ZERO-ONE Impact Vol.3 評価:C
 ドリームマッチに惹かれてツタヤで借りてみました。はてさて。


橋本 真也&小川 直也 vs 武藤 敬司&川田 利明
(2003年7月6日 両国国技館)

さて、当の橋本小川&武藤川田。橋本のコンディションが最悪で、良い試合にはなりませんでした。最後とかもう苦笑ものですしねぇ。残念です。


橋本 真也&葛西 純 vs 長州 力&石井 智宏
(2004年1月30日 大阪府立体育会館)
なんかまぁそんなに力入ってないなぁ。一人だけやられ役だった石井も最後にはちゃんとスポット当たった辺りは感心した。


【NWA UNヘビー級王座戦】
田中 将人 vs 大谷 晋二郎
(2004年4月30日 後楽園ホール)
普通にめっちゃ面白かったですよ。序盤のテーブルでの後頭部痛打は明らかにアクシデントすぎてどうなることかと思いましたが。


橋本 真也&長州 力 vs ダン・ボビッシュ&ジェイソン・ザ・レジェンド
(2004年4月30日 後楽園ホール)
橋本と長州が組んだタッグマッチ。どうも外人2人はハッスルの高田モンスター軍のメンバーらしいですが、遠征かなんかでしょうか。しかしこれもまぁジェイソン・ザ・レジェンドの駄目っぷりを曝け出しただけでしたね。普通に下手くそ。


【NWA UNヘビー級王座戦/UPWハードコアルール】
田中 将人 vs 横井 宏考
(2004年5月21日 後楽園ホール)
これもお笑いアリ、真剣アリとかなりの良試合でした。まぁ横井の下手くそな流血ジョブとか意図しない所で笑った部分も多いになるので、完璧な試合とは言いませんが。でもやっぱりトータルで見てエンターテイメント性に溢れてたと思います。


橋本 真也&長州 力&藤原 喜明 vs 大谷 晋二郎&高岩 竜一&坂田 亘
(2004年5月21日 後楽園ホール)
橋本絡みでは一番面白かったような気がする6人タッグ。まぁでも6人タッグですけど。最後はちょっと圧倒しちゃったのが好きじゃないですね。


 総評。橋本絡みで面白い試合を期待していたのですが、一番楽しめたのは田中将人の試合だったということになり変な感じ。まぁでも面白かったからいいんですけどね。レンタルならそこそこ薦められるかなといったところです。

(執筆日:2005年12月29日)


ZERO-ONE Impact Vol.6 評価:C
 DVDのパッケージには書かれていませんが2004年12月18日、千葉県千葉公園体育館の興行を纏めたものになります。対戦カードを見るになんと言っても日高藤田vs佐々木浪口と高岩vsスペルクレイジーが魅力的ですね。


山笠Z”信介 vs 王 拳聖
やってることはいつもどおりなのですが、王さんの試合の中ではかなり長い方で、山笠の打撃を受けまくってます。レスラーでもないのにグッジョブ。


「アニキ」 vs 不動 力也
やっぱ「アニキ」こと神風は上手いなぁ。この試合も完全にコントロールしてしまいました。しかしなんでスポット当たらんのですかねー。もうちょっと扱い良くてもいいと思うんですけど。
 不動はいつもどおり影が薄いです。ただしこの頃はまだ筋肉ありますね。


田中 将斗&葛西 純 vs スティーブ・コリノ&マット・ストライカー
自豪快に投げたり飛んだり殴ったり。日本人サイドは外人弄りもしつつ、アメリカ人サイドはダーティ&お笑いムーブもしつつ、そこそこ面白い試合に纏め上げました。ストライカーがダスティ・ローデス風にエルボー打ってたのを真似して、葛西まで「ダスティ・ローデス!」と叫びつつやったのは笑った。しかもその後に「ハーリー・レイス!」と叫びながらダイビングヘッドバッドしてましたし。


