GREAT VOYAGE '07 in Osaka | |
団体名 | プロレスリング・ノア |
日時 | 2007年9月29日(土) 17:00〜 |
場所 | 大阪府立体育会館 第1競技場 |
04年のGHCヘビー・タッグ・Jrの3王座戦以来、ノアは府立一競では今一つのカードしか出してきませんでしたが、今回は違います。三沢vs丸藤のGHCヘビー級王座戦という地方では考えられないような組み合わせが実現した上、GHCジュニアタッグも好カードで、試合前からテンションが沸点に達してますよ!! |
第1試合
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○菊地 毅
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9分34秒
火の玉ボム→エビ固め |
太田 一平● 谷口 周平 |
何故か菊地コールが起きてて笑った。試合自体は良くも悪くものんべんだらりとした普通の第1試合という感じでしたね。誰かが飛びぬけて良かったわけでもなく、全員それなりの動きでした。 |
第2試合
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○川畑 輝鎮
志賀 賢太郎 |
12分41秒
逆さ押さえ込み |
百田 光雄● 本田 多聞 |
良い意味でぬるい試合。牧歌的というかなんというか。この面子なら仕方ないか。 |
第3試合
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青柳 政司
○森嶋 猛 |
11分53秒
バックドロップ→片エビ固め |
橋 誠● 泉田 純至 |
何故かこの中でテープが一番多かったのが泉田という罠。森嶋頑張れ!(笑) 試合は館長が蹴りで、橋が受けまくって魅せるも、やはり森嶋の化け物ぶりには敵わず。規格外すぎて他の3人が霞む霞む。 |
第4試合
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金丸 義信
○秋山 準 |
16分48秒
エクスプロイダー→体固め |
井上 雅央● 小川 良成 |
早い休憩を取った後の第4試合。全員で顔面ウォッシュ&急所攻撃、そしてJrシングルのベルトを狙う小川と金丸の巧みな攻防という2つのスポットが核となっていました。やっぱ小川と金丸上手いわ……。ラストは秋山がエクスプロイダー→ハーフダウンの相手へランニングニー→高角度のエクスプロイダーと繋いで盤石の勝利です。 |
第5試合
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●潮崎 豪
田上 明 |
15分26秒
後頭部へのキック→エビ固め |
杉浦 貴 モハメド ヨネ○ |
案の定3人がバチバチやってるのに、田上が入ってきた瞬間ちょっとお笑いになっちゃう展開でした。悪くはないとは思うんですが、個人的には田上の代わりに(欠場中ですけど)力皇入れて総バチバチな展開で見たかったですね。今試合では、急成長中の潮崎が目立ちました。もはやGHCタッグぐらいは獲らせても大丈夫だと思える動きですね。ただ袈裟切りチョップ連発が今一つなんで、どうにかした方がいいかなっていう気はしました。 |
第6試合
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石森 太二
KENTA ○齋藤 彰俊 |
21分28秒
スイクルデス→片エビ固め |
青木 篤志● 佐野 巧真 高山 善廣 |
しばらく続いている高山とKENTAの絡みが中心。迫力のある打撃戦で見応えはあったのですが、高山が体格だけで押しきってる感があって辛いですねー。はっきり言って太りすぎ。またKENTAは佐野の目の前でローリングソバットを連発し、怒った佐野にローリングソバットを食らうという場面もあり、ハングリーさがよく出てたんじゃないでしょうか?
