HARD KNOCKS : THE CHRIS BENOIT STORY 評価:A
クリス・ベノワの個人DVDである本作。自伝的な本編と、新日本・ECW・WCWと各団体での試合が収録されている映像特典で構成されています。レビューでは試合しか取り上げてませんが、本編も上手いことキャリアを纏めてあると思うので、是非御覧下さい。


【IWGP Jrヘビー級王座戦】
ペガサス・キッド vs 獣神サンダーライガー
(1990年8月19日 新日本プロレスの興行より)
 前半・中盤がクオリティ高いんですが、後半がショボイ。「これで終わり?」と思ってしまいました。


クリス・ベノワ vs トゥー・コールド・スコーピオ
(1993年2月21日 WCW「スーパーブロール」より)
 前半が必見モノ。ほとんどグラウンドで、打撃も投げ技も飛び技も出ないけれども、それでも面白い!今のプロレスに一番足りないのはこういうなのかもしれません。若き2人の身体能力と息の合いっぷりに戦慄しました。
 とはいえ欠点もあって中盤がいきなりスピード落としすぎで、お互いの切り返しが皆無になるので退屈かもしれません。結末を考えると、ちょっとペース配分間違えて前半飛ばしすぎて後半のダレに繋がったとも思えますね。後半はまたそこそこ面白くなって良かったです。スコーピオがサザンクロススプラッシュやったのには驚き。


【スーパーJカップ 準決勝】
ワイルド・ペガサス vs ブラック・タイガー
(1994年4月16日 新日本プロレスの興行より)
 vsエディ……じゃなくて2代目ブラックタイガー。クルーザー級ならでは小気味良いペースの中で投げ技を中心とするやりとりが良い感じで行われます。でも今の日本Jrにも通じるインフレチックな傾向が見受けられるのはちょっと残念。……いやぁ、それにしても2人とも身体能力的には全盛期って感じで良いですねぇ。ちょっとした工夫で雪崩式ウラカンラナ(ちゃんとフォールの体勢で固めた)を成立させてるのには舌を巻きます。ただラストが「それでいいのっ!?」って感じなのが残念。


【スーパーJカップ 決勝】
ワイルド・ペガサス vs ザ・グレート・サスケ
(1994年4月16日 新日本プロレスの興行より)
 サスケ戦もまた素晴らしい試合でした。今のNOAH系Jrに通じる所がありますが、本人達は既に数試合こなしてるわけですからね。こういうクオリティの高い試合を連発できるのは素直に凄いと思えます。ところで、この頃はワイルドペガサス、フィニッシュムーブ特に決まってなかったのでしょうか。


クリス・ベノワ vs サブゥー
(1994年11月5日 ECW「November to Remember」より)
 サブゥー首折り事件ということで取り上げられただけなので、試合としては特に取り上げることはありません。めっちゃ短いですし。


クリス・ベノワ vs アル・スノー
(1995年2月4日 ECW「Double Tables」より)
 シンプルな技だけで魅せてくるこの2人、只者じゃない。上手いです。……しかし中盤から間空けすぎな部分があったのは残念。


クリス・ベノワ vs エディ・ゲレロ
(1995年10月16日 WCW「NITRO」より)
 今度はWCW時代。序盤の見事な攻防やそれぞれの技のキレは素晴らしいの一言だが、間がイマイチ取れてなくて流れがよく途切れてしまった点や、エディのフィンタ・デ・レギレテ大失敗の方が印象に残る。


【エニウェアフォールマッチ】
クリス・ベノワ vs ケビン・サリバン(タスクマスター)
(1996年6月16日 WCW「Great American Bash」より)
 昔ながらの場外乱闘がメイン。試合としては塩というか評価不能。ケビン・サリバンとの確執が無ければ入ってなかったでしょうね。


クリス・ベノワ vs ブッカーT
(1998年6月14日 ECW「Great American Bash」7番勝負最終戦より)
 あ っ さ り 塩 味 。


クリス・ベノワ vs ブレット・ハート
(1999年10月4日 WCW「NITRO」オーエン・ハート追悼試合より)
 CMカット有り。 2回もCMカットが入るのは駄目駄目すぎ。試合自体は良さそうなんですが、CMカットで流れが掴めなくなるので楽しめません。残念。


【WCW世界ヘビー級王座戦】
シッド・ビシャス vs クリス・ベノワ
(2000年1月16日 WCW「Sold Out」より)
 どう見ても塩試合です。ありがとうございました。


クリス・ベノワ vs ウィリアム・リーガル
(2000年5月25日 ブライアン・ピルマン追悼試合より)
 リーガル卿との対戦は、カメラがショボいのが気になります。しかし試合自体はプロレスの教科書とも呼ぶべき良い試合。


【ケージマッチ】
クリス・ベノワ vs カート・アングル
(2001年6月11日 「RAW」より)
 今でもよく語られるカートとの金網戦。両者共にグラウンドがメインだけに、ケージ戦にどこまで対応できるかが問われたが……。ケージトップからの自殺ダイヴを御覧あれ!


