The Second Navigation'09
団体名 プロレスリング・ノア
日時 2009年2月19日(木) 18:00〜
場所 大阪府立体育会館 第2競技場

久々にノアの興行に行ってきました。目当ては勿論KENTAvsロデリック、丸藤vsデイビーですよ!!!!
 しかしそれ以前にビックリしたのが、客席が会場のキャパぎりぎりに設置されていて平日にも関わらず最終的に8割〜9割埋まってたこと。ZERO1でスカスカなのに慣れてしまってたのもあるし(汗)、最近ノアは低調だってイメージがあったのでこの客入りは意外でしたね。
 後、写真も第5・6試合だけ撮ってたんですが、今ひとつデジカメの調子が悪くろくな写真が撮れなかったので今回は写真無しです。




第1試合
○青柳 政司
井上 雅央
10分20秒
延髄斬り→片エビ固め
谷口 周平
百田 光雄●

言わずとしれた面子のオープニングマッチ。この面子で10分はかなり辛いです……。それと館長がミドルキック以外ほとんどクリーンヒットが無く、はっきり言って使い物にならなくなってて愕然としました。ラストの延髄斬りもスカってしまい、見てて頭を抱えそうになりましたよ。




第2試合
○鈴木 鼓太郎
金丸 義信
15分24秒
ブルーディスティニー→片エビ固め
太田 一平●
石森 太二

大田以外ジュニアということで、省エネファイトであったものの十分楽しめました。ただ終盤金丸&鼓太郎が太田にバックドロップ連発したのは技の価値を下げてしまうので良くなかったように思いますね。




第3試合
●平柳 玄藩
佐野 巧真
田上 明
11分54秒
足首固め
伊藤 旭彦
杉浦 貴○
森嶋 猛

メンバーも試合内容も地味で陰が薄かったというのが正直な感想のこの試合。伊藤が大分成長して中々良い感じになってますね。ただ個性が見られないのが気にかかりますが……。それからこの面子だと森嶋のデカさが規格外で観客にもウケていました。




第4試合
○潮崎 豪
小川 良成
三沢 光晴
19分31秒
ゴーフラッシャー→片エビ固め
リッキー・マルビン●
ダグ・ウィリアムス
ブキャナン

三沢がお笑い&エルボー要員に徹してたのが印象的だったこの試合。潮崎とマルビン以外はあまり派手なムーブも見せず、これまたあまり記憶に残りませんでした。期待していた小川vsダグのグラウンドも中途半端でしたし、この内容で20分近くやられるのはちょっとね。




第5試合
○KENTA
11分59秒
go 2 sleep→エビ固め
ロデリック・ストロング●

さぁ自分的セミファイナルのKENTAvsロデリック。政治的にもキャリア的にもKENTAが勝つのは分かり切っていますが、ロデリックがどれだけ奮闘できるか楽しみです。
  まずKENTAvsロデリックはKENTAがやたらロデリックの名前を叫びながら気迫の蹴りを見せると、 ロデリックも素晴らしいチョップを見せて得意の背中攻めバリエーションを披露していました。 どちらかというと切り返しは終盤以外少なめで、お互い勢いよく攻撃しあう感じですね。
 ロデリックは良い感じに奮戦していてブサイクへの膝蹴りも何とか返し、Go2Sleepとデス・バイ・ロデリック(ファイヤーマンズキャリーから前に落として両膝を突き立ててでストマックブロック)の切り返し合戦を制し、さらには素晴らしいジャンピングビッグブートも決めました。しかしストロングホールド(高角度逆エビ固め)から逃れられ、追い打ちでギブソンドライバーの体勢に入ると、案の定Go2Sleepに切り返されて試合終了。良い試合でしたが流石に巻きが入った感は否めません。
 よく考えると、三沢がいるノアではギブソンドライバーが使えないし、ストロングホールド(高角度逆エビ固め)も認知度が無いと盛り上がりにくいので、 ロデリックがノアで上に行くのは難しそうに感じさせられた試合でしたね。昔使ってたCX’02(スプラッシュマウンテンのように相手を持ち上げた状態からの横須賀カッター)とか03(クロスアーム式ゴリースペシャルの体勢からネックブリーカー)とか復活させても背中攻め関係ないので微妙だしなぁ……。