後、この面子だと石森が華ありすぎて困る。(笑) 青木がノアジュニアらしくない渋いスタイルですからね。 試合後に齋藤が空位となっているGHCタッグ(秋山の返上はまだ保留だったはずでは……)を賭けてリーグ戦をしようというマイク。ジュニアタッグリーグ、ヘビーシングルリーグとここの所リーグ戦を連発してるのは疑問符がつきますね。それなりにリスクもでかいのに、リーグ戦連発&盛り上がってないタッグ戦線という2つの盛り下げ要因をどう考えているのか気になります。面子次第でしょうけど……。 |
第7試合:GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合
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リッキー・マルビン
○鈴木 鼓太郎 |
18分37秒
高角度前方回転落とし固め |
堀口 元気● 土井 成樹 |
試合はドラゲの2人が奇襲攻撃をしかけ、セコンドの吉野を介入させつつ、堀口の美しいトペ・コンヒーロで先制します。そこからはマルビンが捕まりロンリーバトル。ここでは堀口と土井が基本技を使って手堅い攻めをすると共に、自らの地に足のついた技術力を披露します。
試合時間も半分を過ぎた辺りでマルビンがロープ渡りドロップキック、延髄切りで脱出。ようやく鼓太郎に交代します。 交代した鼓太郎はエルボーを連打するも、堀口からミサイルキック、スイングDDTと立て続けにもらって劣勢に。ムーンサルトは剣山で返したものの再びマルビンに交代。ようやくここから対等な攻防をし始めたと思いきや、いきなり土井がDOI555を放ち、更に立て続けにバカタレスライディングキックを狙うもこれは回避。試合は一気に終盤へ突入します。 土井とマルビンがバックドロップやジャーマンを撃ち合い、一気に大技ラッシュへ。ここではマルビンがトップロープに腰かけてた相手へのロープ渡りフランケンシュタイナーという荒業を敢行。ネタ元の杉卓也(エル・ブレイザーの中の人)もこれはやってないですが、使える状況が限定されすぎ。(笑) ドラゲ組の2人も負けずに毒霧→ピーチブレイクが決まるもカウント2。更には堀口がバックスライドフロムヘル→鼓太郎耐える→その鼓太郎に対してバカタレスライディングキック→そのままの勢いでバックスライドフロムヘルという流れはかなり良かったですね。ただ、ここまでコタマルどちらもフィニッシュムーブゼロってのはバランス悪いなという気が。 フィニッシュムーブ連射で大ピンチに陥ったノア組ですが、鼓太郎のジャーマンや、マルビンのリング内への三角飛びムーンサルトなどで反撃。堀口と鼓太郎が逆さ押え込みとブルーディスティニーで切り返しあう熱い展開の後、ブルーディスティニーを決めるもカウント2。何故か鼓太郎がアッパーカットを繰り出し堀口がよろめいた所で、相手を肩車に持ち上げそのまま前に落としそのまま3カウントフォールを奪いました。確かこの技ジュニアタッグリーグ戦あたりで出してましたよね……。ついこないだドラゲでCIMAが同系の技食らって怪我してるぐらい危険なんで、ノアに持ち込んで欲しくなかったんですけど。 さて試合総評ですがコタマルの派手さと土井堀口の上手さが出た良い試合でしたね。客席も足踏みが何度も発生するほど大いに盛り上がりました。コタマルは今まで派手な合体技を出すことに注力しすぎて、1試合に2〜3回はダブルインパクトの体勢になってましたが、今回はかなり控え目。これは良い経験になったのではないでしょうか?いよいよ防衛回数も5回になり、丸藤金丸小川の旧ジュニアトップ層が出てきそうな気配ですが次の王座戦がどうなるのか楽しみです。 |
第8試合:GHCヘビー級選手権試合
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○三沢 光晴
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26分28秒
変形エメラルドフロウジョン→体固め |
丸藤 正道● |
というわけでいよいよ三沢vs丸藤です。残念なのがG+や地上波放映が無いという話が事前に流れ、既に勝敗が読めてしまっているということ。結果は見ての通りですし、なんともはや。まぁノアの保守性は今に始まった話じゃないですけどね。 ファーストコンタクトは相手の攻撃を読み合い回避するムーブを交えスピーディに展開。丸藤が細かいテクニックを使って重い三沢を翻弄します。しかし三沢も負けずに首投げから脳天へエルボーで反撃。腰への重いエルボーを連発→モンキーフリップで丸藤の腰に焦点を絞りました。 丸藤が場外に逃げたところで三沢がいつものようにエルボースイシーダをしようとするもなんと丸藤がロープの間を抜けてきた三沢の頭へドロップキック。たまらず三沢はダウンし、会場もかなりのどよめきが。 ここから丸藤は三沢の首に攻撃の集中させていきました。