ハンドスプリング系 ●ハンドスプリングエルボー
=ビット

●ハンドスプリング・レッグラリアット
●ハンドスプリング・クロスボディ
★ハンドスプリング・スイングDDT
●ハンドスプリング・スカイツイスタープレス
●スーパースターエルボー
ロープ間横回転系  ★619
=ファンネル
=741
≒ミッキーブーメラン
その他 ●道産子ティヘラ




ハンドスプリングエルボー
=ビット(鈴木鼓太郎)
ロープに向かって走り、 ロープ付近で前方に軽く飛んで逆立ちの体勢になる。そのままロープに倒れかかり足をバウンドさせて、先ほどの普通に立つ状態に戻り、そのままの勢いで飛んで立っている相手にバックエルボーを叩き込む。
 TAJIRIが開発したかなり斬新なムーブ。荒唐無稽そうにも見えるが、力が全て「流れ」となって客に伝わり、ごく自然な動きとして認めさせられる辺りは見事。なおかつ力の流れが円運動の原理を用いつつ足から手へ移行したり等、非常に「高度」な技である。

ハンドスプリング・レッグラリアット
ロープに向かって走り、 ロープ付近で前方に軽く飛んで逆立ちの体勢になる。そのままロープに倒れかかり足をバウンドさせて、先ほどの普通に立つ状態に戻り、そのままの勢いで飛んで横に反転しながら、立っている相手にレッグラリアットを放つ。
 カズ・ハヤシのオリジナル技。元々円運動の原理を用いて高度な力の流れで成り立っていたハンドスプリングエルボーに、「反転」という横回転まで加えた。見たことは無いのだが、非常に良い技だと思う。

ハンドスプリング・クロスボディ
ロープに向かって走り、 ロープ付近で前方に軽く飛んで逆立ちの体勢になる。そのままロープに倒れかかり足をバウンドさせて、先ほどの普通に立つ状態に戻り、 そのままの勢いで飛んで横に反転しながら、立っている相手に全身をぶつけていく。
 滅多に見る機会は無いが、クルーザー階級の選手の攻撃バリエーションの一つとして使われることも。

ハンドスプリング・スイングDDT

ロープに向かって走り、 ロープ付近で前方に軽く飛んで逆立ちの体勢になる。そのままロープに倒れかかり足をバウンドさせて、先ほどの普通に立つ状態に戻り、そのままの勢いで飛んで横に反転しながら、立っている相手の首元に飛びついてスイングDDTを決める。

ハンドスプリング・スカイツイスタープレス
ロープに向かって走り、 ロープ付近で前方に軽く飛んで逆立ちの体勢になる。そのままロープに倒れかかり足をバウンドさせて、先ほどの普通に立つ状態に戻り、そのままの勢いで飛んで後方270度回転と1回捻り(横方向360度回転)を同時に行いつつボディプレス。
 TNAに出たり、アメリカンインディーを巡ってたりするイマイチ陰の薄いジェレル・クラークの攻撃バリエーションの一つ。Holy Shit!

スーパースターエルボー
ロープに向かって走り、 ロープ付近で前方に軽く飛んで逆立ちの体勢になる。そのままロープに倒れかかり足をバウンドさせて、先ほどの普通に立つ状態に戻り、そのままの勢いで飛んで後方450度回転しつつエルボードロップを放つ。
 石森太二のフィニッシュムーブ。相当な運動能力が無いと出来ず、見栄えが素晴らしい。




619
=ファンネル(鈴木鼓太郎)
≒741(なすのよいち/義経)
≒ミッキーブーメラン(MIKAMI)
まず相手をセカンドロープにうつ伏せ、顔はエプロンの方に出るように倒す。リング内を敵の側に向けて走り、トップロープとセカンドロープの間を持って体を横に倒しながら飛んで、下半身をトップロープとセカンドロープをくぐらせる。両手でロープを持っているので、そのまま場外に飛び出さず、前方180度回転(客観的に見たらロープと平行に横方向180度回転)して、敵の顔面を蹴りつける。たまにコーナーを使って敢行することも。
 なおミステリオは通常左回転だが、鼓太郎は右回転で行う。741はトップロープを持ってトップロープを越えてしまうタイプ。そしてミッキーブーメランはロープ際でハーフダウンの相手に向かって放つ。
 この技をメジャー化したのはレイ・ミステリオ。元々メキシコにはほぼ同じ形の「フィンタ・デ・レギレテ」という技があり(本来は場外ダイブすると見せかけて横方向にターンしてリングに戻るフェイントムーブ)、これを攻撃に使うということから発想したというのが表向き。ミステリオの個人DVD「Ray Mysterio 619」でもそのようなインタビューが収録されている。
 ただこの製作秘話については表向きなものであって、本当はDDTのMIKAMIが使うミッキーブーメランを頂いたものであるらしい。(ミステリオが日本人レスラーだったTAJIRIに間違って謝ってしまったという話がTAJIRIのコラムで掲載されていた) ただメキシコやアメリカを拠点としていたミステリオが、日本のインディーであるDDT所属のMIKAMIの試合をどうやって見ることができたのか?という疑問もなくはない。




道産子ティヘラ
場外の相手に向かって、トップロープを背中越しに逆上がりするように越える。そこからエプロンに手をつけ倒立の体勢に。さらにそこから足を下ろして、直接相手の首を挟んでヘッドシザーズホイップを放つ。
 スペル・シーサーの技であるが、形式主義的で、相手の協力が見え見えすぎるように思われる。





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