新日事件簿3 評価:D
 スキャンダルがお家芸の新日本プロレス。長きに渡る歴史の中で起きた事件を取り上げた特集DVDの第3弾ということで、試合が3分の2、インタビュー等が3分の1程度入っています。しかしなんかやたら範囲が広い上に(1995年〜2001年)、あんまり重大事件じゃなさそうなのも入ってて地雷臭しかしません。


長州 力&越中 詩郎 vs 小島 聡&後藤 達俊
(2001年2月8日 福島)
 タイトルになっている「長州、怒りの大逆襲!」の意味がよく分からない……。普通にこれからは若手とも当たって行きますよとか普通にコメントしてるだけだし。アレか。入れるのが無くて時間潰しか。
 ここからの2試合は完全収録ですが、長州さんのハイスパートレスリング炸裂で短いです。 後、小島と揃ってラリアット連発系なのでこの試合だけで飽きるほどラリアットが見れます。


長州 力&真壁 伸也 vs 平田 淳嗣&鈴木 健三
(2001年2月15日 浜松)
 まだルーキーの健三のスピアーがラグビー仕込みで感心したんですが、直後に真壁がもっと良いスピアーを放っててスイミングアイ。自分としては名前しか知らなかった平田の職人ぶりを知ることが出来ましたが、一般的に見て空気試合です。


武藤 敬司&B・アダムス&小島 聡 vs 藤波 辰爾&中西 学&永田 裕志
(1998年10月23日 久留米)
 途中からスタート。ここからの2試合は「小島聡、魂の反乱!」ということで小島のnWo入りを追います。
 今から約10年前つうことで皆若いなー!全員今と髪型違うし、特に武藤の体つきやばすぎ!そして全身からオーラが出てるつうかカリスマ性を感じますわ。それと永田の顔は今の方が愛嬌あっていいな。(笑)
 試合もはやはり武藤の動きのキレが素晴らしいですね。技のバリエーションとしてはまだシャイニングウィザードが無いので物足りない部分もありますけど。


武藤 敬司&NWOスティング&小島 聡 vs 佐々木 健介&中西 学&永田 裕志
(1998年10月27日 別府)
 途中からスタート。 永田の動きのキレが良くてビックリ。上の試合じゃほとんど出番貰ってなかったですからねー。後は健介の体がヤバイ。あれじゃあ中西ともタメ張れますよ。ただ間の取り方というか試合構成に難があるのも垣間見えます。
 プロレス上手いのが武藤ぐらいしかいないんですが、肉体面にせよ技術面にせよそれなりに皆見るべきところがあるので、それなりな試合にはなるというのは、非常に恵まれているように思います。


蝶野 正洋&小島 聡&後藤 達俊&小原 道由
vs 佐々木 健介&飯塚 高史&中西 学&永田 裕志
(2000年3月5日 後楽園)
 ここから2試合は「蝶野、黒を統一〜TEAM2000結成」ということで、TEAM2000の結成の動きを追います。試合はヒールらしくリング内外で荒れ気味の展開。まぁ短いのであんまり見るところもないのですが。試合のインタビューで「橋本、休みたいから休む!?武藤、膝が痛い!?ふざけんじゃねぇぞコラ!」という蝶野の台詞がツボにハマりました。


蝶野 正洋&天山 広吉 vs 佐々木健介&飯塚 高史
(2000年3月6日 後楽園)
  途中でカット有り。 天山が微妙にしょっぱい(><)。基本はラフファイトながら、各人とも平等に出番貰って普通の試合に仕上げています。


グレート・ムタ vs エル・ヒガンテ
(1995年2月8日 仙台)
 完全収録ですが、巨大なデクの棒相手のネタ試合で短いです。っていうか新日本には反則裁定ってものは無いのか!?


