Final Resolution 2006 評価:B
 TNAの1月のPPVです。対戦カード的に要注目なのがXディヴィジョン勢の6人タッグとジョーvsダニエルズ。素直に楽しみです。後、怖いもの見たさでAJvs棚橋、安定株はAMWvs3DとJJモンティvsスティング栗ですかね。


オースティン・エリーズ&アレックス・シェリー&ロデリック・ストロング
vs サンジェイ・ダット&クリス・セービン&マット・ベントリー
 珍しくサンジェイ大活躍。奴の動きのキレっぷりはヤバすぎます! 後はセービンとシェリーもかなり良かったです。無論他の連中も十二分に凄いのですが。とにかく、これぞXディヴィジョンの6人タッグといった感じ。This is "X"。


ジェームズ・ギャング vs エリックス・スキッパー&デイビッド・ヤング
 凡戦。まぁ相手もアレだしねぇ。ラストがコブラクラッチバスター(フルネルソンバスターのコブラクラッチ版)だったんですが、彼ってあれがフィニッシュなんですかね……。コブラクラッチで持ち上げられる光景は結構シュールでした。


AJスタイルズ vs 棚橋 弘至
 棚橋のいかにも東洋系の入場曲に笑った。いくら普段のやつが間に合わなかったとはいえ適当すぎ。(笑)
 試合の方はAJが日本スタイルに付き合うという案の定な展開。また接待か! 現IWGP王者の棚橋とAJの体格がほとんど変わらないってのも寂しい話。でもAJvs新日のヘビー級なら棚橋が一番ベストなのかもしれないと思いますが。素直にジュニア連れてやらせた方が良かったんじゃないかと。(時系列的にこの後のWORLD X CUPで新日もジュニア送り込んでるんですけど)
 最初はまぁ普通の日本の試合な感じだったんですが、後半になるにつれてボロが……。日本未公開の「ドラゴンスイング」(立った状態でドラゴンスリーパーをかけたままジャイアントスイング)も見ましたが全然回せてない!何あれ!ラストが何故かファイナルカット風なのが棚橋らしいですね。(嫌味)


レイヴェン vs ショーン・ウォルトマン
 いつも通り酷い。誰かレイヴェンの試合の良さを教えてくれ!


ロン・キリングス vs ボビー・ルード
 キリングスが丸め込みばっかり使ってたのが印象的。相変わらず動きは良いんですが、試合のセンスはイマイチ。


アビス vs ライノ
 椅子にこだわった試合。ライノがハワイアンスマッシャー(ファイヤーマンズキャリーの状態から相手旋回させてスタナー)やっててびっくり。しかもアビス重すぎて回してる間に足ついちゃってるし。


【NWA世界ヘビー級王座戦】
アメリカン・モスト・ウォンテッド vs チーム3D
 3Dは流石に安定した試合回し。しかし頭から最後まで一本調子でイマイチ盛り上がれなかったです。後ラストのネタはちょっと分かりにくかったです。


【Xディヴィジョン王座戦】
サモア・ジョー vs クリストファー・ダニエルズ
 ダニエルズのグラサン姿がかっちょ良すぎ。試合の方も期待にちゃんと応える出来栄え。斬新なムーブだとか激しい切り返しの応酬はありませんでしたが2人の地力がよく分かります。ほんと上手いなーって思いながら見てました。
 印象に残ったのはパワーボムからSTFまでの一連の流れかな。後はロープ越えのダイビングエルボードロップto場外はかなり良かったです。腰ガチで痛めそうでアレですが。(汗)