【WWE王座戦】
カート・アングル vs クリス・ベノワ
(2003年1月19日 「Royal Rumble 2003」より)
 これはとんでもない名試合。あくまでプロレスでありながらトップアスリートによるレスリング対決が繰り広げられます。もう何を言えばいいのか……。とにかく名試合です。カートがアリウープやっててワラタ。最後のスタンディングオベーションがカットされてるのが痛い。  


【世界ヘビー級王座戦/トリプルスレットマッチ】
HHH vs ショーン・マイケルズ vs クリス・ベノワ
(2004年3月14日 「Wrestle Mania 20」より)
 最後はWM20メイン戦。既にWM20のDVDレビューしてるんで、あんまり書くことも無いんですが……「名試合」とだけ言わせていただきます。


 まとめ。「名試合」が多数含まれる一方、ある程度、グラウンドの攻防や日プに理解がないとしんどい部分があります。値段面も考え合わせて、万人にオススメできるとは言いかねます。ベノワのスタイル云々は抜きにしても、他にもっと良い試合があるんじゃないかなーと思えて仕方ありません。無論ベノワが好きなら買う以外の選択肢はありません。

(執筆日:2006年2月14日)
Hardy Boyz:LEAP OF FAITH 評価:S
今は見る影も無く落ちぶれてしまったタッグ王座戦線。しかしそんなタッグ戦線も数年前に目を飛ばせば、全盛期を迎えていたのです。今回はそんなタッグ戦線を支えた3強の1つ、ハーディーズのDVDを取り扱います。今は亡き「F」の遺産の一つをじっくりご覧あれ。


【タッグ王座戦】
ハーディーズ vs アコライツ
(1999年7月5日 「RAW IS WAR」より)
 対戦相手はアコライツことAPA(ブラッドショー&ファルーク)の2人ですねー。とにかく若いし、動きが素早い!今とは違った魅力があります。試合時間短いのでこれ以上のコメントは無いですけど。


【ラダーマッチ】
ハーディーズ vs エッジ&クリスチャン
(1999年10月17日 「No Mercy 1999」より)
 本編のコメントによると、初のタッグチームによるラダーマッチらしいです。よくもここまで過激なことができるなぁ……と感嘆する内容です。これが後のTLC等に繋がっていったってのも、次のロウで両チームが握手したのも納得の試合。


【タッグ王座戦/TLCマッチ】
ハーディーズ vs ダッドリーズ vs エッジ&クリスチャン
(2000年8月27日 「Summer Slam 2000」より)
 TLC1。今のWWEでは考えられない、想像を絶する試合ですね。たかだか数年前なのにここまで変わるんだなぁと思うと微妙な心地になります。ラージサイズラダーはアホすぎ。見た瞬間笑った。そのトップから場外のテーブルに後ろ向きに突っ込んだマットもクレイジーすぎる。ジェフの最後の落下も結構危ない落ち方してるし。怖いですね。


【タッグ王座戦/ケージマッチ】
ハーディーズ vs エッジ&クリスチャン
(2000年9月24日 「Unforgiven 2000」より)
 ケージマッチはまさに革新的でした。ケージによって区切られた「中」と「外」をここまで上手くつかった試合があっただろうかと感じました。試合の設計がかなり凄い。マジでこういう試合をもう一度見たいなぁ……。応援にかけつけるジェフとリタがめっちゃカッコいいんですよ。ケージトップからのウィスパーインザウィンドとかアホなこともやってくれますし。


【タッグ王座戦/TLCマッチ】
ハーディーズ vs ダッドリーズ vs エッジ&クリスチャン
(2001年4月1日 「Wrestle Mania X7」より)
 TLC2。乱入祭りに加え、過激すぎてついにECWコール登場等、もう豪華絢爛超過激といった按配。ロングラダーからのスワントーンボム、受けるのスパイクとライノは逆にしたほうが良かったでしょうね。


ハーディーズ&リタ vs ストーンコールド&HHH&ステファニー
(2001年4月9日 「RAW IS WAR」より)
 男女混成6人タッグマッチ。試合時間短いですけども、ハーディーズとストンコ&HHHが互角に戦っているのはかなり凄い光景ですね。今ではいろんな意味で考えられない。


 まとめですが……良試合の塊であり、本編も上手く纏めていることを踏まえればS以外に考えられません。まぁ3チームの「共作」なのに、事実上TLCマッチ全収録されているのがこのDVDだけってのも、ちょっとどうかなとも思いますが。前にレビュー上げた「TLC」みたいにそういうTLCマッチ特集DVDみたいにすれば良いのにと感じました。まぁハーディーズ好きなんで俺は全然オッケーですけど。
 そうそう残念なことがあるとすれば、レッスルマニア16のトライアングルラダーマッチが収録されなかったことです。無念。……まぁ、それはおいとくとしても、大満足のあまりお腹いっぱいになれるDVDです。もし「F」時代のDVDを買う際にどれが良いか分からない場合はまずコレからどうぞ。

(執筆日:2005年11月25日)


BROCK LESNER : HERE COMES THE PAIN ! 評価:S
 ブロック・レスナーの個人DVD。これはもう試合のリストを見るだけでSと決めてしまった位、大好きです。一番最初に買ったプロレスDVDでもあります。


ブロック・レスナー vs ハルク・ホーガン
(2002年8月8日 「Smackdown!」より)
 色んな意味でありえない対戦ですね……。それ以上のコメントは控えさせてもらいます。


【統一世界王座戦】
ザ・ロック vs ブロック・レスナー
(2002年8月25日 「Summer Slam 2002」より)
 vsロックは、セミが名試合すぎたことやら、事前に勝敗が分かっていたことで大分印象が薄くなってしまいました。まぁそれでもやり遂げた2人は偉いかなと。ロックの受けの上手さはダントツですし、そこそこ良い試合だと思います。


