MAX BUMP 2004 評価:C
収録試合
三和 太&高梨 将弘&柿本 大地 vs 大家 健&石川 修司&藤田 峰雄

【大銭湯ボクシングマッチ】
新藤 力也 vs ナオミ・スーザン

健心&シェリー・ドー&「昭和」子 vs 諸橋 晴也&近藤 博之&宮崎 有妃

【アイアンマンヘビーメタル級選手権試合】
男色ディーノ vs グレン”Q”スペクター

高木 三四郎&一宮 章一 vs 維新力 浩司&スーパースモーマシン

【ストリートファイト・ハードコアマッチ】
マンモス佐々木 vs 橋本 友彦

【4vs4 ロイヤルランブルイリミネーションマッチ】
MIKAMI&タノムサク鳥羽&HERO!&KUDO
vs 佐々木 貴&GENTARO&猪熊 祐介&心霊治療の先生

レビュー
初めてDDT見たんであんまり選手分からないとか、内容的にもいつもの試合ごとのレビューではふさわしくないと思ったので、ダイジェスト版で。
 DDTってことでお笑い重視・試合駄目駄目っていう先入観があったんですが、普通に見れましたね。選手もなかなか良い素材が揃ってる印象を持ちました。佐々木貴も相変わらず良いですね。
 でも展開的にセミとメインはちょっと不満ですね。セミではやられまくっていた選手が一発の技で逆転勝ちし、「え〜やられまくってたのに説得力ねぇ」と思いましたし、メインも片側の人数を減らしすぎ。
 全体で見るとお笑い有り、普通の今時の試合有り、ハードコア有りと各色揃っていて、2000円ならば納得の値段ですね。良い意味でチープ。もっとクオリティを上げていって、DVDの値段を上げても納得させられるようにしてほしいところです。

(執筆日:2006年8月16日)


Audience 2004 評価:D
DDTが7月1日に行った後楽園ホール大会です。飯伏のデビュー戦の他、健介ファミリー参戦とのことで中々面白そうです。


KUDO vs 飯伏 幸太
 飯伏幸太のデビュー戦ということなんですが、両者共に良い感じにビルドアップした体で、いかにも生きの良いファイトが見れそうで楽しみです。
 打撃合戦がメインで、両者共に一歩も引かずハイスピードで蹴りまくる試合でした。見てて痛快でしたね。
 ムーブ的には飯伏が後頭部へのスタンディング・ムーンサルトダブルニープレスなんてエゲツないムーブをやってたのが印象に残りました。またデビュー戦からフェニックススプラッシュをやったのには噴いた。


「昭和」子&チェリー vs 宮崎 有妃&タニーマウス
 そういえばいつの間にかDDTから女子プロ消えましたよねぇ……。いやそれだけなんですが。
 試合は見るのもうんざりする茶番劇でした。チェリーと昭和子は基礎ムーブからグダグダ、タニーは叫びすぎ。


MIKAMI&タノムサク鳥羽 vs 柿本 大地&高梨 将弘
 ベテラン勢vs新人勢という構図ですね。この組み合わせならマシなモノが見れるだろうと踏んでたんですが……。
 序盤から鳥羽がガンガン殴りまくり一方的な展開になるも新人勢が盛り返すという王道的展開。しかしいくらなんでも鳥羽は殴りすぎ。もっとプロレスラーなら受けろ!そしてMIKAMIのダッドリードッグ受けがエグいことになっていて笑いました。後、フィニッシュもアレでは唐突すぎます。


ポイズン澤田JULIE&猪熊 裕介&ゴージャス松野 vs HERO!&三和 太&石川 修司
 試合前からマッスル坂井謹製のすっとぼけた煽りVが火を噴きます。
 まぁこの面子から予想できるとは思いますがお笑い試合です。PSJとHERO!以外に期待するのが間違ってるのかもしれませんが、猪熊と石川にはもうちょっと頑張ってもらいたかったなー。