ジェフ・ジャレット&モンティ・ブラウン vs スティング&クリスチャン・ケージ
 とりあえずクリスチャンが05年の中ごろに着だしてすぐに消えた衣装が復活してて笑った。あの全身白っぽい、上着の前側に黒字で「C」と書かれているやつです。センス酷すぎ。(笑)頼むから封印してくれ……。
 スティングがTNAに初登場ということですが。WCWはほとんど知らず、スティングについては一通りの概要知ってるのと1試合ぐらい見ただけだったんです。まぁ感想から言うと、少なくとも現在は、典型的な雰囲気「だけ」のレスラーといった印象です。でもオールドスクールな今試合に上手く溶け込んだと思います。Xディヴィジョン王座戦の後ってのもあって好対照っぷりが際立ってます。
 まぁ展開的には特に目新しいこともなくいつも通りなんですが、スティングがバットでJJのギターを破壊したのには笑った。それと普段からリバースDDTを使っているクリスチャンとの、スコーピオンデスドロップ(リバースDDT)の競演もあってもうお腹いっぱいです。ご馳走様でした。


 酷い試合がそれほどなくて、これという試合も無かったんでBにしようかCにしようか迷ったんですが、メインでBに上げることに。スティング&「C」衣装効果つうことで一つ。(笑)それとプロモ関係とかが洗練されましたね。PPVタイトルもしっかりCGでやってますし。

(執筆日:2006年9月7日)
Against All Odds 2006 評価:C
TNAの2月のPPVはかなり異色のマッチメークが見所。Xディヴィジョン勢の即席タッグvsタッグチームというある意味危険な邂逅あり、Xディヴィジョン御三家による3wayマッチ第2章も組まれています。年間ベストバウト級の第1章を越えられるのか期待!そしてメインはクリスチャンvsJJによるNWAヘビー級王座戦。TNAでは数少ないオールドスクールスタイルで魅せることのできる2人がついにシングルで激突。こちらも何だか妙に期待できます。


ナチュラルズ vs オースティン・エリーズ&ロデリック・ストロング
 まずは羊の格好が変すぎて笑う。一体どうしちまったんだーッ!? ナチュラルズがどれだけXに対応できるか期待。上手くいけば良い試合になるかも。
 試合の方はなんだか双方ミスしすぎ。体格の違い、普段やらない相手ってのもあるんだろうけど……。スタイル的にはナチュラルズに合わせる羊ロデリックといった感じで、ベーシックなムーブばかりが続きかなりもどかしかったです。ただナチュラルズのチェイスがコーナートップto場外へのシューティングスタープレス出したのはびっくりした。


【4wayマッチ】
アレックス・シェリー vs ピーティー・ウィリアムズ vs マット・ベントリー vs ジェイ・リーサル
 ジェイ・リーサルがいつの間にやらTNA登場。でしゃばらなければかなり名試合の予感だったんですが、見事にリーサル劇場。DXばりにtwo wordをくれてやりたいですね。試合のセンスがイマイチなリーサルを中心に据えて試合作るからこうなるんだ。もったいない。


ジェームズ・ギャング vs ラテン・アメリカン・エクスチェンジ
 試合前プロモがなかなか良い感じです。そして試合前には双方ともマイクアピールをやってて笑った。むしろこっちが主役?
 ホミサイドがTNAに登場ってことで、試合的には彼中心でやってくれないとかなりしょっぱい気がしました。が、案の定ホミサイドは出番少な目、他3人はグダグダな戦いを見せてくれます。てかマチェッティ出すよりか素直にコナン&ホミサイドでやった方が良いような気がします。


【NWA世界タッグ王座戦】
アメリカン・モスト・ウォンテッド vs クリス・セービン&サンジェイ・ダット
 いつの間にか3DからAMWにベルトが戻ってて笑った。DVD見る前はちょっと期待してたけど第1試合見た後では……。これも第1試合と同じくヘビー級のAMWがどこまでXについていけるかという実験的な試合ですね。
 正直なところ酷い有様でした。とにかくAMWの受けが全般的に駄目。特にセービンのステップDDTto椅子とかもう目にもあてられないです。試合構成にも結構不満ありますね。試合鑑賞後だと、セービンが足の怪我アングルしてるのはAMWが対応できないのを覆い隠すためとしか思えないです。本気のセービンを出させてくれよっていう感じ。まぁ代わりにサンジェイが前PPVに引き続き大活躍なのは良かったですが、それでも受け簡単な技ばっかりでしたし。う〜ん。


