大阪ハリケーン2008
団体名 大阪プロレス
日時 2008年2月11日(祝) 15:00〜
場所 大阪府立体育会館 第1競技場

意外なことに大阪プロレスはこれが初観戦です。試合映像も大昔のしか見たことないですし、ほとんど週プロからしか情報を得てないので結構怖いですね。それでも来たのは豪華すぎるゲスト勢のせいなのですけど。
 さて会場についてビックリしたのは客席。1階席こそ7割前後と空席が目立つぐらいでしたが、2階席が満席通り越して通路に人が溢れる状況です。プロレス人気が落ちてからファンになったので、こんな光景今まで見たことないですよ! 一体どれだけ無料券ばら撒いたのやら……。ドラゲっていうレベルじゃねぇーぞ!




第1試合
○原田 大輔
タコヤキーダー
8分55秒
片山ジャーマン・スープレックス
→片エビ固め
ロベルト田中
タダスケ●

第一試合は新人のタッグマッチ。ルチャなのかなと思いきや普通の新人の試合でした。特に粗も無く無色透明という感じ。安定していて良かったです。

2人ともSTF





第2試合
○ウルティモ・ドラゴン
冨宅 飛駈
フライングキッド市原
小峠 篤司
11分57秒
アサイDDT→片エビ固め
秀吉
政宗
コンドル
神威●

ウルティモさんを生で見るのは初めてということでちょっと楽しみだったのですが、他のメンバーは名前しか知らないですし、特にBF軍は全員緑ベースの衣装ですから誰が誰やら見分けるのが大変でした。
 試合の方も所々では盛り上げてはいたものの全体的に見ると散漫になってしまった印象。8人タッグの宿命か……。まぁ生アサイDDTを見れただけで良しとしましょう。






第3試合
●新崎 人生
15分08秒
ジハード→片エビ固め
ゼウス○

新崎人生って思ったよりゆったりと試合運びするんですね。この試合においてもじっくりとゼウスの足を攻めていましたし、独特の間の取り方で試合全般をコントロールしていました。
ゼウスは思っていたより瞬発力があって驚きました。あの体でスピードもあるってのは恐ろしいことですよ。ただボディビルダー系レスラーの宿命か、間が途切れまくり&等間隔すぎてダレましたね。後、技のネーミングセンスもどうにかならないものでしょうか。ジハードとかバイセップスエクスプロージョンとかねぇよ。(笑)
個人的には生で曼荼羅捻りや念仏パワーボムとか見れただけで結構満足してたんですが、普通に見るとイマイチな試合でしたね。むしろ結果にビックリさせられましたよ。人生が試合を支配していただけに貫録勝ちの図しか浮かんでこなかったですもん。


ベアハグはそこそこ説得力ありました念仏パワーボムを堪えるゼウス
新崎人生の極楽固め!……しかしこっちからは見えないorzジハードの体勢に入るゼウス





第4試合
○曙
スペル・デルフィン
くいしんぼう仮面
10分40秒
(3人まとめて)ボディプレス→体固め
ミラクルマン●
えべっさん●
松山勘十郎●

長すぎる入場(くいしんぼう仮面とえべっさんで10分以上かかってたはず)に辟易しつつ、試合の方はいつも通りのお笑いマッチに曙を絡めたお気楽ご気楽仕様でした。ちょっと小道具使いすぎな気もしましたが、まぁ一見さんも多かったですし大会場なんでこれで良かったんじゃないですか?あと最後の曙のランニングボディプレスが低すぎて笑った。

