KING OF GATE 2012
団体名 ドラゴンゲート
日時 2012年5月19日(土) 18:00〜
場所 大阪府立体育会館 第2競技場

約1年9ヶ月ぶりのプロレス観戦……と言いたい所なんですが、実は既に全日のCC見に行ってたりします。それがまぁとんでもない手抜き興行で——って関係ないか。さて久々のドラゲですがKOGの決勝ということで、ベスト4を見て望月vs戸澤あたりを期待してたのですが、まさかの堀口vs戸澤。府立第2だからってカード弱すぎだろ!と思いつつ行こうか行かないか本気で迷いましたが、結局行ってきましたー。
 さて久々に行ってびっくりしたのはユニットごとの超巨大な垂れ幕が用意されてるのと、入場口とライトアップ用にカラフルなLEDライトを何本も設置してたことですね。元から照明とか凝ってるイメージがありますが、さらに派手になってました。
 しかしKOG決勝だというのにカードが弱いせいか、客数はドラゲにしては寂しかったですね。7割ぐらいですか。仕方ないっちゃ仕方ないですけど……。




第1試合
○YAMATO
富永 千浩
8分28秒
武者返し→片エビ固め
斎藤“ジミー"了●
ジミー・カゲトラ

YAMATOがボディビル雑誌にでも出る為に鍛えまくったのかというぐらい凄まじい体型になっててビビりました。ただやりすぎて、凄い通り越してちょっと気持ち悪い人になってたのが何とも言えないですね……。あと髪型も前のロングの方が絶対良かったですよ。なんか全体的にトップ級のオーラが消えてて、この先伸び悩みそう臭いがぷんぷんします。(汗)
 さて肝心の試合ですが第1試合らしいコメディマッチで無難に纏めました。個人的な話ですが富永を初めて見たんで、どんな感じか知りたかったんですけどこの試合だけでは判断不能でしたね。残念。あと地味にKAGETORAじゃなくて斎了がピン取られたのは驚きました。



第2試合
●小林 瑛太
5分29秒
琉's→体固め
ジミー・神田○

いかにもチャレンジマッチという感じですねー。といっても他団体みたいに打撃打ち合いか関節技掛け合いという訳でもなく、良くも悪くも今っぽい感じでした。富永に続いて小林も初見だったんですが、流石にシングルだしどういうレスラーか分かるだろうと思ってたんですが、今一つ個性が見えてこなかったです。そんな彼はどうもメキシコ遠征行くみたいで、神田が励ましてましたけどヒールのイメージが強くて違和感ありまくりでした。あと神田がジョン・ウー出したのを見計らって、セコンドがジョン・ウーと書かれたボードを上げたのは吹いた。斬新すぎる。(笑)




第3試合
○B×Bハルク
谷崎 なおき
8分26秒
ファースト・フラッシュ→エビ固め
鷹木 信悟
三代目超神龍●

ハルクがここしばらくヒールなのは知ってたんですが、ダークサイドハルクと普通のハルクを足して2で割ったような試合スタイルでなんとも中途半端。これだったら常時ダークサイドハルク状態の方がまだ良いですよ。成長できたり格上げできれば、今の状態でも容認できますが現状では望み薄ですし。他3人は良くも悪くも特に変わってないですね。




第4試合
サイバー・コング
●問題龍
8分37秒
メテオラからエビ固め
CIMA○
マグニチュード岸和田

 スペシャルゲストが来るということでしたが、ブログの前振り等からどう考えても岸和田しかありえず、案の定岸和田でした。いやー流石にこの2人が組んだら反則級に強いですね。最後のラストライド→メテオラの流れは説得力ありすぎ。
 試合後のマイクで、関西限定で岸和田が再参戦しそうな展開に。岸和田も関西ローカルに留めておくのは勿体ないと思うんですけどねー。唐突にノアでGHCジュニアヘビー挑戦した時は「いよいよメジャー団体上がり出すのかな」と思っただけに現状は寂しいです。