【WWE王座戦/ヘル・イン・ア・セル】
ブロック・レスナー vs アンダーテイカー
(2002年10月20日 「No Mercy 2002」より)
 パワー対パワーって感じで好印象。打撃戦すぎるんで、もうちょっと双方ともテクニック面を見せて欲しかったですけど、こういうプロレスが出来るのも一つの才能かと。良い試合ですよ。
 チョークスラムを返され、ラスト・ライドをロープ・ブレイクで逃げられてツームストーンを狙う展開はニクい。後、レスナーの鉄階段投げ飛ばすパフォーマンスもかなり良かったです。でも流血具合がやりすぎちゃうかと思いますけど。テイカーがHBKバリに流血してます。(笑)


【WWE王座戦】
カート・アングル vs ブロック・レスナー
(2003年3月30日 「Wrestle Mania 19」より)
 2003年ベストバウトにも挙げられそうな神試合。自分ごときがぐだぐだ語ってもしょうがないんで、とりあえず見てください。


【WWE王座戦/担架マッチ】
ブロック・レスナー vs ビッグ・ショー
(2003年5月18日 「Judgement Day 2003」より)
 JD2003も名試合確定モノ。ビッグ・ショーとのシングルでここまで面白いのはなかなか無いですよ。凄い。組み合わせからしてテクニックは無いですけど(笑)、パワーのぶつかり合いと奇抜なアイデアをお楽しみ下さい。この試合のオチはプロレス史に残る!


ブロック・レスナー vs ビッグ・ショー
(2003年6月12日 「Smackdown!」より)
 そしてかなり有名なスマックダウンでのシングルマッチ。雪崩式ブレーンバスターかける時点で何か間違ってる気もしますが……呆気に取られること間違いなし。

 既にPPVのDVDでレビューしてる試合がほとんどなので、かなり短いレビューとなってしまいました。しかし収録試合のクオリティは抜群に高いことは言うまでもありません。彼自身のキャリアが短いので本編も色々引き伸ばしてる感はありますが、急激なキャリアアップの過程をちゃんと纏められてあるので問題はないかと。
 このDVDだけ見ると、将来的にも名試合連発するだろうし、今後も楽しみですねーと言いたい所なんですが、WM20での退団で彼の全盛期が途絶えてしまったことが非常に悔やまれます。WM20以降〜新日本参戦まで約2年のブランクが空き、体とプロレスセンスは衰え、新日本においてもスポット参戦&10分以上試合しないという、踏んだりけったりな事態には、1ファンとして嘆くしかありません。残念。

(執筆日:2006年2月2日)


SHAWN MICHAELS : FROM THE VAULT 評価:S
 数々の異名と業績を残したレジェンド、ショーンマイケルズのベストバウト集。現在発売されている全てのWWEDVDの中で一番クオリティが高いかもしれません。


【AWAタッグ王座戦】
ミッドナイト・ロッカーズ vs バディ・ローズ&ダグ・サマーズ
(1986年9月2日 WWFの興行より)
 なんぼなんでもちょっとクラシックすぎますよねぇ……。「The シンプル1500 どつき合い」みたいな。オチも駄目すぎだし。


【IC王座戦/ラダーマッチ】
ショーン・マイケルズ vs レザー・ラモン(スコット・ホール)
(1994年3月20日 「Wrestle Mania 10」より)
 初のラダーマッチ。初回でこれだけのクオリティの試合が出来るのは恐ろしい。今でも使われてるムーブもたくさんありますね。文句なし!


【WWF王座戦/アイアンマンマッチ】
ブレット・ハート vs ショーン・マイケルズ
(1996年3月31日 「Wrestle Mania 12」より)
 かなり有名な入場シーンを始めとして話題性に溢れた試合。無論、試合のクオリティも相当なものです。事実、WM20の時に所属レスラーが選ぶWM名試合ランキングが発表され1位を獲得しています。
 ただかなりプロレスファン向けの試合ではあります。この2人が戦ったらそうなって当然といった感じもしますが、地味に見える場面も多いので。とはいえクラシックアメプロ・レスリングテクニック全盛という世界観の下で60分試合を作るのがどれだけ難しいか。この2人の技量、練られた試合構成等、様々な面で感嘆できます。


【WWF王座戦/ノーホールズバードマッチ】
ショーン・マイケルズ vs ディーゼル(ケビン・ナッシュ)
(1996年4月28日 「Good Friends Better Enemies」より)
 ナッシュはヘビー級だからといって間空けすぎ。そこまで結構退屈気味。テーブルへのパワーボムから本番開始といったところか。ラストが一発で決まったのは好感度高し。


【WWF王座戦】
ショーン・マイケルズ vs カクタス・ジャック
(1996年9月22日 「Mind Games」より)
 双方のベストバウトDVDにも収録された良試合。HBKがハードコア戦にも対応能力があることを証明する一戦ですね。試合のオチは今一なのが勿体無い。


【ヘル・イン・ア・セル】
ショーン・マイケルズ vs アンダーテイカー
(1997年10月5日 「Bad Blood 1997」より)
 ヘル・イン・ア・セルの第1回。今ではあんまりしないムーブとかも見られてかなり面白いんですが、前半の場外戦の長さにはゲンナリ。階段上パイルはともかく、他の攻撃で寝すぎ。試合のオチもちょっとねぇ。


