天下一Jr 2006 最終戦
団体名 ZERO1-MAX
日時 2006年8月26日(金) 16:00〜
場所 京都KBSホール

zero1のジュニアトーナメントである天下一Jr。その準決勝・決勝が行われるということで行ってきました。京都ということでやや遠いのですが、今回はお目当てがいました。


 TNAのXディヴィジョンで大活躍中のクリス・セービンです!今までWAP・BML(今ではどちらも亡くなってるのがアレですが)で参戦してましたが、どちらも東京。今回の来日も最初は東京ということもあり、今回が西日本初上陸なのです。今度関西にいつ来るか分かったもんじゃないのと、準決勝進出の報せを聞いて行くことにしました。アメプロではお馴染のボード(ただの画用紙)まで作っていきました。
  さて試合開始1時間半前に会場到着。何か前にライブやらのイベントをやってるとのことでしたが、かなりお寒い状況。つうかシュール。

リング上でライブやってます。この時点で会場には40人程度。

  しかも時間押しまくりで超グダグダ。ようやく30分遅れでプロレスが始まりました。



第1試合
○高橋 冬樹
浪口 修
8分07秒
スナイパーFT→片エビ固め
カブキ・キッド
高西 翔太●

CZW出身らしきカブキ・キッドの小ささが笑えた。試合中、浪口は下手なのに調子乗りすぎ。高橋も似た感じではあるが、まだ最低レベル保ってるだけマシ。高西はまぁよくいる新人って感じ。




第2試合:天下一Jr2006準決勝
○菅原 拓也
10分52秒
プラセンタ→エビ固め
クリス・セービン●

期待のセービンが登場。しかし入場時からして客席が全く無反応なので、仕方なく自分だけがボードを思いっきり真正面で見せつつ応援。その後、仕舞おうかとも思ったけど、せっかく作ってきたんだしということで、ボード掲げて応援。グラウンドの展開やらトペ・コンヒーロに目を輝かせてる中、収録中のサムライTVのスタッフがやってきて「ちょっと画的に寂しいんで、カメラの反対側の方の席座って応援してもらっていいですか」みたいなことを言われ移動しました。
 結果的にはこれが良かった。コーナー付近だったので、雪崩式の攻防等で思いっきりセービンとかこっち向いてましたし、菅原まで雪崩式フランケンシュタイナーをしかける時に珍しい物を見る目でこっち見てました。自分がセービンを応援しまくってたのがきいたのか、菅原ファンの女性陣が声を上げ始め、さらに潜んでいた米インディファンからも声が出て、ようやく普通のプロレス会場っぽい感じに。
 試合自体は時間枠自体が短かったこと、前日・前々日が相当濃密(vsアレックス・シェリー→シェリーと組んでvs日高&藤田)で、やや手抜きor空振り感が感じられました。まぁそれでも普通並のクオリティは維持してるんですけど、TNAやROHでの活躍を見てる者としてはちょっと寂しかったですわ。生でクレイドルショック見たかったです。ラストはレフェリー誤爆→景虎のブラックボックス介入のお決まりのパターンで締め。
  とはいえ試合終了後、控え室に帰る最中にも客が無反応なので追いかけてって一人でボード見せつつ「Please Come Back!」と言ってたところ、「Thank you!」と手を上げて応えてくれたのが良い思い出になりました。




第3試合:天下一Jr2006準決勝
○藤田 ミノル
10分54秒
腕決め式首固め
高岩 竜一●




  準決勝第2試合、高岩藤田はかなりの熱戦になりました。相変わらず大技乱発のパワー派Jrの高岩に、技巧と素早さで藤田が挑みます。個人的には高岩優勝はつまらないように感じたので藤田を応援。終盤の2.9で返すタフさと、意表をつく丸め込みの数々は見事なもんでした。1回だけ明らかに高岩が返すのが遅すぎたやつあったけど。(笑) で、サスケだましセグウェイでもフォール取れなかったのでこれはもう負けかなーと思ってたら、1回戦と同じく腕決め式首固めで逆転勝利。これには会場がかなり沸きました。




第4試合
日高 郁人
○GENTARO
マッチョ★パンプ
17分00秒
シューティングスタープレス
→片エビ固め
アレックス・シェリー
オージー・オズボーン
ビリー・モレノ

