ZERO1 Enerygy‘08
団体名 ZERO1-MAX
日時 2008年11月8日(土) 18:00〜
場所 大阪府立体育会館 第2競技場

今年3度目のzero1。てかもしかすると今年の大阪大会は皆勤かな?……まぁそんなわけで今年の天下一Jr決勝でございます。


さて会場に入って気になったのは火祭りの時から客席減らしすぎなことですねー。ざっと数数えた感じだと500前後ぐらいしか椅子が無くてちょっとショックでした。しかし客席は8割以上埋まっておりそれなりに格好はついてました。




第1試合
○浪口 修
7分45秒
逆片エビ固め
植田 使徒●



 「流石にヘビー志向の植田とジュニアの浪口では体格が違うな。 普通に植田が押してるしこれなら先輩からフォール取れるだろう」
そう思った直後、ゆうやみが見た物とは!? ……唐突に逆片エビ固めを極められタップした植田の姿であった。
あまりにも浪口の勝ちに説得力無さすぎ。



第2試合:天下一ジュニアトーナメント準決勝
○高岩 竜一
14分20秒
ラリアット→片エビ固め
澤 宗紀●





情念卍固め

 天下一Jr準決勝の第一試合はレスラーとしての格、ファイトスタイル、体格のどれも噛み合わなさそうな両者の試合。 しかし両者とも地力はそこそこあるので、試合もそれなりに盛り上がりました。高岩もそこまでパワー技を乱発せず関節技中心でしたしね。
澤はいつもより動きが悪かったものの、多彩な蹴りと武藤ムーブでなんとか客の声援を得て高岩に対抗していきました。とはいえ試合終盤において、大技を使う高岩相手にシャイニングウィザードと情念卍固めだけでは流石に厳しい物があります。 説得力のあるフィニッシュムーブが欲しいところですね。 バチバチスタイルに拘るのは分かるのですが、それだけで上に上っていくのは正直厳しいかと。ほら、先輩の稔にせよ日高にせよ技多いですし。




第3試合:天下一ジュニアトーナメント準決勝
●藤田 ミノル
11分57秒
膝十字固め
稔○




トドメの膝十字固め

 ミノル対決。稔はバチバチモードでほとんど飛び技や投げ技は出さず。雪崩式フィッシャーマンズバスターぐらいじゃないでしょうか?藤田の方ははいつもと変わらず微妙なファイト……かと思いきやいくつか目新しいムーブを引っさげて来ており、 割と新鮮な目で見れました。試合自体もなかなか良い物に仕上がり、客席もしっかり暖まりましたよ。




第4試合:3wayマッチ
○前村 さき
7分51秒
ジャパニーズレッグロールクラッチホールド
Hikaru
松尾 永遠●

松尾をゲストに女子の3wayマッチですね。結構珍しいような気がします。
 さて試合の方は飛びまくったり3way特有のムーブを連発して沸かせるも、 試合時間が短すぎることもあって各人の独自色がほとんど出ていませんでした。ちょっと残念です。




第5試合
日高 郁人
●吉川 祐太
12分56秒
ムーンサルトプレス→片エビ固め
KAMIKAZE○
小幡 優作



ZERO1見に行った時毎回撮ってますね。

 この試合は日高&KAMIKAZEのベテラン陣は控え目で若手にスポットを与える展開となりました。 で、肝心の若手陣ですがしっかりとその期待に応えて激しい打撃戦を見せていました。 ただ吉川がバトラーツということもあってか全体的に蹴り合いのシーンが多く、 それぞれのレスラーの個性が感じられなかったのは残念です。



第6試合
大谷 晋二郎
○田中 将斗
ザ・グレート・サスケ
16分02秒
スライディングD→片エビ固め
崔 領二
佐藤 耕平
菅原 拓也●


崔&佐藤が2人がかりでブレーンバスター

 ベテランvs中堅勢という構図。 しかし決勝に配慮してか思ったほどには熱戦にならず、適度に盛り上げてあっさりと締めてしまいました。なんぼなんでも流しすぎ。




第7試合:天下一ジュニアトーナメント決勝戦
○高岩 竜一
20分48秒
高岩ドリラー→エビ固め
稔●



 どこの新日の試合ですか?と聞きたくなるようなカード。
試合はいきなり高岩がデスバレーボム、稔が飛び付き腕十字を狙うという速攻戦法で場を盛り上げる……って一昨年の天下一Jr決勝でも見ましたね。(笑)案の定ブレイクしてグラウンドの展開で仕切りなおします。

STF

高岩は澤戦と同じくチョップ等の打撃で押すものの場外戦で逆転されてしまいます。更に稔がコーナーからケブラーダを放ったんですが稔が出すとは思わず、かなり驚きました。さてリング内に戻っても高岩は稔から低空ドロップキックなどの膝攻めフルコースを食らってしまい、再度の場外戦でも押されてしまいますが、いきなり場外デスバレーボムを繰り出しましす!これで大技スイッチが入ったか、リング内に戻って垂直落下式ブレーンバスター。更にフォールしようとした所へ稔が腕の取り合いを仕掛けるも、高岩は関節技に持ち込んで腕攻めへと移行します。デスバレーボムと垂直落下式ブレーンバスター放っといてこれは……一体なぁにがやりたいんだコラ!(捻り鉢巻きを締めつつ)
終盤に入って膝十字とパワーボムの攻防を繰り広げますが勝ったのは高岩。パワーボムを決めラリアットも足します。更にデスバレーボムをもう一発決めたところへいきなり稔が掟破りのデスバレーボム!これは良いタイミングで放ったのでかなり良い感じでしたね。やはりバチバチモードの稔では膝十字固めぐらいしか決まりそうな技が無く、大技の数的に押されてる感が物凄くあったので。
しかし高岩はアホの一つ覚えのように雪崩式デスバレーボム。稔はこれも何とか2で返しますが、そのあとの膝十字がエスケープされて万事休す。最後はラリアット前後5連発、みちドラ2から高岩ドリラーに繋がれて負けてしまいました。

最後は高岩ドリラーで〆!

さて試合総評ですが、高岩がいつも通り攻めすぎな上に、関節技も大技もどちらもやりたがった結果として一貫性の無い攻め方になってしまい、なんだかいつも以上に微妙になってしまいました。稔もバチバチモードに拘るのはいいのですが、高岩を相手にするとパワー不足と相性の悪さを感じずにはいられません。関節使うにせよミノルスペシャルとかヒートクラッチとかも入れてたらまたちょっと違ってたんでしょうけど……。 まぁお互い持てる力のほとんどを費やしたので、なんだかんだで熱戦にはなったんですが、どうにもこうにも違和感を覚える試合でしたね。




日高・澤・稔の3人が揃ったことにより「バトラーツ」あるいは「バチバチ」というキーワードの下進められた感の強い今年の天下一Jr。良くも悪くもそのスタイルの特徴が強く出たかなーと思いました。今大会だけを総括すると、トーナメント以外の試合が流しすぎて結果的に不完全燃焼だったのが惜しまれます。トーナメント本戦に配慮したい気持ちは分かるんですけどね。




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