【団体非公認試合/ストリートファイトマッチ】
HHH vs ショーン・マイケルズ
(2002年8月25日 「Summer Slam 2002」より)
 HBKの最高試合の一つとして語られる試合がこれ。復帰戦となったサマスラ2002、vsHHHのストリートファイトマッチ。完全にメインを食った名試合です。とはいえ、見るのがもう何回も見てるんで、なかなか新しい感想を書けと言われても難しいのですが。個人的にはvsカクタスよりこっちの方がハードコアマッチとして洗練されてるので好きですね。
 とりあえず復帰戦でこれをやるというのが恐ろしいというか天才というか。普通にシングルやればいいのに、わざわざ危険度の跳ね上がるストリートファイトマッチですからね。とんでもないレスラーですよ。ホント。


 なんというか……、彼は凄い。その事を教えてくれるDVDですね。ただ彼のスタイルからしてある程度プロレス見てる人じゃないと楽しめないです。レスナーDVDみたいにいきなり素人さんに貸して大好評とはいきにくいかと。

(執筆日:2006年3月15日)
REY MYSTERIO : 619 評価:B
 今や階級の差を越え、SDトップ戦線を戦うミステリオの個人特集モノ。人気上昇に合わせて発売されたので、最後がレッスルマニア初出場→敗北→まだまだ戦いは続く!といった感じで不完全燃焼。そして試合もWCW時代はともかくWWE時代は全部通常放送の試合だったり等、首を傾げるセレクト。まぁPPVのDVDと重複が避けられるという意味はありますが。


レイ・ミステリオ&ヘビー・メタル&ラティン・ラバー
vs フエルサ・ゲレーラ&シコシス&スピコーリ
(1994年11月6日 AAA「ホエン・ワールズ・コライド」より)
 ごくある普通の6人タッグ。各人の見せ場はあるものの、本当に普通なのであまり印象に残りません。唐突な終わり方には驚きましたが。……ああ、そういえばミステリオの動きが今とは段違いに早くてビックリ。かといって今のミステリオが遅く感じるわけでもなく、遅さを感じさせない老練な体捌き・間の取り方に変化していってるんだなぁとつくづく感心した次第です。


レイ・ミステリオ vs ディーン・マレンコ
(1996年6月16日 WCW「Great American Bash」より)
 かなり渋い対戦。なんといっても相手が関節技主体のディーン・マレンコですから。しかし両者とも上手いなぁ……俺ごときが言うのもなんですが、かなり充実してますよ。


レイ・ミステリオ vs シコシス
(1996年7月7日 WCW「Bash At The Beach」より)
 世界に飛び出した2大ルチャドーラであり、昔から手の合った者同士の対戦。シコシスも上手いなぁ。しかも先のマレンコを上回る、強い信頼関係があるように感じました。だから無茶としか言いようがない大技も安心して出せるってもんで。ただコーナーから場外マットへのセントーンは酷い。マジに死ぬぞ。レッグドロップの失敗にしか見えんし。それで戦い続けるミステリオも化物だけど。


レイ・ミステリオ vs ディーン・マレンコ
(1996年7月8日 WCW「NITRO」より)
 そして再びマレンコとの試合。ミステリオのミスが結構多かったのが印象的。まぁ前の試合よりかは評価落とさざるをえないですね。


レイ・ミステリオ vs エディ・ゲレロ
(1996年10月26日 WCW「Halloween Havok」より)
 エディ・ゲレロとの試合はDVD中でも述べられていますが確かにベストマッチ。シコシス戦ほどの過激さは無いものの、確かな上手さがそこにある。良い試合です。


レイ・ミステリオ vs クリス・ジェリコ
(1998年7月12日 WCW「Bash At The Beach」より)
 ジェリコ戦は怪我からの復帰戦も兼ねているようで本調子でなく、普通の試合でした。もうちょっと熱戦を期待していたのですが。残念。


レイ・ミステリオ vs チャボ・ゲレロ
(2002年7月25日 「Smackdown!」より)
 WWEデビュー戦となるvsチャボは少々粗があるものの、お互い見せ場を作りつつといった感じで好印象。


レイ・ミステリオ vs カート・アングル
(2002年9月12日 「Smackdown!」より)
 サマースラム2002の再戦となるカート戦はなかなかの熱戦。結構短くて、お笑い要素もありますが、お互い上手さが光ります。ミステリオの一回転式ジャーマン受けがえらい飛んでて笑った。もう1回このカードでやって欲しいですね。もうお互いの立場が半端無いので、次戦うときはレッスルマニアの番組対抗戦とかになるだろうけど。


【トリプルスレットマッチ】
レイ・ミステリオ vs カート・アングル vs クリス・ベノワ
(2002年9月16日 「Smackdown!」より)
 続くトリプルスレットマッチもカートvsベノワの伝統の一戦をミステリオがかき混ぜることにより、かなり良い試合になってます。


レイ・ミステリオ vs ジェイミー・ノーブル
(2002年11月21日 「Smackdown!」より)
 vsジェイミー・ノーブルは……短いし、何故収録されたのか分かりませんが、やっぱりジェイミーは上手いよ。ウエスト・コースト・ポップの入り方に注目。


 総評としては、試合のセレクトには疑問が残るし、出す時期も区切りが悪いけれども、お腹一杯になる内容といったところ。無理に買う必要はないけれども、ミステリオが好きなら是非見てください。うーん。それにしても続編が欲しいですね。

(執筆日:2005年11月10日)


