即席タッグな上に試合が上手い選手ではなく、なんとも微妙な試合になってしまいました。前半はメリハリの無い肉弾戦かつ、アラケンがしばらく捕まってしまう展開だったのではっきり言って非常に退屈でしたね。後半は流石に大技とかも多少出て盛り上がりましたが、その直後に説得力溢れるサイバーボムがアラケンに炸裂し強引に試合を終わらせてしまいました。
 ドラゲのタッグ戦線で3トップの一角を張っているチームをこんな先に繋がらないようなタッグに負けさせて、一体何がしたいのか正直理解に苦しみます。


岩佐とTAKEMURAのエルボー合戦溜めまくってのサイバーボムで〆





第4試合:オープン・ザ・ブレイブゲート王座決定戦
●m.c.KZ.
10分33秒
ビーチ・ブレイク→体固め
堀口 元気○

 NEX勢の筆頭でありながら、同期がYAMATOとサイコンということもあり若干の引け目をも感じてたというKZがベルトに挑戦。ていうか調べたらKZってまだ21なんですね!そんなに焦らんでもという気がしますね。まぁそれはともかく、相手はベテランの堀口なのでなかなか期待できそうです。
 ところで第3試合があんまり良くなかったせいで客席は温まってないのに、KZが入場時にラップ&客にコール要求してしまい、客席の温度が余計に下がってしまいました。可哀想っちゃぁ可哀想ですけど、コール要求を控えるなり派手なパフォーマンスするとか、もうちょっと空気読んでほしかったですねー。


KZがいきなりゼロ戦キック→トペ→ミサイルキックと勢いのある飛び技を連発し、主導権を握って試合がスタート。しかし堀口が黙ってやられるはずもなく、テクニックで対抗します。全編通してブレイブらしいスピード感のある展開で、KZの繰り出す飛び技がどれも勢い・フォーム共に太鼓判を押せる程素晴らしく、堀口も期待通りに試合を引っ張り、十分面白かったです。
ただラストのC-DJ(カナディアン・デストロイヤー)→KZ.time(伸身式ダイビングボディプレス)は単発の技としては十分すぎるほど良いのですが、コンビネーションにするにはあまりにも大技すぎるような気がします。ましてや返されたのはどうかと思いますよ。カナディアン・デストロイヤーは流石に繋ぎに使っちゃダメでしょう。
あとは堀口が終盤にダブルアームパイルドライバーっぽい新技を使ってたのも目を引きました。堀口にはあんまり垂直落下技を使って欲しくないので個人的には結構微妙だったり。


流石にビーチブレイク2連発は返せず……

 試合が終わっての印象としてはやはり堀口が全部コントロールしてたように強く感じましたね。キャリアを考えると当たり前っちゃ当たり前なんですが、KZが勝てるような気がしなかったのはかなり痛いですね。察するにKZは技の一つ一つを丁寧にやりすぎて、エゲツなさというか説得力に欠けるところがあるんじゃないかと思います。それに飛び技は良いんですが、それ以外が今一つ弱いですし。でも今試合を見る限り、来年か遅くても再来年にはベルト戴冠してそうな勢いを感じましたし、まだ若いですしマイペースに頑張って欲しいですね。



第5試合:オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合
横須賀 享
○斎藤 了
14分01秒
プレミアム・ブリッジ
NOSAWA論外●
MAZADA

これまで土井吉・新岩・リョウスカの3強が主軸となって盛り上げてきたツインゲートですが、神戸ワールドの大一番でまさかの東京愚連隊の挑戦にはびっくりしました。はっきり言って外敵としては最低ランクの相手で、どう考えても王者組に負ける要素は無く、正直カード発表ではさっぱり盛り上がれませんね。とはいえ、巧いことは巧いのでしっかりと仕事を果たしてくれるとは思うのですが……。


 3試合連続で奇襲スタートとなった今試合。あまりにも奇襲が続いていたので、愚連隊が襲いかかった時点でちょっと笑ってしまいましたね。とはいえ様々なプロレス団体を渡り歩いてきただけの実力ヒールユニット。スムーズに連携やラフファイトを繰り出し、序盤から試合をコントロールして巧さを見せつけます。
 対するリョウスカは(多分)初対戦となる外敵相手ということもあってか、わりと控え目な印象。去年の邪道外道戦もそうですけど、外敵相手で大人しくなるのが凄く残念に思います。タッグチーム3強の中では一番オーソドックスなファイトスタイルで個人の実力も高く、他団体レスラーにとってもやりやすいということを、本人達が自覚してる節もあるので、余計に合わせようとしちゃうんだろうなぁ……。

