初夢 2006 評価:C
メインで01の誇る相方タッグとMIKAMIが合体ということで、かなり楽しみです。


スーパー宇宙パワー vs 中澤 マイケル
 中澤の技の精度落ちすぎ、間読みすぎ、ぎこちなさすぎ。スーパー宇宙パワーもブックとはいえ認めるなよ。今日の駄目っぷりを考えればアドリブでしばいてもお釣りがくる。


橋本 友彦&タノムサク鳥羽 vs HARASHIMA&高木 省吾
 良い試合でしたが、鳥羽あれだけやって大丈夫なんでしょうか……


【トリプルスレットマッチ】
男色ディーノ vs マッスル坂井 vs 猪熊 裕介
 何故か3人ともストッキングを頭に被って登場。一体何だったのやら。完全に出落ち。そんな状態で良い試合ができるはずもなく。


【ロイヤルランブル】
高木 三四郎 vs 泉州 力 vs 大鷲 透 vs ゴージャス松野
vs 三和 哲充 vs 三和 太 vs 子川 直也 vs すぎはら美里 vs 大家 健 vs ヨシヒコ
 小ネタ入れまくりのお遊びマッチ。子川の大晦日&新日ネタと、ヨシヒコのバルコニーダイブにやられる波口に笑った。


ポイズン澤田JULIE&蛇影&X
vs ドン・マエストロ&フランチェスコ・トーゴー&モリ・ベルナルド
 ネタとマジが入り混じった良い試合。スキットも○。


MIKAMI&日高 郁人&藤田 ミノル
vs 柿本 大地&飯伏 幸太&諸橋 晴也
 とりあえず全体的にムーブミスが目立ちすぎ、MIKAMIが飯伏に頭への強烈なドロップキックを放って飯伏がグロッキーになったのが痛い。それに相方タッグもそれほど魅力を出していませんでした。かなり残念。


 ネタやや多めだったのですが、ギャグも試合も滑った箇所があったのが目立ってしまいました。メインも、もっと行けるはずなんですがねぇ。

(執筆日:2006年8月21日)


Dramatic Style 6 評価:B
DDTが2006年8月27日に後楽園ホールで行った興行のDVDです。セミとメインの両王座戦はそこそこ面白そうですが、いま一つ鉄板そうなカードがありませんね。


MIKAMI&タノムサク鳥羽 vs 飯伏 幸太&松永 智充
 ベテランのミカトバに、若手の飯伏&松永が立ち向かうという構図です。 松永がどれだけ踏ん張れるかがポイントになりそうですね。  MIKAMIと飯伏のファーストコンタクトでいきなり観客の度肝を抜くと、その後も飛び技と蹴りを軸に激しいハードヒットな試合を繰り広げてくれました。 試合が決着した時に短すぎると感じてしまうほど、素晴らしいオープニングマッチでした。 松永は正直陰が薄かったですけれども足は引っ張っておらず、これからに期待といったところか。


諸橋 晴也&諸橋 正美 vs ポコ高梨&ベアー福田
 オープニングマッチからあれだけ素晴らしい試合をやられて辛い立場の若手4人衆ですが、 見返すことができるのでしょうか。
 結果としては良い意味でオープニングマッチの熱が伝わったようで、こちらも予想以上の熱戦を繰り広げてくれました。全員生き生きと試合していて中々面白かったんですが、それだけにラストが残念です。


ポイズン澤田JULIE&蛇我井 満也&後藤 達俊
vs 猪熊 裕介&マッスル坂井&中澤マイケル
 ディザスターボックスってこんなに人数いたんだ……と驚きました。 てっきり大鷲&省吾&ダークサイドHERO!のユニットかと(略)。
 試合はあの後藤達俊が蛇人間になるのか?というネタしか無く、手抜き臭満載でした。