男色ディーノ&健心 vs 木村 浩一郎&中嶋 勝彦
 男色ディーノと勝彦が禁断の遭遇を果たします。木村って誰だろうと思ったらスーパー宇宙パワーの中の人だったのか。
 やはり外敵相手のディーノはヤバいですねー。身内相手だとあんまり何も思わないのですけど。健心と木村に全く客の関心が向いてないのが可哀相でした。ていうかぶっちゃけディーノと勝彦のシングルで良かったんじゃないかと思いました。
 それと勝彦ですがまだこの時16歳ということでまだプロレスデビューして半年しか経っておらず、R-15を当てそこなったり、パワースラムを受ける時にタイミングが狂って自分からジャンプしてしまっていたりと流石に粗が見受けられましたが、流石にそこに突っ込むのは酷ってもんでしょうね。


佐々木 健介&一宮 章一 vs 橋本 友彦&諸橋 晴也
 健介が一宮扮する北斗ア偽ラと組んでDDT若手と対決という構図です。本物の北斗が相手側のセコンドについて旦那と偽者となんやかんやとやり取りをしつつ、試合自体は見事なまでに健介タイム。しかも手抜き。


【KO-Dタッグ選手権試合/デンジャラス凶器ランブル】
佐々木 貴&GENTARO vs 高木 三四郎&伊東 竜二
 今はいない佐々木貴とGENTAROのタッグに、DDT社長の高木と大日のエース伊東が挑みます。てか赤レンジャーズって蛇光の一味でPSJの手下扱いだったのか……。今からでは考えられませんね。ちなみに試合形式なんですけれども、一定時間ごとに双方のチームが用意した凶器がリングまで運ばれてくるという物です。
 さて試合はテーブルとイスが用意されてスタート。早速GENTAROがコーナートップから場外テーブルへのダイブを見せる等、盛り上げていきます。そんな中、ロイヤルランブルのようにカウントダウンが行われ運び込まれてきたのはDDT独自の凶器であるロッカー。普通に使うかと思いきや、途中でいきなり中から扇風機を取り出したのには度肝を抜かれました。一体何に使うのかと思いきや、なんと野外用の電源コンセントまで用意して扇風機を回転させ始めました。(笑)当然回転する羽の部分を相手に触れさせるのですが、大きくなく挟まってもすぐ止まってしまい、あまり凶器として機能していないというトホホな落ちと相成りました。
 その後、ボブワイヤーボードが出てきて本格的にエゲつない凶器が出てきだしたかと思いきや、そこから呪文(PSJが登場)→鼓笛隊→高木三四郎の選挙ポスター(昔国会議員選挙に立候補したことがあり、その時に使ってた本物)→おかま軍団とネタ凶器だらけで笑いはしましたが、試合は物凄くヌルくなってしまいました。最後の方はリング上が凶器だらけでロクに動けない状況になってましたしね。DDTなんで凶器でボケるとは思っていたのですが、試合のクオリティを下げてまでやることじゃないように思いました。


 ネタやお笑いの要素が多すぎて、興行自体が今一つピリッとしない印象を受けました。マジでオープニングマッチのKUDO飯伏がベストバウトかもしれないというのはちょっと辛すぎます。後、実況解説無しというのはかなり寂しいです。

(執筆日:2008年10月11日)


Boys Be Ambitious 2004 評価:D
DDTが7月31日に行った後楽園ホール大会です。1ヶ月で2回目の後楽園とのことですが、7月1日よりカードが悪くなってるのが気になります。大丈夫なのかしらん……。 後、DVDの表紙どうにかしてくれ。


健心&柿本 大地&泉州 力 vs 高梨 将弘&藤田 峰雄&飯伏 幸太
 オープニングマッチはヘビーのベテラン対Jrの若手という構図。しかし今回初登場となった泉州力は何でこんなに人気あるのでしょうか?試合の方はぼちぼち面白かったのですが、あまり予想を上回るものが無かったですね。高梨の派手なセールが良かったぐらいです。