相撲勝負を挑むも瞬殺され、再び勝負をもちかけるえべっさん
手四つの体勢になろうとするも……




第5試合
○丸藤 正道
13分15秒
ポールシフト→片エビ固め
ビリーケン・キッド●

丸藤は後の入場だったんですが全く歓声無しなのにビックリしました。でも一見さんは知らないだろうし、大阪プロファンは知ってても一応外敵なのであえて無視した結果なんでしょうね。しかしそれにも関わらずリングイン時のロープ飛び越える動作一つだけで空気を変えてしまい、「こりゃ役者が違うわ……」と実感させられました。
試合はまさしく丸藤の横綱相撲。ビリケンは丸藤の余裕を奪うことができず、華も奪われ、試合の主導権も握ることができませんでした。まぁ丸藤は丸藤でトラースキック撃ち過ぎとか悪い部分もあったんですけどね。
最後はまさかのポールシフトで〆。これにはマジでビックリした!個人的にはこれが今大会最大のサプライズですね。試合自体もなかなか良かったですよ。時間差アックスボンバーからの切り返し合戦はマジで溜息モノでしたし。試合後、丸藤が入場時が嘘のような大歓声の中を退場していったのが全てではないでしょうか。ビリケンは相手が悪すぎました。

まさかのポールシフト!






第6試合:大阪プロレスタッグ選手権試合
○ゼロ
GAINA
19分59秒
魔界一のスプラッシュ→片エビ固め
ツバサ●
アジアン・クーガー

これが今大会のベストバウト。ちょっと派手な技に頼り過ぎでしたが、ムチャルチャも王者組も中々良かったです。個人的にはゼロが気に入りました。ただまんまロウキーのリワインド・ウィザード(シャイニングウィザードで本来蹴り飛ばす所で相手を飛び越えた後、延髄にバックキック)やっててワロタ。

ラダー越えのトペ・アトミコ!

 試合後、小峠が奇襲してすったもんだの挙句BF入り。

正規軍を裏切った小峠を真ん中に据えて写真撮影





第7試合:大阪プロレス選手権試合敗者覆面剥ぎマッチ
○タイガースマスク
20分38秒
変形タイガース・スープレックス・ホールド
ブラックバファロー●

メイン戦は残念なことにかなりしょっぱい試合。ファーストコンタクトは典型的な素早い切り返しの展開で期待が持てたのですが、いきなりバファローが空気を破る急角度バックドロップを放ち、不穏な空気に。5分過ぎには早くもタイガース・スープレックスホールドやらバファロードライバーが繰り出され、10分台前半で決着というハイスパ展開も考えられました。
しかしなんとここから15分に渡って、バファローがラリアット10発以上&垂直落下式バファロードライバー2発&急角度バックドロップ、タイガースがタイガーススープレックスホールド2発(フィニッシュ含む)&垂直落下式ブレーンバスター&蹴りまくりの2.9プロレスを展開。客席も15分辺りから冷めてましたよ!流石にこれはないわ……。

スライサーをする前にアピールするブラックバファロー
雪崩式バックドロップを狙うブラックバファローフィニッシュとなった変形タイガース・スープレックス・ホールド。ノーマルとの違いが分からん……

 試合後、覆面剥ぎが行われました。しかし試合がしょっぱすぎるのと、一見さんが多すぎるのと、この時点で興行開始から3時間半越えている等の理由により、ダレた空気引っ張ったままになってしまいましたね。
 更にバファローが覆面脱いだ後、長期欠場について告白していたのですが余りにも長すぎる!しかも重すぎる内容に一見さんドン引き&退場開始と目も当てられない状況に。あーあー、知ーらねーっと。

マスク剥ぎの時間……





興行全体を振り返ると、今一つ大規模興行に不慣れなのかな?と思いました。特に致命的だったのが音響関係でPV&リング上マイクがほぼ何言ってるのか聞き取れなかったこと。「何言ってるのか分からん!」っていう野次がかなり飛んでましたし。あの音質じゃ1階席でスピーカー寄りでもかなり聞き取り辛いんじゃないですかね。
また曙を起用する等、一見さんに対する客引きしておきながら、これまでのストーリーが非常に重要な覆面剥ぎマッチをメインに持ってきたりとアンバランスな印象も受けました。おそらく一見さんとマニア層両方呼び込みたかったんでしょうけど……。
肝心の試合の方も正直ビリケンvs丸藤とセミが良かったぐらいで、ちょっとこれでは次回足運ぶのは辛いですね。地元の団体なんで頑張ってほしいところです。




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