【PWFユニバーサルタッグ王座戦】
日高 郁人&藤田 ミノル vs 佐々木 義人&浪口 修
もう浪口ってだけで不安要素MAXになるこのカード。佐々木も完全に引っ張れるような腕ではないし……。
 試合の方はもうひたすら浪口を中心に挑戦者側が防戦一方で受けまくり、時々豪快に反撃する感じ。思ったより浪口が頑張ったお陰で良試合になりました。いつもこれぐらい頑張ってれば今みたいな見方されなかったのにね……。王座戦だけ頑張るってある意味最悪ですよ。それに、気迫だけが取り得みたいな扱いなのに、王者組に一発打撃貰っただけで呻いてダウンする時があったのはヘタレすぎ。あ、ちなみに佐々木も主に攻撃役としてよう頑張ってました。受けも問題なし。
 一方の王者組はやはり抜群の安定感。ただ2人ともあんまり攻めまくるタイプでもない上に、ツープラトンシリーズもほとんど飛び出さず、ちょっと攻め手に欠けて攻め切れなかった感じがします。


大谷 晋二郎&大森 隆男 vs 佐藤 耕平&崔 リョウジ
後半はある程度投げ技や飛び技も出ますが、全体的に見てやはり打撃中心。大谷の顔面ウォッシュが何故か弱いのが謎。それなりな試合でした。


【UPW&ZERO-ONE&World-1認定インターナショナルジュニアヘビー級王座戦】
高岩 竜一 vs スペル・クレイジー
さて期待のカードだったこの試合。結論から言ってしまうと、確かに良試合なんですがちょっと技の品評会チックという感じでした。
 高岩は案の定大技ばっかりやるのはともかくとして、クレイジーも最初はトリッキーな動きを随所に見せて盛り上げるのですが、中盤あたりでラ・ケブラーダ→場外でスタンディングのムーンサルトダブルニードロップ→リング内に戻ってスワンダイブ式開脚ムーンサルト→トリフェクタ(サード→セカンド→トップロープとムーンサルトを3回連続で繰り出すコンビネーション名)という流れをしたのは、流石にやりすぎだと思いました。凄いのは分かるんですが宙返りをこんなに連続で見せられても。(笑)
 しかもその後、さらに宙返り……というか 不知火・改 をやってたのにはたまげた。丸藤はこの半年前に初公開してるし、さらにはその前にSATがスパニッシュフライという形で出してるんで、別に「実はこっちの方が先」というわけでもないんですが、やっぱり意外な奴が使うとびっくりですよ。客もクレイジーが出すとは思わず、呆気に取られてる風です。つうか高岩受けれたんだ。(失礼)
 後、ラストも不思議な展開。ラリアットを狙って走りこんできた高岩に対して、クレイジーが珍しくみちのくドライバー2をやったのはいいんですが、その直後に何故か変形ラ・マヒストラルを単発で使ったんですよ。前もウルティモ・ドラゴンがスーパーJカップかなんかで似たようなことやってましたけど、ルチャではそういうパターンって結構あるんですかね? ラストで丸め込みを、カウンターでもなく能動的に単発で使うセンスが理解できないんで、ちょっと釈然としなかったです。


 本編とはあまり関係ないのですが、凄いスポットがでても観客の声が少なくてちょっと引きました。熱気が無さ過ぎる……もし客の数が少ないせいだとしたら、それは凄く残念です。
 でDVDとしての総評ですが、なんとも微妙ですね。ジュニアの2試合などセールスポイントはあるのですが、合計5試合だけって言われると抵抗ありますし。気が向いたら中古でどうぞとしか言いようがないです。

(執筆日:2007年5月5日)
ZERO-ONE MAX Impact Vol.8 評価:B
 2005年1月10日・23日の後楽園ホール大会を「AWA世界ヘビー級王座の復活」を中心に追ったものです。ちなみにZERO1-MAXに移行しての旗揚げ興行になるんですが、DVDケースの表面以外は全て「ZERO-ONE Impact」と表記されてるあたり、独立の際にゴタゴタしていた様子が透けて見えてきます。(苦笑) 多分流通的にもZERO-ONE Impact名義だとは思うんですが、収録時期的にはMAXに移行してるのでここでの表記にもMAXを付けたいと思います。
さてAWA世界ヘビー級王座決定トーナメントなのですが分かりにくいので解説すると、元々は日本代表vsアメリカ代表で決定戦を戦うことになっており、日本代表は2ブロック制のリーグ戦でまず争い、最後はブロックトップ同士で戦って決める(〜05年1月10日後楽園ホール)はずでした。
 しかし日本代表決定戦終了後、AWAのオスカーGMのお達しにより日本代表の大森隆男と、日本代表決定戦で負けたはずの佐藤耕平、そして偶然(?)観戦しにきていた2004年プロレス大賞MVP・佐々木健介による3wayマッチを実施、さらにオスカーGM推薦3選手による3wayマッチを実施し、両3wayマッチ勝者同士で決定戦を実施というとんでもなく長い流れでございます。(笑)
 またAWA世界ヘビー級王座戦以外にも、とびきりビッグでクレイジーな連中によるStyle-Eの試合も特別収録されています。つうかホント外人豪華すぎだって!後楽園ホールじゃ収まりきれないぞ!(wj