MICK FOLEY : GREATEST HITS & MISSES 評価:S  
”ハードコア・レジェンド”ミック・フォーリーのベストバウトDVDでございます。HBKの「フロム・ザ・ヴォルト」のように試合メインで、合間合間でコメントが入ってる形になります。ちょっと残念だったのは、ミック自身が試合を選んだわけではなく、会社側が勝手にチョイスしたらしく、時々コメントに困ってるんですよね。「あっちの方が良い試合だと思う」とか「あんまり印象に残ってない」とか言われたらちょっと萎えますぜ。


カクタスジャック vs ビッグバン・ベイダー
(1993年4月17日 WCW「Saturday Night」より)
 ベイダーが今に比べると細いですねー!驚きました。どちらにしても巨漢なことには変わりありません。試合自体は、ミックのコメントのように、ガチ流血してしまった事件がメインですから、普通につまんないです。


【シカゴ・ストリートファイト・マッチ】
カクタスジャック&マックスペイン vs ナスティボーイズ
(1994年4月17日 WCW「スプリング・スタンピード」より)
 まぁ普通にハードコア戦ですね。特に収録しなくてもいいような試合かと思いますけど。終盤、テーブルの上でパイルドライバーをしかけようとして、2人の自重で潰れてしまったのには笑った。


カクタスジャック vs サブゥー
(1994年6月24日 ECW「ホスタイル・シティ・ショーダウン」より)
 サブゥーとの初遭遇は、本人にとってあまり良い試合が出来なかったとコメントしていますが……十分にやりたい放題やってるように感じますが。(笑) 若きサブゥーも動けまくりで感動しました。


カクタスジャック vs クリス・キャンディード
(1994年11月18日 SMWの興行より)
 普通にキャンディードの上手さに感心しました。試合自体は普通で特筆するようなことも無いのですけれども。


【テキサス・デスマッチ】
カクタスジャック vs サンドマン
(1995年2月4日 ECWの興行より)
 直前のコメントでも触れられてますが、サンドマンが明らかに薬やってるだろ!っていう状態なんですよね。だからもうグダグダの極みで、しかもルールがめんどくさいテキサス式デスマッチ(フォール→3カウントから更に10カウントダウンが必要)だしね。ミックよう頑張ったといってやりたい光景でした。


カクタスジャック&レイヴェン vs テリー・ファンク&トミー・ドリーマー
(1995年11月18日 ECW「November to Remember」より)
 凶器で殴り合ってるだけという感じしかしませんし、この類の試合は好きではありません。特にこの試合ではリング上にゴミ撒き散らすのですが、汚いので止めて欲しいですねー。


カクタスジャック vs マイキー・ウィップレック
(1996年3月9日 ECW「Big Ass Extreme Bash」より)
 ECWにおけるミックのラストマッチ。前の試合と違って、色々な物を上手くプロレスに結びつけてるので、個人的には好きですね。なんか2人がやってきたことの総まとめといった雰囲気も漂う良試合でした。


マンカインド vs ショーン・マイケルズ
(1996年9月22日 「Mind Games」より)
 お互いの個人DVDに収録されたっつうことで、そのクオリティには偽りなし。凶器&打撃で痛みの伝わるプロレスを繰り広げてくれます。ラストアホすぎ。


カクタスジャック vs ハンター・ハースト・ヘルムスリー
(1997年9月22日 「RAW IS WAR」より)
 CMカットあり。これが痛い。試合時間短めなんで、これはちょっとねぇ。ラストのテーブル割りは豪快で好きなんですが。


ミック・フォーリー vs テリー・ファンク
(1998年5月4日 「RAW IS WAR」より)
 この時点でテリーは53歳ってのが驚き。しかし飛ぶわ場外乱闘しまくるわで、そこらのレスラー以上に暴れまくってました。オースティンの実況も面白かったですね。


デュード・ラブ vs ストーンコールド・スティーブ・オースティン
(1998年5月31日 「Over The Edge」より)
 試合自体はまぁ普通なんですけど、試合中にルールが変わったりとかめっちゃ笑った。後、ラストは必見。


【ヘル・イン・ア・セル】
マンカインド vs アンダーテイカー
(1998年6月28日 「King Of The Ring」より)
 待ってました!超有名シーンが冒頭から連続して口があんぐり。その後も試合が続いたってのがまず驚き。解説の言うとおり、本当にヘル・イン・ア・セルってのは地獄なんだと思った試合でした。この試合のためだけでもDVDを買うべき。


マンカインド vs ザ・ロック
(1999年1月4日 「RAW IS WAR」より)
 レスリング自体は対したことやってません。ロック様に至ってはレスリング用のコスチュームじゃないですし。DXとコーポレートの絡み、そして最後のガシャーン!やらを楽しめばいいだけです。いやぁ、ロックもビンスも顔芸凄すぎ。


【ストリートファイトマッチ】
カクタス・ジャック vs HHH
(2000年1月23日 「Royale Rumble 2000」より)
 本DVD中もっとも凄惨な試合です。HHHの個人DVDにも収録されてるほどの熱戦でもあります。とりあえず凶器の雨あられです。ロックの奇襲には笑った。


【NoDQマッチ】
カクタスジャック vs スティング
(1992年6月20日 WCW「ビーチ・ブラスト」より)
 ここからは特典枠です。この試合は、種類は少ないものの基本的かつ過激なムーブが繰り広げられ、スティングも意外とハードコアスタイルについていってて、上手い間の取り方も出来ています。それで面白くないはずがありません。


カクタスジャック vs サブゥー
(1994年9月30日 ECWの興行より)
 vsサブゥー第2戦目。相変わらずやりたい放題やってるようにしか見えん。(笑) これで満足してないのが不思議です。最後はちょっとエグいというか見てられない光景でしたね。