高木 三四郎&柿本 大地 with ヒロコ
vs 男色ディーノ&男色ゲイ想
 WWE帰りの鈴木健想がDDTに上陸。男色ディーノとのまさかの邂逅を果たし男色キャラ化すれば、 夫を取られたヒロコは三四郎と大地にゲイシャになれと強要する超展開。一体何が起きようとしているのでしょうか……。
 入場から超異次元空間が現出したこの試合。もう何て言ったらいいのか。余ってたから巻き込まれた臭がプンプンする柿本が一番可哀相なのは確かですが。(笑) それから健想の大きさにも圧倒されました。ヘビー級が少ないDDTだから余計に大きく感じるんでしょうね。
 試合はゲイシャタッグのヅラ投げ攻撃や、定番の帯取り攻撃、ディーノが相手からパクッたヅラを被ったりする等、 もはや通常のプロレスから遥か遠いところに行ってしまった感のある展開。いや普通のプロレス技も出してるんですが、余りにもインパクト強すぎてそういうムーブしか記憶に残らないんですよ!いやはや大いに笑わせていただきました。
 そして特筆すべきはラスト。こんな無茶苦茶な試合なのにキスからハッピーエンドへの展開で、何故かちょっと感動してしまいました。自分でも納得いきませんよ。(笑)ただWWEでもハッスルでもなくDDTだからこそ出来た試合という気がして、何か可能性を感じたことは確かです。


【CMLL認定KO-Dタッグ選手権試合】
フランチェスコ・トーゴー&モリ・ベルナルド vs HARASHIMA&”ジェット”省吾
 実力派のイタリアンフォーホースメンにHARASHIMAとジェットが組んで挑戦します。 正直即席タッグの感が否めず、またジェットに少し不安を感じるのですが、見せ場を作ることができるのでしょうか?
 さて結果から言えば、めちゃくちゃ面白い試合でした!歴代のKO-Dタッグ王座戦の中でも上位に来る内容かと。テンポが異常に良くてホント見てて楽しかったです。 HARASHIMAとトーゴーが良かったのは予想内でしたが、まさかHARASHIMAとジェットがここまでタッグとして成立するとは思いませんでした。 タッチワークも合体技も安定してましたしね。
 ただラストがちょっとあっさり気味かなという気はしなくもないです。 試合前のマイクの「殺戮」という言葉がここに繋がってくるあたりはDDTらしくてポイント高いのですけれども。


【KO-D無差別級選手権試合】
大鷲 透 vs KUDO
 あまりにも体格差がありますが、KUDOはその差を埋めることができるのでしょうか?
 試合はノーセコンドマッチということで行われたのですがレスラーが観客にいて……という「観客という名のセコンド」ネタにお客さんの注意関心を持って行っちゃったのがどうかなという気がします。KUDO側の観客が現れた場面はかなり吹いたんですけどね。あそこで皆笑いすぎて、その後シリアスな闘いを繰り広げられても今一つ散漫な空気が残ったままで乗りきれませんでした。ていうか普通このネタ王座戦でやるか?(笑)
 内容自体はそこそこ良かったものの、KUDOは体格で勝る大鷲を突き崩すことはできませんでした。蹴りは良いんですが、それ以外にも何か欲しいところです。
 それから試合後のマイクも飛ばさずに見た方がいいですよ。あまりにも超展開すぎて爆笑させていただきました。


【ダークマッチ】
THE MAC&佐藤 悠己 vs ゴージャス松野&石川 修司
 これで10分越えられるのは辛いですねー。面子見たら分かると思いますがお笑い中心の試合で、 石川vs佐藤悠己の時だけバチバチの試合になるという塩梅。でもやっぱ10分越えは無いわ。


 ダークマッチと蛇界以外の試合が全て良く、特にオープニングマッチとゲイvsゲイシャ、そしてKO-Dタッグが予想を上回る試合を繰り広げてくれました。DDTとしてはかなり素晴らしい興行だったと思います。DDTのDVDレビューはこれが15本目になりますが、DDT初のAランクを付けようか真剣に迷いましたもん。しかしAとしてはまだ何かが足りない気がするんですよね。間違いなくこれまでにレビューした中でAに最も近くはあるんですけど。難しいところです。

(執筆日:2009年1月15日)


Day dream believer 6 評価:C
10月22日に後楽園ホールで行われた興行になります。wjスレがきっかけとなって初来日したアメリカン・バルーン(ただし素行不良につきすぐに干されてしまったようですが……)のDDTデビュー戦に加え、HARASHIMA飯伏とKO-Dタッグが面白そうです。


アントーニオ本多 vs 松永 智充
 オープニングマッチはまだキャリアの浅い2人ということで少し不安があったのですが、全くもって杞憂でした。アントンのテクニックが光り、シンプルかつクラシカルな良い試合に仕上がっています。


