『戮力協心』
団体名 ZERO1-MAX
日時 2008年2月9日(土) 18:00〜
場所 大阪府立体育会館 第2競技場

08年のプロレス観戦は久々のzero1からスタート。今回はTLCマッチや真撃ルール、メカ化マッチと昔のZERO-ONEを彷彿とさせるカオスな試合ばかりが組まれています。一体どうなることやら……。
 ということで迎えた当日、大阪はなんと大雪 でした。というのも大阪で雪が積るってのは数年に一度しか無いんですよ。生まれも育ちも大阪ですが、05年にかなり積った以外は10年遡っても覚えがないほどですから。こんな天候の中では流石に客足も落ちたようで、実数としては250〜300人程度かと思われます。サスケとみのる呼んでこれでは辛いですね……。




第1試合:ミックスドマッチ
●高西 翔太
前村 早紀
9分23秒
ダイビングヘッドバット→体固め
浪口 修〇
Hikaru

第一試合に相応しい手軽さの良い試合でした。高西は勿論、意外なことに浪口も良かったです。新日の金本が対抗戦の時に褒めてたと聞いて「それは無いやろー」と思ってたんですが、体つきも良くなってるし、打撃もそこそこしっかり撃っててこれなら納得という感じ。あとHikaruの台詞の上辺っぷりは異常。あんな気合の入ってない「女子を舐めるな!」は聞いたことねぇ。(笑)






第2試合:大谷が負けたら即メカ化マッチ
〇大谷 晋二郎
5分29秒
キングコブラホールド
Shock Wave the Robot●

ロボットの中の人がちゃんと演じ切っていて好感触でした。ただやることなすこと全部がシュールな笑いなので一回こっきりならともかく、これをずっと引っ張るのは辛いなー。試合の方は大谷が攻めまくって圧勝でした。

異色の対峙。





第3試合
日高 郁人
〇サンディ・ビーチ
12分46秒
ワイプアウト
佐々木 義人
テングカイザー●

これはグッドマッチでしたねー。日高テングはいつも通り良い仕事っぷり。初登場のサンディ・ビーチはやや粗はあるものの体格もしっかりしてますし当たりも強かったので、王座戦で義人と当ててもそれなりに面白い試合になりそうです。一方の義人ですがちょっと陰薄かったですね。
ムーブ的には日高のイグチボムで持ち上げた相手にサンディがバッククラッカーやった場面は度肝を抜かれましたね。後、サンディはデュランダル(相手の顔面へのバッククラッカー)もやってました。ラストは高速のパワースラムっぽい技で3カウント奪取。

今宵もコブラ地獄が火を吹く





第4試合
●エル・ブレイザー
4分46秒
アックスボンバー→体固め
大森 隆男〇

大森さんが髪黒染め・鬚生やし・ロングタイツ化でダサくなっててショックorz 試合も流石に相性が悪すぎてどうにもならなかったか、スカッシュマッチ以外の何物でもありません。エル・ブレイザーはラ・ケブラーダと綱渡りミサイルキック程度しか出させてもらえませんでしたね。

アックスギロチンドライバーを狙う大森




第5試合
●高岩 竜一
13分55秒
腕ひしぎ逆十字固め
鈴木 みのる〇

ヘビー級戦線&関節技重視に転向ということで鈴木みのるとのシングルが組まれた高岩。スタイルチェンジしたにもかかわらず最近はまた投げ技連発が復活したとのことで、空気を読まずみのるをぶっ壊さないか心配です(><)。
さて肝心の試合は開始から5分まではずっとグラウンドで、その後は高岩が空気読まず投げ技連発。最初の投げ技が雪崩式ブレーンバスターで、さらにデスバレーボムとみちのくドライバー2まで出してどこが関節技重視なのかと思いましたよ。ただ以前と違いカウント2で返されるとすかさず腕十字に行ってましたが……それはそれでお前何がしたいのかと(ry
 ただみのるも真似してゴッチ式パイルドライバー→カウント2で返されるとすかさず腕十字していたのには笑いました。またゴッチ式パイル以外は投げ技なしで高岩をリードしてて、受けつ攻めつつで高岩にもスポットライト当たるよう試合を作っていましたね。全体で見ればそこそこ面白い試合でした。