”ジャック”・フォーリー&レス・ソントン vs ブリティッシュ・ブルドッグス
(1986年9月13日 「Super Stars」より)
 えらく古い映像になります、レス・ソントンと組んでのvsブリティッシュ・ブルドッグス。なんでわざわざ収録したのかよく分かりません。ジャックがジョバーでボコボコにやられる内容。しかも短い。


 総評。どれもこれも古い映像で、字幕付きDVDはかなり価値があります。それにアティテュード期の試合はとにかく客も盛り上がりまくるし、何か展開があるにせよ一捻りどころか三捻り以上してくるわで、かなり面白い雰囲気が漂ってるんですよね。ほんと、リアルタイムで見てた人が羨ましい……。特にミックはアティテュード期だからこそ輝けたという面も大きいように感じましたし。
 ミック・フォーリーのいわゆるハードコアスタイルは嫌いな人も多いかと思いますし、そういう意味で薦めにくいってのもあってランクについて悩みました。しかし、彼は偏見の壁を乗り越えて世界一の団体でトップに立ち、軌跡がこうやってDVD化されたというのは非常に意義があることだと感じまして、敬意を表するという意味でも今回Sランクとしました。御理解下さい。

(執筆日:2005年7月12日)


The Rock : JUST BRING IT ! 評価:B
”ストーンコールド”スティーブ・オースチンと共にWWF全盛期を支えたザ・ロックの個人特集DVD……って今更ロック様の説明が必要なのかどうか。万が一知らない方はこのDVDでその妙技の一端をとくと味わってください。
 ちなみに日本語版の発売時期とWWF→WWEへの移行時期が被った関係ですぐさま生産終了してしまい、あまり出回っていない一品です。ロックの個人モノで日本語版が出てるのはこれだけなので、かなり昔から気になってたんですけどようやく手に入って嬉しいです。早速見てみましょう。


【WWF王座戦】
ザ・ロック vs カート・アングル
(「No Way Out 2001」より)
 今から考えてみれば信じられないようなカード。まだカートに髪が生えてます。(笑) ストーリーとしてはベルトを奪い取られたカートから奪い返して、既にRRで優勝してWMメインでの挑戦が確定しているストンコとの対決を目指すという感じです。
 さて試合の方ですが何といってもカートの動きのキレが素晴らしいですね。最初の方はプロレスの方がまだまだ下手っていう話も聞いていたのでロックに引っ張ってもらってるのかなと思っていたら、なんのなんのしっかりとした戦いを繰り広げていて大満足です。
 ただ終盤の乱入祭りはいいとしても中盤のビッグショー介入が痛かったですね。というのもしっかりとした序盤の展開が為されている所へ介入して、今のとは比べ物にならない強烈なチョークスラムをぶちかまして瀕死の状態に追い込んだため、いきなり終盤の展開になってしまうんですよ。中盤がすっ飛んでしまったのは仕方ないと思うだけのチョークスラムでしたけど、やっぱりちょっと残念ですね。


【WCW世界ヘビー級王座戦/ハンディキャップマッチ】
ザ・ロック vs ブッカーT&シェイン・マクマホン
(「Unforgiven 2001」より)
 塩分濃さそうな対決ですが、案の定もっさりしかかったところへシェインが入ってきて整えていってましたね。また終盤には恒例の乱入祭りがあるのですが、なんだかんだで楽しませてしまうのは演出力の勝利か。この頃のWWFの底力をひしひしと感じました。


【ストリートファイトマッチ】
ザ・ロック vs シェイン・マクマホン
(「RAW IS WAR」より)
 日時不明なんですけどブッカーTがWCW王者みたいなのでサマスラより前なのかもしれません。試合の方は場外乱闘で凶器混えて暴れまわる→リング内に戻ると恒例の介入というテンプレ的展開。正直上のアンフォ01とどっちかにしといた方が良かったのではないかと思いました。


 というわけで本編のドキュメンタリーが大半を占めており特典の試合が3つだけという構造になっています。
 メインのドキュメンタリーは面白くて興味深いのですが、ちょっと説明不足な所が多くて、ロックについてある程度知ってる人向けという印象を受けました。またWWFでの活動だけではなく、映画撮影(ハムナプトラ2、スコーピオン・キング)にも半分ぐらい時間割いているのもどうかなという気はします。
 あと試合映像がダイジェストなんですが、編集技術が神でどの試合も凄く面白そうに見えるのはビックリしました。ブッカーT戦も面白そうに見えたのはもはや異常ですよ。(笑)しかしそれだけに特典映像の試合が本編と被らないようになってるのが残念です。しかも本編と被らないけど関係のある試合というセレクトなので中途半端なんですよね。
 総評としては「ロックに興味のある人が楽しみつつ、より知識を深めるDVD」っていう感じでしょうか。ドキュメンタリーの取扱範囲もキング・オブ・ザ・リング00〜アンフォーギブン01と約1年半程度と狭すぎますし、やっぱ生まれた所からプロレスデビュー、そして役者転向までの道のりを纏めた上で特典映像の試合山盛りの決定版が欲しいですね。モザイクだらけになりそうですが。(笑)

(執筆日:2008年3月14日)