【AWA認定世界ヘビー級王座挑戦日本代表選手決定戦Bブロック代表決定戦(1)】
大森 隆男 vs 坂田 亘
(2005年1月10日 後楽園ホール)
ラスト数分のみ収録。 まぁこの組み合わせでは止む無しか。坂田がロープワークがほとんどしないのはそれっぽくていいが、プロレスムーブになると一部ぎこちない。ラストのビクトル式腕ひしぎの時にもたつきすぎ。


【AWA認定世界ヘビー級王座挑戦日本代表選手決定戦Bブロック代表決定戦(2)】
大谷 晋二郎 vs 佐藤 耕平
(2005年1月10日 後楽園ホール)
ひたすら大谷が腕攻めしまくる展開で評価しにくいですね。佐藤はほとんどラストのラッシュの時しか攻めてない上に、ラッシュですら大谷と5:5程度の割合なので、それで勝っちゃうのは不自然な印象を受けます。裏投げもしょぼいけど、スープレックス系のブリッジは良いですね。


【AWA認定世界ヘビー級王座挑戦日本代表選手決定トーナメント決勝戦】
大森 隆男 vs 佐藤 耕平
(2005年1月10日 後楽園ホール)
先ほどの大谷佐藤戦とほぼ同じような展開。ある意味ここまで似せようと思ってもなかなか出来ない気はするが……ま、そこそこな試合です。大森さんはひたすら腕ひしぎするんですけど、結構関節系も似合ってますね。ラストの方で佐藤が飛びつき三角絞めを失敗したりとミスが目立ちました。


【AWA認定世界ヘビー級王座決定トーナメント準決勝/3wayマッチ(1)】
スティーブ・コリノ vs サイモン・ダイヤモンド vs 田中 将斗
(2005年1月23日 後楽園ホール)
お笑い要素を盛り込み、3wayならではのムーブを織り交ぜて、コンパクトで無難な試合に纏めました。現TNAのサイモンは今と相変わらず空気。それとコリノのノーザンライトボムとラリアットに説得力が無かったのは辛い。この後本家がやっちゃってるし。


【AWA認定世界ヘビー級王座決定トーナメント準決勝/3wayマッチ(2)】
大森 隆男 vs 佐藤 耕平 vs 佐々木 健介
(2005年1月23日 後楽園ホール)
健介が3wayってだけでお茶吹いた。(笑) 01はガチすぎるわ……。
 試合の方はハイスパート気味ですが大森と佐々木の絡みはド迫力で満足できました。健介も技のキレがどれも素晴らしかったですし。耕平は健介相手だと投げるのに一苦労してる感じでちょっと萎えましたね。体格にそこまで差は無いので余計にね。まぁ実際は健介とタイミング合わせられなかったってところでしょうけど。


【AWA認定世界ヘビー級王座決定戦】
スティーブ・コリノ vs 大森 隆男
(2005年1月23日 後楽園ホール)
やはりコリノの上手さが光る一戦。双方ともそこまで技をぼんぼん出すタイプじゃないですし、コリノがヒールファイトでいたぶる展開が多く、全体的にじっくりとした戦いです。中盤から終盤にかけて少しダレた場面もありましたが、トータルで見ればかなり熱かったですよ。


【E-Style/4wayダンスマッチ】
田中 将斗 vs スペル・クレイジー vs 日高 郁人 vs 藤田 ミノル
(2005年1月10日 後楽園ホール)
早回し処理されています。 なんとクレイジーが左手骨折(たぶんガチ) という状況下の4way。流石にクレイジーは派手な飛び技を使いませんでしたが、持ち味のスピードとテクニックでリング上を引っ掻き回してるあたりが凄すぎる。そして2回あった4人がかりの切り返しムーブ(トップロープ&2人越えの前方回転エビ固めから始まり最後は低空ドロップキックのやつ、その後の丸め込み合戦)ではもう笑いが止まりませんでした。文句なしの名試合です!