第6試合
○丸藤正道
11分53秒
前方回転式不知火→片エビ固め
デイビー・リチャーズ●

デイビーも参戦し出してからわりと長くなるためか、 先程の試合とはうって変わって声援の偏りが大分マシに。
 丸藤はどう見ても省エネモードでしたが、 デイビーが非常に良い動きをして食らいつき特に終盤は凄い盛り上がりました。ただデイビーがキック使いなことに対抗してか、 丸藤までトラースキックとソバットを連発したので、 非常に蹴りばっかしてる試合のイメージが残りましたね。KENTAも勝彦も他の試合に出てるわけなんで、これはマズかった気もするなぁ。
 ラストでは不知火こそ何とか返したものの、フィニッシュムーブを出させてもらえずに前方回転式不知火食らって負けたのはちょっと可哀想でした。何をやっても丸藤が派手にセールやってくれるのでデイビーも試合しやすそうに見えましたが、試合運びとかで丸藤にコントロールされてしまったようにも感じましたね。意地が良いんだか悪いんだか。(笑)
 余談ですがデイビーもDRドライバーでは ノアJrを上がっていくのは辛いような気がするんですよね。個人的には一時期使っていたシューティングスタープレス押しなんですが……使ってる人いないですし。




第7試合
中嶋 勝彦
○佐々木 健介
19分35秒
ストラングルホールドZ
青木 篤志●
秋山 準

 試合開始からいきなり小橋vs健介を彷彿させる数十発にも及ぶチョップ合戦が繰り広げられ、客席も盛り上がりましたね。その後場外戦を挟み、タッチを交わしながら順繰りに当たっていくという形になりました。掟破りのストラングルホールドを繰り出したりして盛り上げた秋山vs健介はもちろんのこと、秋山vs中嶋の構図も熱くて良いですね。
 以前から目をかけていた青木に関しては相変わらず良い感じなのですが今ひとつ成長が止まってしまってる感があります。カシンみたく派手な関節技も採り入れるか、ダニエルソンみたいに幅の広さを身につけるか、小川やダグみたいに独自のグラウンドムーブを手に入れるかしないと先に進めなさそうと思うんですがどうでしょうか。何かサスケだましセグウェイみたいに持ち上げつつみちドラ2で落とす技を崩れつつもやってたりと、色々試行錯誤はしてるみたいなんで早く開花してほしいもんですね。




第8試合
●齋藤 彰俊
バイソン・スミス
18分11秒
無双→片エビ固め
モハメド・ヨネ
力皇 猛○

最近組みだした力皇ヨネのタッグがGHCタッグ王者に挑むということですが、塩試合の可能性が高い上、結果がミエミエなのはどうかなーという気もしなくはないメインイベントです。というかヨネがアフロ剃り落してコーンロウになってたのがビックリしました。微妙に鷹木信悟と印象が被りますね……。
  試合はいきなりヨネが彰俊に筋肉バスターを繰り出して開幕。ある意味ここで終わってれば良かったんでしょうけれども、そうはいかず、ヘビー級の体格を見せつけるだけのだらだらとした展開が続きます。最後はバイソンにも筋肉バスターを決めて離脱させ、彰俊に無双の体勢→こらえる相手にヨネがハイキック→無双成功で〆。10分台前半ぐらいで終わってほしい試合内容でしたね。
 ただアフロを捨てお笑いムーブを封印したヨネからは覚悟が伝わってきましたし、それほど悪い印象は受けなかったので、これからどうなっていくのか注目してみたいと思います。



冒頭でもノアへ行ったのは久々だと書きましたが、一番衝撃を受けたのは「フィニッシュムーブが一発成功したらほぼ確実に試合が終了する」という法則(?)が導入されていたことでしたね。今までであれば2人連続でフィニッシュムーブ決めたり、カットが入ったりしたものですが、今回はそんな光景はほとんどありませんでした。フィニッシュムーブ絡みの切り返しとかは当然あるのですが、WWEの影響を感じずにはいられない変化ですね。
 この変化に問題があるとすれば、試合展開が地味にならざるを得なくなり、内容も今一つなことが多いことでしょうか。テンポで魅せるようなプロレスをこれまでしてこなかっただけに、中々難しいようですね。この試み自体は良いことだと思ってるので、注意深く見守っていきたいところです。




観戦記トップに戻る