第5試合
望月成晃
ドン・フジイ
●ドラゴン・キッド
13分41秒
切り返しの応酬から丸め込み
→エビ固め
吉野 正人
PAC
リッチ・スワン○

カードからして望月とフジイだけ浮くんじゃないかと思ったんですが、良いアクセントになっていて心配は杞憂に終わりました。リッチ・スワンだけコメディモードだったんですが、最後は現ブレイブ王者のキッドからピンフォールを奪いブレイブ挑戦へ。各人とも地方興行用の省エネモードでしたが、見応えある試合でした。




第6試合:オープン・ザ・ドリームゲート王座 次期挑戦者決定時間差バトルロイヤル
〜CIMAロワイヤル〜
(参加者)
サイバー・コング、谷崎 なおき、問題龍、ドン・フジイ、斎藤“ジミー"了、
ジミー・神田、ジミー・カゲトラ、PAC、琴香、小林 瑛太
○問題龍
16分16秒
塩攻撃→首固め
ドン・フジイ●

ドリームゲート王座次期挑戦者を決めるバトルロイヤルとのことなんですが、サイバー・コングは挑戦したばかりなので、この面子では普通に考えて斎了かフジイぐらいしか候補がいないという状態。勝者が読めちゃうなぁと冷めてたら、まさかまさかの問題龍勝利で吹きました。いくら猛プッシュでも後楽園ですらキツいだろコレ……。
 試合内容の方ですが2人同時入場&やたら入場間隔短い&全員入ってから数分までは2カウントフォールルールという、ドラゲにありがちな「僕の考えた奇抜なだけの超変則ルール」のせいで、普通のバトルロイヤルやるよりしょっぱくなってたのが何とも。普通のバトルロイヤル形式でさえ試合内容の面で盛り上げるの難しいのに……。フジイがやたら丸めこんでたことぐらいしか印象に残ってませんね。




第7試合:KING OF GATE 2012 優勝決定戦
●戸澤 陽
18分08秒
バックスライド・フロム・ヘブン
堀口 元気 H.A.Gee.Mee!!○

さぁKOG決勝です。やっぱシリアスモードの堀口はカッコ良いですねー。堀口は爆発力こそないものの安定感は抜群の試合巧者ですし、戸澤も引っ張られる形ならば良い試合できるので、そこそこ期待です。
 試合内容の方ですが2人ともそこまで派手な技を使わないので、ドラゲらしからぬ地味さが目立つ展開となりました。全然しょっぱくは無いし緩急とかもあるんですが、何か変にまったりしてしまって後半まで盛り上がりに欠けたのは残念でしたね。でも流石に大技が増えてくる後半の攻防は見応えありました。特に堀口がビーチブレイク返された後、バックスライド一本でパッケージジャーマンとの切り返し合戦を繰り広げたラストは中々熱かったし、こだわりを感じさせました。間にビーチブレイク2回目狙っていくともっと駆け引きの面で面白くなったと思うんですが、これはこれでアリですね。
  今回、堀口優勝という意外な結末を迎えたわけですが、筋書きの面から話をすると、9年前(!)のエル・ヌメロ・ウノで準優勝して、それ以降マイク等でことあるごとに言ってたのが効いてますよねー。昔のファンのみならず新規の客にも「かつて優勝しそこねて以降、地味に良い仕事をし続けるも、頂点には立てないベテラン」という認識を植えつけて、そのベテランがトップ連中を倒してついに頂点に立つというドラマを共有させたわけですから。このあたりプロデュース上手いよなぁ。




久々に観戦しましたがぶっちゃけイマイチでしたね。客が減ったのも分かるというか。しかも元から駄目ならともかく、省エネしてますからねー。及第点与えられるのは第4、5試合とメインぐらい、しかもメインも爆発力が不足気味では興行として辛いところ。
 あと「KOGは散々ドリームゲート次期挑戦者を決める予選では無い」って言ってて、最終的に堀口と問題龍で次期挑戦者決定戦やらすのはどうかと思いますよー。結局CIMAロワイヤルも予選かいって話ですし。これにはかなり萎えました。




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