【E-Style】
高岩 竜一&日高 郁人&藤田 ミノル
vs レオナルド・スパンキー&スペル・クレイジー&サンジェイ・ダット
(2005年1月23日 後楽園ホール)
早回し処理されています。 これもカード相当凄いですね。今やスパンキー(WWE)、クレイジー(WWE)、サンジェイ(TNA)ですからね。豪華〜〜♪
 クレイジーの動きが前の試合よりさらに怪しくなってるのが心配でしたが、スパンキーとサンジェイの動きはやはり良いですね。どうしてもスパンキーはそのファイトスタイルからこの面子に入ると地味にならざるをえませんが、それでも頭を使ってベーシックな技で見せ場を作ったのは良かったです。
 後は高岩が見せ場だけ暴れてその他は場外乱闘してるかダウンしてるという、試合のアクセントとしての起用だったのは良判断。高岩にシングルはおろか、長時間スポットやらしちゃ駄目ですよ……(高岩に怪我させられた人物名を思い出しつつ)。
 ムーブ的にはどれも派手で斬新なものばかりだったのですが、個人的に特に印象に残ったのはサンジェイの ハンドスプリング・スイングDDT ですね。思わず「うぇぇぇぇぇぇぇ!」と叫ぶ動きでした。ていうか普通にランニングしながら飛びついちゃ駄目なのかと……(笑) 後は、ラストの藤田の横須賀カッター風DDT(基本の動きは横須賀カッターだが、相手を落としつつ自分も横に半回転して最後はDDT風になる)ですかね。ただ技自体は悪くないもののサスケだましと最後の形が被るんで、藤田がフィニッシュムーブするには正直しんどいかな。
 試合の総評ですが、どうしても外人が多いので様子見というかぎこち無さは出てしまうんですけど、こっちも相当面白かったです。


 いやはや映像特典のE-styleに全部持っていかれましたね。(笑) AWA世界ヘビー級王座決定トーナメントも悪くはないんですが、相手が悪すぎました。

(執筆日:2007年5月13日)
ZERO-ONE MAX Impact Vol.10 01US-E「@CORE.1」 評価:B
 初めてのZERO-ONE MAXは一番親しみやすそうなE-STYLEの興行。2005年3月15日後楽園ホールで開催されました。
 レンタルしてビックリしたのは本当に試合だけを集めただけのものだったことです。出来るならば、最初から最後まで通しで入れて欲しかったですが。いきなりゴングは寂しいです。色々台所事情があるんでしょうけど、是非検討していただいところ。まぁ試合自体は完全収録なので問題全く無し。
 それと後から気づいたんですが、どうもサムライTVが撮影したらしく、実況解説はZERO-ONE MAX専属じゃなくて、プロレスの有識者っぽいですね。普通に他の団体の名前がポンポンと出てくるのでかなり気になってはいましたが……。後、解説の人の声が特徴的すぎ。


浪口 修 vs リル・ネイト
第1試合のテーマは「日米 The Youngest-1」。18歳のリル・ネイトに24歳の浪口が襲いかかりました。オープニングらしく多少のお笑いの混じった、基本的なプロレスが展開されます。やはり多少の粗さがあり、展開的にも後半がちょっと不自然だったように思いました。


佐々木 貴 vs ケビン・スティーン
第2試合は「Pro-Wrestling vs Wrestling」。どちらも初めて見る顔ですが、普通にプロレスが上手い佐々木に好印象を抱きました。ケビンはグラウンドこそそれなりだったものの、いわゆる技乱発しか出来ないのが駄目でした。技自体は綺麗なんですが、やはりそれだけでは。格好も詐欺くさいといったところで、一言言わせてくれ。「『Wrestling』はどっちのことを言ってるんだ?」


【ミックスドタッグマッチ】
レオナルド・スパンキー&前村 早紀 vs スティーブ・コリノ&アメージング・コング
「Mixed Contest」と銘打たれてますが、初めて見たアメージング・コングにひたすら笑った。そして両チームの圧倒的な体格差。案の定お笑い要素がふんだんに盛り込まれた試合になりました。お笑い優先のため、プロレス部分については手抜き感はありましたが、まぁこれはこれで良し。結構面白かったです。