雪崩式エクスプロイダー→ダイビングボディプレスのコンビネーションを狙う

 中盤、リョウスカが愚連隊の攻撃から脱出したあたりから大技を次々と繰り出し、派手になってきます。横須賀が通常と雪崩式のエクスプロイダーを繰り出せば、愚連隊もTAKEMURAが介入して3人がかりの眉山やスーパーパワーボムで逆襲します。そこへセコンドについていた王子が乱入し、TAKEMURAをドロップキックで除外して美味しいとこ持っていくと、斎了が椅子攻撃でお返し。更には横須賀が鉄柱越えのトペ・コンヒーロ!この対戦カードだとあえて場外ダイブしないかなと思ってたので、ちょっとびっくりしましたね。
 そんなこんなで終盤に突入するも、いつものように2.9祭りすることもなく、かなりあっさり目でした。大技と言えばリョウスカが合体技の幻壊と、最後に斎了がドラゴンスープレックス→プレミアムブリッジと畳みかけたぐらい。元々大技の少ない愚連隊に至っては論外がみちドラ2、正田が正田落としをしただけです。ドラゲ勢相手ですし正田デストロイぐらいはやるかなーと思ってたんですけど。
 ドラゲ的には異様な展開ですが、本来大技が少なくてもきっちりと魅せるのが実力者ってもんです。その点で4人は申し分なく、短い試合タイム・短い終盤でも軽い地鳴りを引き起こし、その実力を証明しました。全力ファイトとは言えませんが、十分にグッドマッチでしたよ。






第6試合:オープン・ザ・トライアングルゲート選手権 6人タッグ4wayマッチ(イリミネーション方式)
【王者/REAL HAZARD】
○Gamma
神田 裕之
YAMATO
21分29秒
マスク剥ぎから丸め込む→首固め
【Typhoon】
ドラゴン・キッド
アンソニー・W・森
PAC
【WORLD-1】
土井 成樹
吉野 正人
谷嵜 なおき
【絶倫ズ】
望月 成晃
ドン・フジイ
マグニチュード岸和田●
【王者/REAL HAZARD】
Gamma
神田 裕之
YAMATO
25分45秒
バカタレ・スライディングキック
→片エビ固め
【Typhoon】
ドラゴン・キッド
アンソニー・W・森
PAC●
【WORLD-1】
土井 成樹○
吉野 正人
谷嵜 なおき
【王者/REAL HAZARD】
Gamma
神田 裕之
○YAMATO
28分00秒
ギャラリア→エビ固め
【WORLD-1】
土井 成樹
吉野 正人
谷嵜 なおき●

メイン以外は今一つピリっとしないカード発表が続いていた今年のドラゲ神戸ワールド。しかしそんな中、ドラゲの切り札とも言える6人タッグ4wayマッチが発表され、俄然行く気になった方も多いのでは無いでしょうか?闘龍門時代から数々の伝説を作りだし、外したことが無い試合形式だけに、今回も非常に期待しました。
しかし試合形式は良いにしても対戦カード自体は微妙に思いました。というのもTyphoonがCIMA・横須賀・斎了と抜けまくっており、REAL HAZARDも鷹木やサイコンがいないということで、ユニットごとに戦力が偏っているからです。やはり勝負というのは戦力差が無いほど面白くなりますからね。今回の組み合わせだと絶倫ズかWORLD-1が勝たないといかんだろいう気がします。

これはやりすぎwwwww

 ところで今試合形式は当然ながら入場にかなり時間がかかります。かつてDoFixerが混じっていた時は全チームの入場だけで15分ぐらいかかってましたしね。今回は特にパフォーマンスするユニットはいないので普通の入場だろうと思ってたら、WORLD-1の面々がいきなり2階席の入口から出てきたのには吹いた。出てきたところから席が近かったのでかなりテンション上がりましたけどね。
 さてこれだけ一度に上がる人数が多いと、誰がどのチームか分かりにくいためか、リアルハザード=青、絶倫ズ=黒、Typhoon=白、WORLD-1=銀というユニットごとのイメージカラーをベースにしたコスチュームをレスラー達が着ていて、出来るだけチーム分けが分かりやすいようにしてたのが印象的でした。
 試合は各チーム1人ずつ出す形で初っ端から4人がリングを縦横無尽に駆け巡る攻防を繰り広げる形で開幕。早くも各ユニットで裏切り合いも多発し、打投飛が入り混じる大乱戦です。パートナーを入れ替えつつ各人序盤を盛り上げていきますが、全員に順番が回ると場外戦へ移行。広い会場の各所で各人が争いますが、案の定目が追いつきません。
 リングに戻れば6人タッグ4wayマッチの定番ネタであるフジイさんのチョップ祭りが開幕。フジイの周りを残りの全員で囲んで、全員がフジイに1発ずつチョップ→お返しにフジイが全員にチョップをするというアレですね。予想通りいつの間にやら味方であるはずの望月と岸和田までフジイにチョップをぶちこみ出し、最後は全員でフジイにドロップキックで〆。いやはや、もはや縁起モノですね。(笑)
 この後、今度は数珠繋ぎスリーパー。11人が繋がり最後にGammaが入ろうとしますが、最後尾の望月に蹴られて入れず。ならばとコーナー付近にいることを利用して望月に汚水攻撃→全員にスティックで乱打。更には全員をコーナー付近にダウンさせて生卵攻撃まで敢行。汚水攻撃は知ってましたが、生卵まで出すとは知らなかったのでビックリすると共に正直ドン引きしました。