ふと周りを見てみると、会場は8割がた埋まっており、立ち見してる人も多いので、おそらく満席は可能ってところ。おそらく実数300人前後ってところでしょうか。キャパ自体が500人前後が精々の会場なんで最初はしょぼいなーと思っていたのですが、やっぱ密度が高い方が良いですね。結構素人さんも見に来てたのか大阪府立に比べ雰囲気が良かったです。



 人数が多く素早いので、かなり混乱する場面もありましたが、それぞれが持ち味を出した良試合でした。ガチに胡散臭い外国人勢もなかなかやるじゃん。ただオージーのスカイツイスタープレスだけは止めといた方がいい。あの不安定さは怖い。




第5試合
大谷 晋二郎
○田中 将斗
神風
14分08秒
ダイヤモンドダスト→片エビ固め
崔 領二
不動 力也●
宮本 和志

熱い打撃戦。大谷と宮本のやり合いが印象に残る。宮本がパワーボムぐらいしか技出させてもらえず、まるで新人扱い。まぁKR以降続いている勘違いっぷりには嫌気がさしてますし、同情する気なんてさらさらありませんが。普通の6人タッグでした。




第6試合
大森 隆男
○中西 学
8分18秒
ヘラクレスカッター→片エビ固め
佐藤 耕平
佐々木 義人●

休憩後の第1試合=セミファイナルはホーフィアー改めワイルドチャイルド、西日本初登場。流石に入場口に人がたくさん集まります。 このタッグとにかくパワーに溢れすぎ。今時日本人タッグでここまで迫力あるの少ないですよね。試合も完全にもう耕平&佐々木の01若手売り出し中コンビが完全に埋もれてました。試合開始直後にいきなり場外で大森がアックスギロチンドライバーをかましたのに笑いましたが、大暴れする姿には自分も含めて客席からもやんやの喝采。ラストは待ちに待ったアルゼンチンから、横に振る素振りで客を惹きつけた後、ヘラクレスカッターで佐々木を撃沈。まぁ正直、勢いだけで押してしまってる感があるので、これ以上試合時間が長かったら、ボロが出そうな危うさがありましたが、この試合が面白かったのには変わりなし。
 試合後は京都出身の中西が「1、2、3、ホー!」で締め。ちなみに中西の関西弁は聞き取りにくすぎでよく分かりませんでした。




第7試合:天下一Jr2006決勝戦&初代AWA世界ジュニアヘビー級王者決定戦
●菅原 拓也
20分48秒
サスケだましセグウェイ
→片エビ固め
藤田ミノル○

決勝は、いきなり腕決め式首固めを含むフィニッシャーを決めようとするテンションの高い状態からスタート。この2人に似つかわしくない打撃戦が展開されました。もうとにかくお互いエルボーぶちこみまくりといった感じ。そして藤田は執拗な足攻めを展開。正直、名試合と言うには何かが足りませんでしたが、トーナメントの決勝にふさわしい熱戦。景虎の再度の介入から菅原のトペ誤爆→藤田のトペ追撃を経て、菅原が景虎を下がらせる場面とか、もう狙っているとしか思えない熱い展開でした。まぁノレたんでいいんですけどね! ラストはお互いのフィニッシャーを2.9で返して、菅原が雪崩式十三不塔(あの技を雪崩式は無茶でしょう……)を狙うがやはり未遂、そして2発目のサスケだましセグウェイでついに藤田がフォールを奪いました。
 正直、能力はあるにも関わらず、今まで日高の陰に隠れてシングルプレイヤーとしては今ひとつだっただけに、今回のベルト戴冠&トーナメント優勝という最大のキャリアアップが出来てファンとしても嬉しいですね。試合内容もついてきてますし、よかったよかった。





 ベルト等が贈られ、天下一の元ネタであるドラゴンボールを踏まえて、トーナメント勝ち進んで集まってきた10個の水晶球を前にして願いを宣言。(正直このアングル空振り気味だったし、シュールすぎるんでもう止めたと思ってたよ……)
 「 師匠であるTAJIRI選手と戦いたいです 」とのこと。しかし前から思うんだが、こういう願い叶えるアングルやるんだったら、もう確定してからやるべきでしょうに。願いだけ言って、誰も反応できない空気は辛すぎるでしょう。(笑) ありゃ可哀想だ。
 興行通してみると、わざわざ京都まで来た価値はあったかなと思います。ただ超絶名試合が一つは出ると思ってたんでちょっと気合が空回りしたかも。


藤田、おめでとうさん。シングルもタッグも頑張りや!




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