高岩 竜一 vs リッキー・レイス
なんつーか技のセレクトがJrじゃない高岩と、「ROHの名を汚す」リッキー・レイスの試合。最初のグラウンドこそ上手かったものの、それ以外は本当に失敗ばかりで、実況解説もフォローできない始末。それを引き受ける高岩も大変だなぁと同情してしまいました。いやぁ本当にROHの名前を汚しに来たとしか思えない酷さでした。


藤田 ミノル&日高 郁人 vs CWアンダーソン&ジェイ・リーサル
藤田&日高は始めて見ましたが、良い選手だと思いました。CWアンダーソンの試合回しも上手いし、ジェイ・リーサルも身体能力を生かして脇役的活躍を見せます。かなり満足。でもほとんど同じフィニッシュムーブ、ミスティフリップ(日高)とスライスブレッド#2(スパンキー)を同日に見るのは気がひけますね。


大谷 晋二郎&佐藤 耕平 vs 大森 隆男&崔 リョウジ
JAPANESE-E Styleということで、どんなんになるのかと思っていたら、ガンガン殴り合う蹴り合うの大打撃戦。根性むき出しのファイトに、解説陣からは「これが日本のE-Styleということなんでしょうねぇ」という言葉が出て思わず納得してしまった。中々良い物を見せて頂きました。締めはちょっと邪道かな。ベルト戦線とか色々あるんだろうけど。


【TLCタッグマッチ】
田中 将斗&アレックス・シェリー vs ディック東郷&サンジェイ・ダット
かなりの技術&根性の持ち主・ディック東郷にすぐに惚れこむ。知り合いの人がディック東郷のファンなんですが、その理由がやっと分かった気がします。
 凄い気になったのは、凶器使うにしても本家WWEのTLCマッチは凄い細心の注意をしてて、試合中でも選手の怪我を回避しようとする工夫とか、そもそも試合前にかなり綿密な計算がされてるのがよく分かるのですが、この試合はなんかそういうのが杜撰な感じがしました。技術と道具と勇気があれば出来る。確かにそうなんでしょうけど、無用な怪我のリスクを背負いすぎてるので、「思いやり」も欲しいかなと思いました。実際、各選手の怪我やら何やらで本来の流れとは違うことをやってるという印象を受けたので。


 総評ですが、レンタルでもそこそこ楽しめるでしょうし、気に入ったなら買ってもいいんちゃいます? まさにそれがBランクの真髄ってもんです。

(執筆日:2005年10月14日)
ZERO-ONE MAX Impact Vol.13 評価:B
スペル・クレイジーのWWE行きが決まり、そのお別れ興行として2005年4月22日、埼玉・熊谷市民体育館で行われたものを収録しています。メインが日高藤田vs田中クレイジーというヤバ過ぎるカードでめっちゃ期待。でも会場はどう考えても広すぎるだろ……。2階席なんて眼中になし、1階も席スカスカ配置なのに、まだ客席の埋まり具合がお寒い状況です。う〜ん。


浪口 修 vs エディ・エドワーズ
去年(05年)にノアに来ててのを見たエディ・エドワーズ。彼はこの時が初来日だそうで。試合は浪口もそこまでヘマをせず、ごくごくシンプルな展開。エディはちょっとトリッキーな持ち技を披露していましたが、それらが説得力無いのが痛い。しかし基礎力もある所を示しました。


アメージング・コング vs オー・タニー
The出落ち。アメージングコングのアピールは笑えた。


崔 領二&佐々木 義人 vs 大森 隆男&神風
中盤まで打撃そして関節で占められ、かなり地味な展開。でもそれが良い。後半からはようやく投げ技や飛び技も次々と繰り出され、若手vs古株というエネルギーに溢れた試合を盛り上げてくれました。未来を感じますね。後、1年ちょっと前なのに崔がかなり違うムーブ出すので、ある意味新鮮に映りました。ジャーマンとか今は佐藤耕平の専売特許だし、シャイニングウィザードまで出てきてびっくり。


佐藤 耕平&高橋 冬樹 vs 高岩 竜一&大谷 晋二郎
先ほどとは対照的に今度は壁の高さを見せつけるような試合。というか高橋が駄目すぎるのでそう見えるだけかもしれませんが。


日高 郁人&藤田ミノル vs スペル・クレイジー&田中 将斗
待にそぐわぬ名試合。お互い知り尽くした者達による戦いはまさに芸術品で説明不要。たっぷり御堪能あれ!