ポイズン澤田JULIE&タノムサク鳥蛇&ゴー蛇ス松野
vs ”ジェット”省吾&猪熊 裕介&中澤マイケル
 定番ネタによる凡戦。ちょっと長く感じました。


アメリカン・バルーン&柿本 大地 vs 男色ディーノ&マッスル坂井
 アメバルのデビュー戦。体系に似合わず動ける所をアピールして客席をどよめかせます。しかしディーノとの対決は……はっきり言って放送禁止しないとマズいって!特にシャイニングあてがいをおっぱいウォッシュで切り返した場面は眩暈がしましたよ。


HARASHIMA vs 飯伏 幸太
 いやはやこのカードをこの位置でやるか……。期待を裏切らない激しい打撃戦で面白いんですが、試合時間が短すぎて物足りないです。


【CMLL認定KO-Dタッグ選手権試合/
トリプルスレットタッグ・イタリアンマフィアデスマッチ】
フランチェスコ・トーゴー&モリ・ベルナルド vs 諸橋 晴也&諸橋 正美
vs ポコ高梨&ベアー福田
 凄い試合形式名ですが、要するにリング上に吊り下げられた機関銃入りバッグを入手した方が勝ちというルールです。
 序盤から派手な技が飛び交い、ハイスパートな予感がしていたら見事的中。良い試合なんですがあまりにも短すぎますorz やはり王者組が良い仕事してましたね〜。
 ちなみにDVDには収録されてませんが、試合後に太陽に吼えろの殉職のテーマを流してのパロディスキットがあった模様です。見たかったねぇ。


蛇我井 満也&大鷲 透&MIKAMI vs 高木 三四郎&KUDO&矢郷 良明
 一応本隊vsチーム2サウザンアイランドという構図です。
 メンツ的にグダグダになるかなーと思っていたら意外や意外、ジュニアのMIKAMIとKUDOが入ることによりメリハリがついた試合で面白かったです。バビロン失敗は目にも当てられませんでしたけど。それから蝶野スタイルの三四郎が普段のファイトスタイルより全然良くて吹きました。オリジナルよりパロディの方が良いって悲しいですよね。


 期待を集めるであろうHARASHIMA飯伏、タッグ王座戦をスカしたのにはガッカリでしたが、メインが意外と面白かったので何とかセーフという感じ。前述の2試合をもっと時間枠取ってしっかりやってくれれば、更に一段どころか二段は高いレベルの興行になったことは疑いなく、残念すぎますね。

(執筆日:2008年9月15日)
God Bless DDT 6 評価:C
2006年11月23日に新宿FACEで行われた興行のDVD。小会場ですが、中々面白そうなカードが揃っており楽しめそうです。


柿本 大地&松永 智充 vs 飯伏 幸太&佐藤 悠己
 オープニングマッチから柿本&飯伏とかまた豪華な……。最近メンズワールド絡みでちょくちょく名前を聞く佐藤悠己は、松永と同じくディック東郷のプロレス学校「スーパークルー」(現在は廃校)の生徒なんですね。
 柿本と飯伏を入れてるだけにオープニングマッチとは思えない良い試合でした。松永と佐藤も新人という枠の中ではありますが非常に良かったです。2人とも流石ディック東郷が教えただけあって基礎がしっかりしてる印象を受けました。ただあえて欠点を言うなら、佐藤は体格が小さすぎる上、声が雑魚キャラっぽすぎて全体的に弱い印象が付いて回りますね。松永は松永でちょっと個性無さすぎて陰が薄いのが気になります。


アメリカン・バルーン vs アントーニオ本多
 かなりの異次元カードです。お笑い一直線なのかしらん?
 ……と思いきや、実際の試合はアントンのベーシックなプロレスvsアメバルの大技中心の現代プロレスという構図の上に、乳ムーブ絡みのお笑いも散りばめられていて色んな意味で楽しめました。ただ中盤で延髄斬りが完全に空振ってるのに、アメバルが食らった振りしてダウンした場面は目にも当てられませんでしたけど。それ以外は短い試合の割に見所も多く、アントンの巧さも伝わってきて良い感じでしたね。