お決まりのチョップ祭りお決まりのスリーパー数珠繋ぎ

 またWORLD-1の面々によるトペ・スイシーダ2人+トペ・コンヒーロ1人の3人同時ダイブや、4つのコーナーから同時に場外へムーンサルト等、もはや芸術すら感じられる飛び技の共演もありました。PACもスタンディング・スカイツイスタープレスや相手が中腰になっているところへのシューティングスタープレスを放ち、観客の度肝を抜きます。
 ここで再びリアルハザードが東京愚連隊まで呼び込んでのトレイン攻撃から、合計15人によるブレーンバスター合戦といった定番ネタを織り交ぜつつ、いよいよ終盤へ。まずは絶倫ズとリアルハザードがフィニッシュムーブ巡る激しい攻防を見せた後、Gammaが岸和田のマスク剥ぎ、うろたえるところを首固めでなんと3カウントを奪いました。有力候補だっただけに、この結末には観客からもどよめきが起きましたね。
 ここから一気に試合は加速し、各人入り乱れての攻防からTyphoon対WORLD-1の構図に移ります。キッドの2階建て雪崩式フランケン→王子のエレガントーン→PACの360°シューティングスタープレスの3カウント確定モノの飛び技コンビネーションが吉野に決まるも、何とか谷嵜がカット。逆にWORLD-1がPACにDOI555+ミサイルキックの合体技→2人がかりでバカタレスライディングキックをぶちこみ、Typhoonを敗退させます。
 こうなってくるとやはりWORLD-1が勝利するのかと思いきや、リアルハザードのダーティムーブがまたまた炸裂。谷嵜が孤立させられ、ブルーボックス上への流's→ガンマスペシャル→ギャラリアの即死コンボを食らい、まさかの敗退!流石にフィニッシュムーブ3連続で食らってるので説得力は十二分にありましたが、意外すぎる結果に絶倫ズの一番手敗退並みにどよめきが起きました。

2人ともコブラツイスト谷やんのインプラントが炸裂!

さて総評なんですけれども、ここまでの試合がもう一つ弾け切れてなかっただけに、このハチャメチャさが何とも痛快に感じましたね。ちょっと不満だった面子も実際にはそれほど問題にならず、各自が見せ場を作り上げて十二分に満足させてくれました。特に終盤の各自入り混じっての怒涛の攻防はドラゲしかできないと確信するに足る素晴らしいものでしたよ。あっという間の28分でした。
ただこの素晴らしい内容でも、まだメインに配慮して抑え気味だった気がしてなりません。今時28分もやるような試合って言ったらレスラーにとって総力戦で、余程悪い試合出ない限り、客も興奮しすぎて燃え尽きるものですが、この試合はまだまだもっと見たいという気持ちが強く残りましたからね。正直言ってメインを食う勢いで40分以上の総力戦をやって欲しかったです。



第7試合:オープン・ザ・ドリームゲート王座決定戦
●B×Bハルク
36分53秒
ラスト・ファルコンリー→エビ固め
鷹木 信悟○

春辺りからドリームゲート王者であるCIMAの首の状態があまりにも酷いという報道が盛んになされていて、それを見て「このまま王座戦が出来るのか、出来てもメインを務められるような試合になるのか?」と不安に思っていました。その不安が的中し、なんと大会1ヶ月前を切った段階でCIMAによるベルト返上が発表されてしまいました。覚悟はしていましたが、いざ現実となるとショックでしたね……。
おりしもその発表の翌日は大阪大会。ここのメインイベントで次期挑戦者決定戦が行われる予定だったので、おそらくこれがそのまま王座決定戦になって神戸ワールドは初防衛戦になるんだろうなーと思っていたら、大阪大会メインイベントがまさかのドラゲ史上初の60分時間切れ引き分けという結末に。これは流石に予想できませんって!度肝抜かれましたよ!
というわけでドラゲの年間最大興行である神戸ワールド記念ホール大会に場を改め、王座決定戦という名のリマッチを行うことに。闘龍門時代を知らないドラゲ育ちの新世代が神戸ワールドのメインに絡むこと自体が初めてなのに、新世代「だけ」でメインやらせるというのはドラゲが大きな節目を迎えていることの象徴ともいえそうです。