 5試合しか入ってないし、メイン以外は普通の試合なんで、どうしても評価は辛くせざるをえないんですが、まぁメインが凄く良かったし、セレモニーもベタながらグッと来たんで。また日本戻ってきてくださいって感じですね。

(執筆日:2006年8月28日)
ZERO-ONE MAX Impact Vol.15 評価:D
収録試合
浪口 修 vs 王 拳聖
(2005年4月10日 靖国神社相撲場)

大谷 晋二郎&高岩 竜一 vs 田中 将斗&日高 郁人
(2005年4月10日 靖国神社相撲場)

【AWA世界ヘビー級選手権試合】
大森 隆男 vs 横井 宏考
(2005年4月10日 靖国神社相撲場)

橋本 真也 vs 大谷 晋二郎
(2003年12月24日 後楽園ホール)

浪口 修 vs 王 拳聖
(2004年11月11日 後楽園ホール)

【AWA日本代表選手決定トーナメント決勝】
佐藤 耕平 vs 大森 隆男
(2005年1月10日 後楽園ホール)

【AWA認定世界ヘビー級王座決定戦】
大森 隆男 vs スティーブ・コリノ
(2005年1月23日 後楽園ホール)

全てダイジェスト収録または試合前半のカット有り。
後半のAWA世界ヘビー級王座2試合は「ZERO-ONE MAX Impact vol.8」に完全収録。

レビュー
全部ダイジェストorカット有りな時点で駄目駄目さが漂うvol15。しかも靖国神社での大和神州ちから祭り(2005年春)、それに至る謎の中国武術家来襲(2004年後半)、さらにAWA世界ヘビー級王座トーナメント絡み(2005年1月)、そして容量が余ったか橋本と大谷のラストマッチと、焦点が分散されてしまい、普通に順番に見るとかなり時系列上変な流れで見ることになります。どう考えてもこの構成なら普通靖国興行はラストだろ……
 試合の方は俄然大森さんの出てる試合が多いということでアックスボンバー飽きるほど見ましたね……。炎武連夢vs高岩日高と大森vsコリノはそこそこだったと思います。後は王さん絡みのスキットで笑いまくり。通訳とよしゆきが最高すぎる。(笑)

(執筆日:2006年11月4日)
ZERO-ONE MAX Impact Vol.16 評価:C
収録試合
2ブロック制(1ブロック5人)によるリーグ戦を経て、
各ブロックで最もポイントの高い選手による決勝戦を行う。

内訳は以下の通り。
Aブロック:大谷 晋二郎、田中 将斗、佐藤 耕平、池田 大輔、安田 忠夫
Bブロック:大森 隆男、横井 宏考、佐々木 健介、崔 領二、バンビ・キラー


今DVDでは各ブロックの全試合がダイジェストで収録されています。
【火祭り決勝】
大谷 晋二郎 vs 佐々木健介
(2002年8月7日 後楽園ホール)

カット有り。

レビュー
本当は新人育成&プッシュが目的だったはずがZERO1版G1となった「火祭り」。2005年の火祭りの模様をダイジェストで収録といった感じなのですが、どうしても「線」が重要となるリーグ戦形式だけに、いつもどおりの試合前に対戦カード出すだけの演出は淡白に感じました。せめて煽りプロモぐらい入れましょうよ。スクリーンで映してるやつでいいから……。
 ダイジェストと言ってもフィニッシュ前残り3〜5分ばかりを重点的に収録しているため、穿った目で見れば「プロレスの試合のフィニッシュってこんな風に作ってるんだなー」と勉強になることは間違いなし。まぁそれでも面白いんですけど、やっぱりフィニッシュシーンの羅列をされても反応に困るというかなんというか。大森健介とか炎武連夢対決とか完全収録すればいいのにねぇ。
 仕方ないので大体収録されてる感じの決勝戦でも。大谷健介戦は……いやぁ熱い熱い。真っ赤に熱い試合をやってくれましたね。ただ根本的に、微妙に噛み合ってない感じもしますが、勢いで乗り切った感じです。最初に袈裟切りチョップ出した時の大谷の顔はかなり笑えました。

(執筆日:2006年9月2日)



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