大鷲 透&男色ディーノ&マッスル坂井&猪熊祐介&中澤マイケル
vs ポイズン澤田JULIE&蛇我井 満也&タノムサク鳥蛇&ゴー蛇ス松野
 ディザスターボックスと蛇界の前面対決。ヒールユニット同士じゃないの?と思いきや、 リーダーである大鷲の判断でいきなりベビーユニット転向してたらしくあまりの流れに笑いました。こんな展開だったのか……。
 この日は勤労感謝の日ということもあり、どっちのユニットが勤労者の皆様に感謝しているのかを争うことに。 こんな流れなので当然のごとくお笑いマッチ。まぁ良くもなく悪くもなく。むしろ試合前にマッスルの総合演出・鶴見亜門が観客席から引っ張り出された下りと、 試合後に皆で矢郷さん送り出したシーンが一番面白かったですね。(笑)


【NoDQマッチ】
高木 三四郎 vs MIKAMI
 DDT創立メンバーである2人が10周年ということで対決。 正直しょっぱそうな気もしなくはないのですが……どうなることやら。
 さて試合はMIKAMIが奇襲して幕が開けるも、 初っ端から宇宙人プランチャを失敗してしまい暗雲が垂れこんできます。 しかしその後は順調に高木とMIKAMIがラダーやテーブルを使って激しい攻防を繰り広げました。色々考えてきたのか目新しいスポットもあって、それなりに楽しめましたね。
 とは言え、2人とも元々間の開け方とか試合回しが上手い方じゃないですし、 案の定、派手なスポットだけ盛り上がってそれ以外は静まっちゃうという駄目パターンに突入してしまいます。しかし予想を裏切られたのは、逆にその静寂が会場のアングラな空気と上手くマッチして、独特の空間が出来たことです。MIKAMIがガス欠起こした終盤は特にその空気に救われた気がしますね。
 総評としては良くも悪くもないってところが妥当でしょうか。あ、それから試合後には高木三四郎からMIKAMIにEXTREME級のベルトを渡される一幕もあるんですが、2人ともマイク長すぎ。


【CMLL認定KO-Dタッグ選手権試合/手錠拘束マッチ】
フランチェスコ・トーゴー&モリ・ベルナルド vs 諸橋 晴也&ポコ高梨
 イタリアン・フォーホースメンと若手2人組が激突。ちなみに公認凶器の手錠はコーナーに付けられており、解錠のための鍵はそれぞれのチームのリーダー(トーゴーと諸橋)が首にかけています。勝利条件の方は通常通りです。
 展開としては早々に諸橋が手錠で捕獲され、高梨が奮闘→ラストは4人入り混じって大技飛び交うというオーソドックスな流れなのですが、正直トーゴーさんとモリさんがかなり引っ張ってました。
 挑戦者組の方は諸橋はまだ良いとして、高梨がかなり酷くて、段取りを忘れるという致命的なミスをしていました。序盤のロープワーク絡みで変な動きしてましたからね。(笑)それからモリがパイルドライバーのつもりで持ち上げたのに、高梨がパワーボムと勘違いして上体起こして中途半端な状態でしばらく止まってたのも痛いです。後は終盤でトーゴーさんにヨシタニックやったのにすっぽ抜けた辺りも駄目かな。これはトーゴーさんも責任あるような気もするけど。
 とまぁ若手2人……特に高梨が酷かったのですけれども、他にはセコンドのアントンが変な行動してしまって余計に会場の空気が散漫になったような気がします。ていうかアントンも段取り間違えたくさい。
 とはいえラストの大技飛び交う攻防にはやっぱり熱くさせられましたね。特に高梨へのフロッグスプラッシュ→フライングボディープレスの辺りはかなり熱かったですよ。


KUDO vs HARASHIMA
 大鷲透の保持するKO-D無差別級王座の第一挑戦者決定戦です。
 試合はKUDOの欠点である間の悪さと基礎ムーブの不安定さが露呈し、HARASHIMAも完璧に引っ張れる程は上手くは無いので、中盤までは結構グダグダな印象を受けました。終盤は大技ラッシュと激しすぎる膝祭りでそれなりにスリリングで面白かったです。ムーブ的にはHARASHIMAがクレイドルショック(変形TKO)を繋ぎで使ってて驚きました。