第6試合:TLCマッチ
〇田中 将斗
ザ・グレート・サスケ
20分57秒
スライディングD→片エビ固め
藤田ミノル
ザ・グレート・フジタミノル●

セミではTLC戦というだけでテンション上がりますが、さらにみちのくからサスケがゲスト参戦。普段東北地方〜東京で活動するだけに大阪で見られるのは珍しい機会でして、入場から大人気でした。それから田中が細すぎてビックリしました。天下一Jrの後、体重戻してないんでしょうか。シリーズ開幕戦ということで興行の最初に全選手入場があったんですが、高岩とそんなに体格変わらなくてビックリしました……。あとグレート・フジタミノルは特に情報し入れておらず誰なのかと思ったら、ベルト姿&パンタロンがまんま菅原でした。(笑)
試合の方は開始早々場外戦やら藤田菅原のダブルトペで客席は騒然とした雰囲気に。そこから場内中連れ回して場外戦を展開した挙句、藤田とサスケが2階バルコニーへ。2階から突き落とすか落とさないかですったもんだした挙句、菅原が真下で田中をテーブルにセットし、藤田がダイブ敢行!観客席も大盛り上がりでした。府立第2のバルコニーから飛んでくれるのはzero1だけですよ……。
 またリングに戻ったサスケと田中が唐突に謎のオブジェを作りだし、サスケがなんとか昇り、そして案の定誰も邪魔してないのに自分から落下というお約束の流れでは爆笑しました。これ以外にも今日は全体的にサスケが大ハッスルしたので全部持って行ってしまいましたね。マットで簀巻きにされたり、藤田がどこからか持ち込んだタイヤにツームストンパイルドライバーされたり、相手ダウンした所へ椅子山盛りにして低空ミサイルキックしたり、ロープに斜めに立てかけたラダーに相手を倒してそこからセントーン・アトミコ→自爆するもラダーの中に頭がハマってそのまま前転→ラダーが頭にハマったままという偶然の神が舞い降りたムーブを披露したりと、雑誌でしか見たことのないようなサスケ劇場の迷(名)場面続出で大満足しました。サスケ神すぎ体張りすぎ!

TLCが勢揃い(机は右の方に立てかけてあります)
当然ながらこの時点でラダーのバランスはガタガタ。でも登るのがサスケクオリティ。
マジで騙される5秒前!

 試合後はまずサスケがマイクを持ち、今後ザ・グレート・フジタミノルとマスカラ・コントラ・マスカラ戦→藤田ミノルとシングルをすると宣言。そのまま引きさがると思いきや、藤田が引き止めてTLC戦で目が覚めたということで和解を……後はいつもの展開です。(笑) あー最初から最後まで面白かった。




第7試合:真撃ルール
●崔 領二
13分29秒
逆片エビ固め
佐藤 耕平〇

3カウント無しのいわゆる格プロである真撃ルール。今時復活させたところで何にもならんだろうと思いきや、意外とスピード感ある攻防でそれなりに盛り上がりました。メインとしてはギリギリセーフといった感じ。
普通に殴り蹴りグラウンド+ちょっとプロレス技の展開かと思いきや、途中で雪崩式ブレーンバスターやったり、スワンダイブ式那智の滝とかやってたのには吹いた。また後半に2人共いきなりオープンフィンガーグローブを脱いでボコスカ殴り合いだし、古参らしきファンが「ゴルドーかっ!」と喜ぶ一幕がありましたが、ここ2・3年のファンである自分にはさっぱり分からないのでした。残念。

風船準備。大阪出身ということで崔の関係者が多かったっぽいですね。
ロープワークを拒否する佐藤。雪崩式ブレーンバスターはねぇよw
ラスト、佐藤が締めあげる。

 試合は写真の通り大阪出身ということで熱烈な応援をされた崔が勝つかと思いきや、意外なことに佐藤が勝利。佐藤は喉潰れてるので締めるのしんどいだろと思ってたら、藤田にパス。藤田も二・三言喋ると今度は大森にパス。(笑) 時間が押してたせいかちょっと適当に締めてました。




興行全体の総評としてはカード通りのネタ満載興行といった感じ。あまりにもネタが強くて、日高サンディvs義人テング、高岩vsみのる、TLCと良い試合も十分にありましたが、ちょっと熱気が物足りなかったですね。




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