UNDERTAKER : HE BURIES THEM ALIVE 評価:E
 そもそもね、これが日本語版で発売されたことに疑問を覚えるんですよ。そもそも1994年製作のVHSをDVD化したものなんですが、当時の試合を集めたものであって、ベストバウト集では無いことに注意。しかも相手もネタ混じり気味で、たかだか5試合しか入ってません。
 ……とまぁ先に見ていた友達からの話も合わせて、どこをどう見ても地雷ですが特攻してきました。


アンダーテイカー vs アンダーテイカー
(1994年8月29日 「Summer Slam 1994」より)
 数ヶ月欠場していたテイカーの復帰戦なんですが、ポール・ベアラーと”ミリオンダラーマン”テッド・デビアスがそれぞれテイカーを連れて来てしまい、どっちが本物かを決めるという試合。ちなみに手袋等のカラーリングが、ポール・ベアラー側は紫、テッド・デビアス側が灰色ということで、分かりやすいです。まぁそもそもテッド・デビアス側の方がなんか小さいんですが。2人ということもあり長くて豪華な入場と、異例のツームストンパイルドライバー3連発が見所。


アンダーテイカー vs クワン
(「RAW IS WAR」より)
 普通の試合。最後の毒霧はアホすぎて笑いました。


アンダーテイカー vs ヨコヅナ
(「Survivor Series 1994」より)
 ヨコヅナの頑張りぶりと、異常に多い脇役陣、特別サブレフェリーの俳優チャック・ノリスぐらいしか見るところがないですね。


アンダーテイカー vs ジム・”ザ・アンビル”・ナイドハート
(「Super Stars」より)
 ラストが不満すぎ。ありゃヒドイ。納得いかない。


アンダーテイカー vs ジェリー・”ザ・キング”・ローラー
(不明)
 vsキングは案の定、キングがヒール的ムーブを繰り出し、適当に付き合ってあげるテイカーといった構図。それ以上でもそれ以下でもありません。物凄く退屈でした。


 総評。……なんでこれ、わざわざ翻訳して出したんだユークス。翻訳したところで3000円で売れるほどのものではないって分かっただろうに。かなり謎。そういえば何試合か途中カットもありましたね……。
 まぁWWF時代、しかも古めの映像ってことで多少の価値はあるのでしょうけど。そうそう、見所はまだありました。テイカーがかなり若く、髪が長くてフサフサ。(笑) 今と同じギミックとはいえ違った味わいがあります。

(執筆日:2005年7月12日)


TOMB STONE : THE HISTORY OF THE UNDERTAKER 評価:A
 ようやく待望のアンダーテイカーのベストバウトDVDがDVD3枚組という大ボリュームで登場。程なく日本語版も発売されてめでたい限りです。
 ただ残念ながら3枚組なのに無理やり通常のDVDケースに収めようとしたため、ブックレットがありません。そしてケースを開けて左側に拡張用のDVDホルダーがついているのですが、それを開いて下のディスクを取ろうとしたときに、ホルダーが下のディスクの端っこを擦ってしまうような構造になってるので、勢いよく開けないよう注意が必要です。あのテイカーのDVDなんですから、WM20以降ばりに特別包装でも良いと思うんですけどねー。まぁあれはあれでプラスチックが割れたり傷が付いた時にケースだけ交換できないという欠点もあるんですけど。


【WWF王座戦】
ハルク・ホーガン vs アンダーテイカー
(1991年11月27日 「Survivor Series 1991」より)
 煽りプロモの段階でホーガンが若くてパワーに溢れていてカリスマ性を放っていることに衝撃。今より全体的にスマートで、筋肉の質が違いますよね。当時はステロイド使ってたのかしらん?
 試合の方はもうホーガンいる時点で分かりきっていますが超古典的アメプロ。HBKやブレッドが活躍する前ですもんね。正直、現代のプロレスに慣れてる人にすれば見るのも辛いかもしれません。しかし観客の沸き返りぶりやリング上の世界観が今と大分違うので、プロレスとは何か考えさせられる良い機会になるかと思います。ツームストンパイル食らうも一瞬にして復活→ハルクアップはかなり笑った。ちょっとそれは何ぼなんでもテイカー可哀想だろ。
 余談ですがテイカーのツームストンパイルドライバーto椅子で、全然頭と椅子が当たってないのモロバレでしたね。ホーガンが階段に叩きつけられた時も手しか当たってないのバレバレだし、カメラアングルをどうにかしてほしいところです。


【WWF王座戦/カスケットマッチ(棺桶マッチ)】
ヨコヅナ vs アンダーテイカー
(1994年1月22日 「Royal Rumble 1994」より)
 さて初(?)の棺桶マッチとなったこの試合。棺桶がベニヤっぽくと今とは段違いにショボいのが笑いを誘いますが、試合の方は前のホーガン戦に比べて進化しています。とにかくヨコヅナがあの体重の割りに動けすぎて凄いですね。サモア人恐るべし!
 テイカーもデビューから4年経ち、オールドスクールや、ランニングから旋回気味に決める飛びつきDDT等、現在も使用しているムーブが出てきて洗練されてきた印象。相変わらずジャンピングクローズラインも高いですし。
 でそこに興を添えるのが骨壷絡みのやりとり&ベアラーの頑張りであり、そしてヨコヅナの手下達です。NoDQとはいえまさか10人も呼んで来るとは思いもよりませんでした。面子もディーゼル、ジェフ・ジャレット、今は亡きバンバンビガロにグレート・カブキ、更には 天龍源一郎と豪華です。つうか天龍が出てきてかなり驚きました。
 終盤は奪われた骨壷から緑色の煙が噴出したり、ヨコヅナの手下達が順々にダイビングボディプレスしたりと混沌したところで試合終了。しかしこれで終わらないのが凄い。棺桶運んで退場する最中に突拍子もなくゴーンとなった瞬間、総毛立ちましたよ。こういうのはストンコの専売特許だと思ってたんですが、もっと前からあったんですね。まぁとにかくそこから先は一大イリュージョンですよ。必見。どうでもいいですが、あの吊り上げられていったのは人形か別人なんでしょうね。(笑)