アビス vs ライノ
 相変わらずの対決。アビスのテーブル貫通ゴア受けがしょっぱすぎる。ただ壮絶なラストだけは認める。


【Xディヴィジョン王座戦/3wayダンスマッチ】
サモア・ジョー vs AJスタイルズ vs クリストファー・ダニエルズ
 あろうことかここまでのXディヴィジョン勢絡みの試合が全て期待外れに終わってしまった以上、この黄金カードを持ってでしか立ち直すのは無理でしょうね。アンブレイカブル05の再来なるか!?
 結論の方から言うと、良試合ですが省エネしちゃいました。これでは年間ベストバウトは流石に……しょぼーん。ただ打撃技&関節技を頭を使って魅せてきたんで相変わらず面白かったです。アンブレイカブル05で度肝を抜いたモンキーフリップ絡みも別バージョンで出してきましたし。ジョーのレッグラリアットが意外と綺麗でびっくり。それとダニエルズがジョーをダブルアームで捕らえた所を、AJがジョーの後ろから走りこんで背中踏んで飛んで、ダニエルズに前方回転エビ固め決めてさらにスタイルズクラッ……って 長い。 しかしこの一連のムーブも見事なもんでした。てっきりジョーの背中踏んでドロップキックぐらいかなと思ってたんで。凄いよね。後、順番多分逆になりますがAJがジョーに突っ込んでいって、ジョーがしゃがんで避けたからそのまま場外のダニエルズにトペコンヒーロやったのもお見事。いつものことながら芸術品です。


チーム3D vs ボビー・ルード&エリック・ヤング
 双方とも悪くは無いんだが……無難すぎて物足りない。


【NWA世界ヘビー級王座戦】
ジェフ・ジャレット vs クリスチャン・ケージ
 クリスチャン、TNAと言えどもトップ王座ということで大ハッスル。JJは良くも悪くもいつも通り。(笑)ただアンプリティアーの受けが、両膝を先につくようにしてるのでちょっと説得力に欠けるかなと思います。ラストはちょっと感動的かも。


 えー。ちょっと期待がどれも外れてしまった感のある今PPV。タッグチームvsXディヴィジョンがどちらも外れたのは予想の範疇でしたけど、4wayはリーサルが潰し、3wayは省エネという結果に終わったのが残念で仕方がありません。

(執筆日:2006年9月9日)
Destination X 2006 評価:B
3月のPPVの目玉はやはりインターナショナルXマッチ(4way)とアルティメットXでしょう。だってヘビーは手抜き8人タッグと塩モンティだし……。後、PPV前プロモがモノクロ映画風でウケた。


アレックス・シェリー vs ジェイ・リーサル
 全てがリーサル次第。案の定、シェリーがリーサルをリードする展開。足絡めつつ逆立ちムーブは吹いた。それと後半に、双方ともちょっと間空けすぎなのが気になりました。


ランス・ホイット vs マット・ベントリー
 ベントリーのスタイルだとヘビー級相手でもやりやすそうですね。実際の試合もベントリーの上手さが分かる内容。ただし対ヘビー級としては体格差ありすぎで、クイック以外で勝てる要素が見つからない。後、ラストがちょっと小悪党的なしょぼさで笑った。


ナチュラルズ vs ボビー・ルード&エリック・ヤング
 そこそこ良試合。やや尺が長くて散漫になったところもあるか。エリック・ヤングが良い。


ジェームズ・ギャング&ボブ・アームストロング vs ラテン・アメリカン・エクスチェンジ
 相変わらず試合前のプロモは良いのだが、今回も茶番。まぁボブの筋肉ぶりでも。ビンスといいアメリカの爺さんはすげぇな。