T2000マシン1号&2号 vs 中西 学&吉江 豊
(2000年11月27日 松江)
  途中からスタート。 「T2000マシン増殖!」ということでここから2試合は2000年のG1タッグリーグ公式戦よりT2000マシン1号&2号組の試合です。DVDの裏面では1998年となっていますが、案の定調べて見たら誤りでした……。DVDメニューでは正しい表記なのにね。
 試合の方はあんまり見所なし。吉江のレア技カナディアン・ハンマーとまさかのジャーマンスープレックスホールドが見れたぐらいか。すげぇ!


T2000マシン1号&2号 vs 蝶野 正洋&スコット・ノートン
(2000年11月28日 鳥取)
  途中からスタート。 色んな意味で微妙で空気な試合。


 収録試合が全て微妙すぎます。まぁ地方シリーズ中心なので仕方ない部分はありますけど。長い試合はカット、短い試合は完全収録というのはDVDの主旨からすれば仕方ないと思うし、良い判断かと思います。そういえば入場曲がほとんど差し替えられてるような気がします。新日詳しくないのでアレですが、健介の「Take the dream」ぐらいしか差し替えられてないと分かるのがありませんでした。
 むしろインタビューの方が面白いかもしれません。渡米中の武藤とドン・フライ、武藤と海外遠征に来た大谷とのインタビューはそれなりに見所がありました。後は西村のガン絡みの話も収録されています。
 総評としては、収録されてる出来事自体が飛び飛びで、その収録されてる出来事も時系列順じゃないので、新日の歴史を知りたい人が見ても断片的にしか頭に入らない&混乱しやすいのが問題ですね。何で入ってるのかよく分からない試合も多かったですし。見るにしても定価購入は論外です。1000円ですらかなり厳しい。

(執筆日:2007年2月5日)


一対一 シングルマッチ特集 vol.1 評価:E
収録試合
棚橋 弘至 vs 垣原賢人
(2003年3月12日 広島・東広島運動公園体育館 アクアパーク)

ダン・デバイン vs 棚橋 弘至
(2003年3月22日 静岡・浜松市民体育館)

蝶野 正洋 vs 真壁伸也
(2003年4月26日 大分・別府ビーコンプラザ)

棚橋 弘至 vs 矢野 通
(2003年11月2日 三重・津市体育館)

中邑 真輔 vs タイガーマスク
(2003年12月8日 広島・広島グリーンアリーナ 小ホール)

ジョシュ・バーネット vs ヒート
(2003年12月8日 広島・広島グリーンアリーナ 小ホール)

ブルーウルフ vs 鈴木みのる
(2003年12月8日 広島・広島グリーンアリーナ 小ホール)

永田 裕志 vs 西村 修
(2003年12月8日 広島・広島グリーンアリーナ 小ホール)

天山 広吉 vs 棚橋 弘至
(2003年12月8日 広島・広島グリーンアリーナ 小ホール)

レビュー
新日本プロレスが2003年12月、広島で行われた10大シングルマッチ(こちらもDVD化されてます)を中心に組まれた、タイトル通りシングルマッチ特集のDVD。 前述の通り、10大シングルマッチということでちゃんとDVD化されてるのに、何故内容が被りまくったDVDを出すのか、しかも他の4試合もつまらん試合ばかりで、まさにDVDの製作会社の手抜きぶりというか熱意の無さが分かります。これを見てる最中、本当に製作会社の連中は頭の中に変なのが湧いてるんとちゃうかと、ガチに思った位。
 てなわけでつまらなさすぎて全試合の感想なぞとても述べる気にはなれませんが、ブルー・ウルフvs鈴木みのると、永田vs西村は結構面白かったです。どちらもグランド中心の展開なんで、面白くみせるのは難しいんですけどね。おちゃらけ抜きの鈴木みのると、ハッスルした西村を再評価しました。永田さんはいい加減エクスプロイダー乱発しすぎ。是非ともフィニッシュムーブをバックドロップホールドと各種永田ロックで固定してくれませんか。
 まとめとしては、買うのは絶対避けた方が良いです。前述の2試合がまぁまぁ面白かったので後悔はしてませんが、正直レンタルも薦めにくいです。

(執筆日:2005年11月20日)

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