アンダーテイカー vs ディーゼル
(1996年3月31日 「Wrestle Mania 12」より)
 テイカーの入場でスモーク焚いてて結構驚き。てっきりWM20でギミックチェンジして復帰した時からの採用だと思ってました。
 試合の方は双方とも大型ということもありまったり打撃&投げで闘った後、ラストはフィニッシュムーブの打ち合いで〆。観客席が静まり返っててアレですが、カード的に考えれば想定されてしかるべき試合ですね。この頃にはもうテイカーがパンチを多用するスタイルになっていました。


【ベリード・アライブマッチ(生き埋めマッチ)】
アンダーテイカー vs マンカインド
(1996年10月20日 「In Your House : Buried Alive」より)
 テイカーのプロモがカッコ良すぎ! カード的にもこの頃のミックなら動き回るだろうし、ギミックマッチということもあり、ネタ次第では化けそうな気がします。
 で、実際の試合もテイカーがコーナーから場外に飛んだり、フェンス越えのジャンピングクローズライン出したりとはっちゃけてて良い感じです。マンカインドは言わずもがな。テイカーが初期型アックスギロチンドライバーっぽい技出しててビックリ。
 この試合もラスト〜試合終了後が面白いですね。最終的に7人ぐらいで墓穴を埋めていく光景はあまりにもシュールすぎる。(笑)
後、墓から手が出てくるのはかなり良かったですね。実際、後の生き埋めマッチのプロモとかでも使われてますし。


【WWF王座戦】
アンダーテイカー vs マンカインド
(1997年4月20日 「In Your House : Revenge of the Taker」より)
 これまた凶器が飛び交うかなり激しい試合。とはいってもTLCマッチ等のような派手さではなく、陰惨な雰囲気が漂うのは彼らのキャラのおかげか。何とも言えぬ叙情が際立っています。
 ただNoDQ戦じゃなくてレフェリーもちゃんと起きてるのに凶器飛び交いまくりなのは微妙に釈然としませんね。(笑)


【WWF王座戦】
アンダーテイカー vs ブレット・ハート
(スペシャルレフェリー:ショーン・マイケルズ)
(1997年8月3日 「Summer Slam 1997」より)
 モントリオール事件の3ヶ月ほど前の試合ですね。レフェリーのはずのHBKの入場時に花火付きだったのが笑えた。後、入場パフォーマンスからSexy Boyを前面に押し出していて今とは大分違いますねー。そしてテイカーは黒のロングコートに金のベルト姿ってカッコ良すぎ!今となっては貴重となった光景がここにあります。
 レフェリーを含めると当時のギャラトップ3が勢ぞろいしたこの試合。金髪ベアラーやハート・ファウンデーションの乱入等もありましたが、基本的にはこの2人がぶつかったらこうなるであろうという想像通りの展開。でも良い試合でした。ただ鉄柱シャープシューターは無理ありすぎ(笑)。


【映像特典/WWF王座戦】
ブレット・ハート vs アンダーテイカー
(1997年9月20日 「In Your House : One Night Only」より)
 サマースラムの再戦。こちらは最初の方からスピード感があって良いですね。サマースラムの時に比べ乱入やショーン絡みのスポットが無いぶん純粋に内容で勝負という感じで、個人的にはこっちの方が好きです。ブレットやテイカーの上手さと、現代プロレスでは忘れられがちな「単純な攻撃の重み」を強く感じさせました。ただしオチだけはマジで酷い!これは無いわ……
 後、面白かったのがカメラマン絡みのスポット。こういう演出はちょっとメタっぽくて好きですね。臨場感溢れる映像をどうもありがとう。


アンダーテイカー vs ショーン・マイケルズ
(「In Your House : Ground Zero」より)
 第


アンダーテイカー vs ショーン・マイケルズ
(「In Your House : Badd Blood」より)
 第


アンダーテイカー vs ケイン
(「Wrestle Mania 14」より)
 第


アンダーテイカー vs ケイン
(「In Your House : Unforgiven」より)
 第


アンダーテイカー vs マンカインド
(「King of the Ring 1998」より)
 第


アンダーテイカー vs ザ・ロック
(「King of the Ring 1999」より)
 第


アンダーテイカー vs スティーブ・オースチン
(「Fully Loaded 1999」より)
 第


アンダーテイカー vs HHH
(「Wrestle Mania 17」より)
 第


アンダーテイカー vs ハルク・ホーガン
(「Judgement Day 2002」より)
 第


【WWE王座戦/ヘル・イン・ア・セル】
ブロック・レスナー vs アンダーテイカー
(「No Mercy 2002」より)
 第


アンダーテイカー vs ジョン・シナ
(「Vengeance 2003」より)
 第


【生き埋めマッチ】
アンダーテイカー vs ビンス・マクマホン
(「Survivor Series 2003」より)
 第


アンダーテイカー vs ケイン
(「Wrestle Mania 20」より)
 第


アンダーテイカー vs カート・アングル
(「SmackDown!」より)
 第


 総

(執筆日:2007年6月1日)

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