 試合開始早々からハルクが中々良い蹴りを連打し、鷹木のパワー殺法に真っ向から対抗していきます。ハルクの蹴りは急激に良くなりましたねー。色々周りの選手から学んでるみたいですが如実に成果が出ているという感じ。KENTAとか望月のようなパワーはありませんが、飯伏みたいな鋭さがあります。
 ハルクが腕攻め、鷹木が足攻めと一点攻めを見せる中、場外戦ではいきなりオリジナル・ファルコンリーを見せる等、早い時間帯から打投極飛を織り混ぜてガンガンに沸かせます。ハルクが一方的に攻められる場面が多くみられましたが、飛びつきフランケン、エプロンからの三角飛びミサイルキック、 キッドのお株を奪う三角飛びケブラーダで一気に流れを取り戻すと、20分過ぎにはエプロンでEVOを敢行し流れを取り戻します。
 ここからお互いフィニッシュムーブの大乱打戦になり、 鷹木がメイドインジャパン→ラストファルコンリー→雪崩式オリジナル・ファルコンリー→ブラッドフォールとたたみかければ、 ハルクは雪崩式EVO→フェニックススプラッシュ→FTXと逆襲。特にフェニックススプラッシュはリング中央寄りの位置に寝かせたので無理だろうと思っていたら、見事に届いたのは驚きましたね。しかしそんなハルクの奮闘も空しく、最後は鷹木が2発目のラストファルコンリーで35分越えの激闘を制しました。

鷹木は足攻めハルクの三角絞め
EVOを狙うハルク
メイド・イン・ジャパンをかけようとする鷹木雪崩式フランケンシュタイナーは不発
雪崩式オリジナル・ラストファンコンリー(長い!)の体勢へ
激闘の跡。

 60分時間切れの時の評判が相当良かったとはいえ、いきなり神戸ワールドのメインを張るということで不安も感じましたが、蓋を開けてみればメインに相応しい激闘でした。終盤が大技乱発すぎたのはどうかと思いますが、まぁドラゲのシングルの場合は他の選手も大なり小なりそうですからね。比較するのは良くないかもしれませんが、去年の大阪府立のCIMAvs鷹木よりか面白かったです。
 さて見事新ドリームゲート王者になった鷹木。予想通りハルクを認めるマイクをした後、CIMAにも話かけます。そして予想通りにリアルハザードが登場して小競り合い開始。解説席にいたCIMAを引きずり出し、鷹木にCIMAをぼこぼこにするよう指示を出します。



CIMAを殴れ!早すぎる決別

 しかし鷹木は拒否。そして案の定、リアルハザードから追放されてしまいます。てか入ってまだ2か月も経ってないだろ……。CIMA欠場の余波とはいえちょっとコロコロ変わりすぎだという気は(ry
 リアルハザードから一方的に攻撃を受ける鷹木ですが、ここへ満を持してTyphoonのテーマ曲が!リアルハザードの面々をリング上から一掃します。その後、次のシリーズのタッグリーグでドラゴンキッドと組めと話を切り出します。予想されていた通りTyphoon入りか!?と思いきや、鷹木はいったん拒否。しかし王子がいきなり鷹木に強烈なビンタ→「僕とドラゴンキッドが組んだら、ドラゴンキッドが優勝できないじゃないか!」と弱気すぎる発言で説得します。この展開にはめちゃくちゃ笑いましたよ。王子よ、それはないわ〜。
 そんなわけでとりあえずTyphoon加入は保留で、タッグリーグはドラゴンキッドと組んで出ることに。最後は「俺が新しい時代を作っていきます」的なマイクで〆。大役お疲れ様でした。これからが大変ですが頑張ってほしいですね。

しつこくドラゴンキッドを薦める斎了
王子のマイクには笑いました握手





カードに不満のあった今年の神戸ワールドも、蓋を開けてみれば十分に面白かったですね。特に鷹木vsハルクでメインをちゃんと張れたってのはかなりデカいと思いました。また休憩明けの社長挨拶で「来年は10周年なので神戸ウイングスタジアム(現ホームズスタジアム神戸)に進出することも検討している」と述べる等、色んな意味で大きな節目を迎えているドラゴンゲートですが、大きく飛翔してほしいところです。




観戦記トップに戻る