場外戦ではフェンスを上手く使って三沢の首を攻撃し、リング内では関節技で締め上げたり、コーナーに振りつつ後ろから追いかけていってターンバックルへのカーフブランディング等、バリエーション豊かな攻撃を見せます。またパワーボムを完璧に決める等、体重増加によるパワー増を見せ付けます。 10分を過ぎたあたりで、かなり攻められっ放しだった三沢もようやく反撃開始。エルボー連打、フロッグスプラッシュ→センセットフリップ→フロッグスプラッシュという体重を生かした攻撃で猛追。説得力はあったんですが、ぶっちゃけ太ってる三沢が重さを生かした攻撃するとちょっと笑えないですわ。その後も汚いジャーマンSHを放ち三沢優勢で15分経過。 丸藤は時間差アックスボンバーを決めペースを取り戻そうとするも三沢が場外へエスケープ。ならばとラ・ケブラーダを狙うも、場外の三沢が丸藤の足元をエルボーで刈りダウンさせます。 更にエプロンでダウンした丸藤の背後に近寄りチキンウイングで固めると、タイガースープレックスでぶっこ抜いてしまいました!死んでしまうーーーーー!(矢島風)……と言いたいのですが。悲しいかな衰えた三沢はロクにブリッジできず、後ろに倒れこみながら自分の体の上を滑らせていくように丸藤を投げてしまいました。正直オースイスープレックスにしか見えなかったですorz さらに三沢は場外ダウンしている丸藤をフェンスへと振り、自分はリング内へと戻ろうとしますが、丸藤があっという間にエプロンへと駆け上がり、fromコーナーtoコーナーで三沢を襲撃!これには客席からもかなりの驚きの声が上がります。 しかし三沢もすぐさま丸藤を場外に叩き落すとコーナートップから特大のプランチャ!三沢がするのは結構珍しい気がしますねー。会場も大盛り上がり。更に三沢はタイガードライバーで持ち上げそのままうつ伏せに鉄柵に落とすというエグい新ムーブを披露。丸藤はなんとかカウント19で帰還します。 いよいよ20分を過ぎ終盤戦に突入。まずは三沢がワンツーエルボーからエメフロを狙うもこれは丸藤が回避。まずは不知火を放ち、ダウンする三沢を肩車でコーナーに持ち上げ今度は雪崩式不知火を放つもまだ2カウント。体重増加とフォームの綺麗さもあって、ここの不知火2種はかなり説得力がありました。いよいよ不知火復権できそうな予感。ただ正調→雪崩式と立て続けにやってるようではまだまだ先かもしれませんね。 一気に挽回した丸藤はポールシフトを狙うも逃げられ、もう一発不知火を放とうとしますが、三沢は昨年12月の対決のラストのように反転させて、今度は丸藤を地面に置くとなんとここでフェイスロック!!!この切り返しはマジで痺れましたね!ありえないと分かってても「ここで終わるんちゃうん!?」と思わせるフェイスロックでしたよ。うん。 フェイスロックでダウンした丸藤に対して三沢がまたまたコーナートップへ。今日何度目だという気はしましたが、丸藤が復活しコーナートップへ立つ三沢の顔面へ特大ジャンプでドロップキック!ここも凄かったですね。膝悪いのによくやるわ……。コーナートップでグロッキーになったのを見て丸藤はすかさず上って不知火・改を狙いますが、エルボーをもらってグロッキーに。ここで三沢がダブルアームの体勢に入って、雪崩式タイガードライバーかっ!?と観客が驚愕! ……しかし三沢が足を滑らせエプロン側にずり落ちるというアクシデント発生。しかもダブルアームで組み合ったままなので、三沢はほうほうの体で両足だけでコーナーに再び上るという間の抜けた光景が。客席から生暖かい視線を浴びつつ、三沢はようやくトップロープに膝が乗った所で雪崩式タイガードライバーを敢行。ちゃんと足ついてないわけですから当然のごとくフォーム滅茶苦茶で、丸藤はタイガードライバー91を彷彿とさせる凄い角度で頭から落下。客席から悲鳴が飛び出す中、両者しばしダウン。 ようやく三沢が復活し、変な間が空いたのを埋めるかのように正調タイガードライバーを放ちます。丸藤はなんとかカウント2で返し、不死身ぶりを見せつけます。丸藤が無事なのを見て取ってか、ここから三沢が風車式に担ぎ上げて強引にエメフロ(超低空)、ランニングエルボーと放つも全て2カウント。最後に最近頻繁に使っている変形エメフロでなんとか仕留めました。 試合総評ですが、色々と丸藤も三沢も新ムーブを用意してきたのでかなり刺激的な対戦だったのですが、三沢の体がもはや追いついていませんね。雪崩式タイガードライバーとか色々ミスしすぎ。ミスさえ無ければ昨年12月の対戦を超えられたのに……。 というわけで毎年恒例となった秋のビッグマッチ@大阪は終了。ベストバウトはなかなか判断が難しいところなのですが、インパクトではメイン、完成度ではセミといった感じですかね。客入りの方ですが3階のステージ側・反対側を潰しており、2階アリーナ席も数が少なめで、少々寂しい風景でした。ただ用意していた席は9割がた埋まって密度が高く、客に熱気があって良かったです。 |