【4wayマッチ】
クリス・セービン vs サンジェイ・ダット vs ピーティ・ウィリアムス vs プーマ
 プーマが何故か日本代表で笑った。試合は頭と最後がとにかく凄い。逆に言えば中盤が1対1が続いて膠着状態になったんですけど。まぁとにかく頭とラストだけはあの御三家3way@アンブレイカブル05にも負けないド迫力。やっとこさDVDでカナディアンデストロイヤー&クレイドルショック見れたよ。プーマに関しては何度かミスムーブしてしまいましたが、存在感溢れるムーブも残したんでトントンでしょう。もうちょっと中盤練って、ミスムーブ無くしたら確実に団体内年間ベストバウト獲れた出来。まぁこのPPVベストバウトは疑いないところ(まだアルティメットXありますけど……)。ホント良かったです。


ジェフ・ジャレット&アメリカン・モスト・ウォンテッド&アビス
vs ライノ&ロン・キリングス&チーム3D
 やる気ない8人タッグ。マネ陣も絡んでのんびりと。流しちゃってOKです。


【Xディヴィジョン王座戦/アルティメットX】
サモア・ジョー vs AJスタイルズ vs クリストファー・ダニエルズ
 まずは試合前プロモが気合入ってるのはいいんですが、AJがアルティメットXのベルトぶら下げる部分に座ってコメントしてて驚愕。めちゃくちゃ高くて揺れるのによくやるな……。
事前情報でジョーがアルティメットXに対応出来てないって聞いてたんで、そこまで期待せずに見てたんですが、かなりの熱戦でした。少なくともAAO06の3wayよりかは上でしょう。ジョーは確かに1回ロープにぶら下がっただけで、ほとんどいつも通り。(笑)まぁあの巨体が宙に浮いてたら正直シュールですが。
 でもまぁ久しぶりにジョーのトルニージョ見れましたし、AAO06の3wayのAJ走る→ジョーしゃがんで避ける→AJがそのままジョー飛び越えて場外のダニエルズへトペ・コンヒーロっていうのの変形で、今度はRVDがよくやってる相手の背中の上を滑っていく回避ムーブで、ジョーの背中を滑っていき、そのまま体捻って場外のダニエルズに強引にケブラーダ決めたのはびっくりした。
 後はAJのサンセットフリップパワーボムの入り方もなかなか面白かったし、掟破りのダブル筋肉バスターにはアングルにノレてたんでちょっと感動しました。その後のAJのキックコンビネーションもよろしいですね。
 残念なのがラストちょっとあっけなさすぎたこと。2人ダウンしてる所をするすると登ってロープ渡って取得ってのは寂しいですよ。でも完璧良試合。先の4wayとどちらがPPVベストバウトかって言われたら迷うなぁ。


【NWA世界ヘビー級王座戦】
クリスチャン・ケージ vs モンティ・ブラウン
 どう考えてもクリスチャンの手には余る気がして仕方ありません。そして入場時の衣装がまた例の白衣装withベルトでがっくり。しかも上着のCの下部分をベルトで押さえてるから、かなりダサいです。(><)何とかしてください。
 試合は意外にもモンティが落ち着いてゆっくりと展開。おかげで眠たくなりますが、塩試合やられるよりかはまだマシです。後はコーナートップから落ちた時にモンティがやられたフリしつつ位置調整したのはいいんだけど、それでもまだ飛ぶには近すぎて、クリスチャンが一瞬迷ってたのは笑った。そこですかさずセントーンに切り換えたのは偉いですが、おそらく今までセントーンやったことないのにいいのでしょうか?(笑)
 後は久しぶりにアルファボムやったり意外な隠し球のF5をやったりして、それまで静まってた観客がちょっと暖かくなったところであっさりと終了。モンティ相手でよくこれで済んだなぁと思いますわ。


 まぁ超絶塩試合が無くて、平均点は高めです。Xの2試合も無事当たってよかったよかった。でも正直なところ、ヘビー級もう1試合(GG&ボブvsLAXが最筆頭)少なかったら個人的には評価上げれたりするんですが。相変わらず興行のバランス悪いですね。

(執筆日:2006年9月9日)

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