 なんだか文句ばかりのレビューになってしまいましたが、なんだかんだで流し見する分には十分面白いかと。まさにDDTの平均的な興行という感じです。

(執筆日:2008年6月17日)
Never Mind 6 評価:B
星誕期のデビュー戦やらイタリアン・フォーホースメン最終試合やらKO-D無差別級選手権試合など話題盛り沢山の2006年最終興行でございます。個人的にはやはりメインが楽しみですね。


諸橋 晴也&マサ高梨&趙雲 子竜
vs ポイズン澤田JULIE&魔蛇美&ベアー福蛇
 澤田と福田以外は皆体付きは素晴らしいんですが今一つ動きが硬いですね。まぁそれを除けばごく普通の第一試合ってところです。


【DDT EXTREME級選手権試合】
MIKAMI vs タノムサク鳥羽
 毎回ルールが変わるEXTREME級ベルト。今回はラウンド制を採用し、格闘技ルールとプロレスルールを交互に行うという趣向です。
 さて試合はプロレスルールのMIKAMI、格闘技ルールの鳥羽という構図を意識してる感があって玄人好みな印象を受けました。デュランダルを腹へのエルボーで返すとか本人達にしか分からないムーブとかもやってて一見さんお断り感満載。そして3R以降MIKAMIやられすぎ。逆転狙いってのは伝わってくるのですがあっこまでグロッキーなのを見せられると流石にね……


星誕期&柿本 大地 vs アメリカンバルーン&中澤 マイケル
 星誕期のデビュー戦。元相撲力士ってことでどうしてもしょっぱいイメージがついて回りますが、まぁDDTの手にかかればどうとでもなるなぁとプロデュース力の強さを改めて感じた次第。試合自体はかなり普通。悪く言えば凡戦。
 某wjスレで有名なアメバルも初めて見たんですが、思ったより動けてて驚きました。ただ中盤で意味もなくダブルアームスープレックス、ノーザンライトスープレックス、バックドロップ、ジャーマンスープレックスと投げの大技連発してたのはしょっぱかったです。


フランチェスコ・トーゴー&アントーニオ本多&イタリアン・ウォリアー
vs KUDO&飯伏 幸太&松永 智充
 本多が主役の試合。本多がローンバトルになるんですが、彼のファイトスタイルに合わせて相手の3人もあまり大技使わず立ち回っていたのは興味深いです。そしてよく見ればトーゴーもイタリアン・ウォリアーもそんな大技使いまくる方でもないので、全体的にいぶし銀の薫り漂う試合に。とはいえ終盤は飯伏がいきなりスタンディング・スカイツイスタープレスで空気を壊してのけ、KUDOも色々とやってましたね。試合後の展開も含めてなかなか良い試合でした。


【KO-D無差別選手権試合】
大鷲 透 vs HARASHIMA
 DDT版絶対王者の大鷲がHARASHIMAを迎え討ちます。07年のHARASHIMAの活躍は聞いているので普通に楽しみです。
 さてDDTの試合って序盤のレスリングの展開に難が多いのですが、この試合は大鷲が露骨なまでに場外戦&凶器攻撃で暴れまくったお陰であっという間に終盤戦になってしまいました。正直褒められたことではありませんが、まぁこれも一つの策ではありますね。
 良くも悪くもラストのラッシュはメジャー団体並のDDTなので終盤に入ってしまえばしめたもの。大鷲の喉輪連発こそ少し萎えましたが、HARASHIMAの逆転劇はなかなか楽しめました。特に後頭部への蒼魔刀はヤバすぎ!ただ一発目の蒼魔刀は使いどころ間違えた感が……。
 全体の構成から見ると、ちょっと前半ラフファイトで引っ張りすぎなのと、HARASHIMAが受けに回りすぎて後半のラッシュでもまだ説得力が足りないのが気になりました。とはいえなんだかんだでエンディングも合わせてガッチリ楽しめたかなと思います。


 年内最終興行ということで、それまでのストーリーが終わりそして新たなストーリーが始まるという流れが強く押し出されており、ストーリー面で特に楽しめました。試合のクオリティの方も特筆する程良い試合はないけれども、どれもかなり手堅くて、メインもしっかり締めていたので興行全体のバランスが良いように感じました。

(執筆日:2008年2月25日)

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