Accomplish Our First Navigation 7.27 日本武道館大会 評価:C
 ノア旗揚げ一周年記念となる初の日本武道館大会。小橋が長期欠場する中、メインは頂上決戦となる三沢vs秋山です。またGHCジュニアヘビー級王座戦も組まれていて気になります。


【GHCヘビー級選手権試合】
三沢 光晴 vs 秋山 準
 さてこの対戦カードはこれ以降現在に至るまで一度も組まれていないため、きっとこの試合が同対戦カード最高試合ということになるんでしょう。2人の体が今と違い過ぎて驚きました。他にも初のシングル王座戴冠に向けて勢いに乗る秋山・セコンドにつく新日本の永田等、時代を感じさせる要素が色々とあってちょっと感傷的な気持ちになりました。
 試合は全編三沢のエルボーvs秋山のエルボー&ニー合戦で、合間合間に投げ技やら関節技が混じる感じ。結構長い試合時間だったんですが、ラストがいわゆる「お互い」フィニッシュムーブ打ち合いという訳では無かったので微妙に物足りなさを感じてしまいました。でもかなり良い試合なことは確かです。


大森 隆男&高山 善廣 vs 森嶋 猛&力皇 猛
 高山が日焼けしまくってて印象に残りました。脳のことがあるんでどうとも言えないけど、やっぱ焼けてる方が引き締まって見えるんで日焼けして欲しいなぁ……。
 試合の方は力皇の張り手vs高山のエルボー合戦が一番印象に残りました。これぞヘビー級! 後、森嶋もこの試合の動きを見てる限りでは、今よりちょっと体重落としてもいいんじゃないかなぁという気がします。


【GHCジュニアヘビー級選手権試合】
金丸 義信 vs ドノヴァン・モーガン
 ノアの初期の常連外人だったドノヴァン・モーガンが金丸に挑戦。モーガンはほとんど見たことがありませんので、どのような試合になるのか楽しみです。
 さていざ出てきてみれば、モーガンは大きいですね。動きもそんな早くないし、昔生で見た金丸義信vsバイソン・スミスを思い出しましたよ。(笑)まぁあれほど絶望的な体格差ではないんですけど。いかんせんジュニアヘビー王座戦としては致命的なほどスピードが無くて、金丸の対ヘビー級選手の試合という感じしかしませんでした。金丸自体もそんな飛ぶ選手じゃないし、容貌はアレだし華が無いといったらありゃしない。モーガンはアメリカ人にありがちな大技だけ気合入れちゃうタイプみたいで、ギロチンドロップ連発が全くやる気無くて萎えました。直後のトペ・コンヒーロには度肝抜かれましたけど。
 終盤に至ってお互いがフィニッシュムーブを2.9で返しあってようやく盛り上がってきた所で、金丸が畳みかけて〆。正直及第点にはギリギリ不合格って感じでしたわ。残念。


田上 明&泉田 純 vs ベイダー&ブル・シュミット
  途中からスタート。 泉田が昔の健介みたく後ろ髪伸ばしてて驚きました。試合自体はあっという間の瞬殺劇。


小川 良成 vs マイケル・モデスト
  途中からスタート。1回カット有り。 どうもテンポが合わないようで、呼吸合わせてから投げ技放ったりする等、見てて辛かったです。


池田 大輔&佐野 巧真 vs 本田 多聞&井上 雅央
 1回カット有り。 結論から言ってしまうと、しょっぱくてハイスパな試合です。池田が漫画「ベルセルク」の主人公ガッツのコスプレしてて爆笑。そんな時もありましたねぇ。全員が今とは体つきが全然違うのでビックリ。


 というわけでメインはともかくとして残りが全部凡戦以下なのが辛いところ。気になって大会の全カード見ましたが、案の定他のアンダーカードもかなり酷いですね。悲しいことにこうなってくるとDVD自体の評価も下げざるえないんで……。買うにせよ借りるにせよ三沢秋山目当てということで一つ。

(執筆日:2007年12月29日)

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