スーパー宇宙パワー vs マッスル坂井
 試合前の煽りビデオがやたら力入ってて面白かったです。特に筋トレしてるシーンのオチにステロイドが出てきたのには爆笑しましたよ。
 さてさてマッスル坂井の再デビュー戦となった今試合。ちょっと駄目なパワーファイター同士の闘いという感じで今一つな出来でした。坂井はあの体格なら一切飛ばない方が良いんじゃないかなぁ……。後、宇宙パワーがSTO→腕ひしぎ十字固めのムーブをミスりまくってたのが酷かったです。
 それから試合後にリング上でマイクがあったのですが、坂井のマイクがあまりにも長すぎます。デビューが認められて感極まって喋る内容が支離滅裂になるのも、心情的に分からなくもないのですが、「マッスル」での堂々とした喋りっぷりに慣れてる身としては違和感がありましたね。(笑)まぁ誰でも最初はマイクが下手ってことで一つ。


【アイアンマンヘビーメタル級選手権試合】
一宮 章一 vs お客さん
 もはやバラエティ番組の素人参加企画といったノリのアイアンマンヘビーメタル級王座戦。流石にグダグダは避けられませんでしたね……。ただ幼児相手にフォール返した時のブーイングには大爆笑しました。


三和 太&HERO!&KUDO&「昭和」子
vs ポイズン澤田JULIE&ゴージャス松野&猪熊 裕介&蛇イアント馬謖
 DVDの表紙の元ネタとなった漫画が煽りビデオに使われてて吹きました。これのために作ったのか……。それから普通にHERO!が素顔晒してたのにも噴いた。突っ込み所が多すぎるよ!
 試合の方はこの面子から予想できる程度の無難な試合。一連の煽りビデオのインパクトが凄すぎて試合内容をほとんど覚えてないです。(笑)いやマジでKUDOの綺麗なトペ・コンヒーロと、松野さんが太にヘッドシザーズホイップかけようとして凄いことになったのぐらいしか記憶に残りませんでしたね。


【ハンディキャップマッチ】
MIKAMI vs 橋本 友彦&諸橋 晴也
 スーサイドボーイズvsダブルブリッジの抗争が勃発。タッグマッチの3番勝負が組まれるも2連敗した挙句鳥羽が負傷という事態に、MIKAMIがたった一人でリベンジに臨みます。
 場外乱闘で乱戦→MIKAMIがラダーを相棒に奮闘するという流れなんですが、各人の特徴がよく出ていたように思います。粗はかなりありますけど、一つ一つの技のキレが良いですよね。それから試合開始早々にMIKAMIが橋本にヘッドシザーズホイップ仕掛けようとして失敗して無茶苦茶強引にフォローした場面と、諸橋が筋肉バスター使ったシーンが印象に残りました。


【KO-Dタッグ選手権試合/トリプルスレットマッチ】
高木 三四郎&伊東 竜二 vs 佐々木 貴&GENTARO
vs 男色ディーノ&グレン"Q"スペクター
 月始めの後楽園ホール大会で赤レンジャーズを破り王者となった恐妻同盟。今度は正統派のリターンマッチかと思いきや、なんとゲイ・マシンガンズが乱入したお陰で混沌とした3wayタッグマッチが決定。いやはや色んな意味で凄い面子です……。
 さて煽りビデオの方でゲイ・マシンガンズの2人が伊東を狙っているということになっていたのですが、開始早々からゾンビのように伊東を追跡しまくってたのには爆笑しました。有刺鉄線バッドの使い方が嫌すぎる……。(笑)もちろん恐妻同盟と赤レンジャーズは真面目に試合やってるんですけどね。GENTAROのセールが良いです。そんな中へ時々ゲイ・マシンガンズがゲイ殺法で割り込んでいくというのが基本的な構図となります。
 中盤からは6人が入り乱れての派手なムーブも飛び出す中、いきなり前触れもなく三四郎がタイツを脱いで観客の度肝を抜くと、掟破りの男色ドライバーを敢行!突拍子も無い展開に唖然とする中、ディーノが大暴れしてまさかの結末を迎えてしまいます。結末自体に説得力はあったんですが、予想外すぎてビックリしましたね。後、最後の〆でのコールがこれまたひどすぎ。もうサイテーとしか言いようがありません。(笑)


 煽りビデオやお笑いスポットばかりが印象に残ってしまい、今一つ正統派な試合で魅せることができなかったように思いました。このカードでは限界がありますけど……。それからカメラワークが酷い場面がいくつかあったのが気になりました。実況解説無しというのも寂しいですねぇ。

(執筆日:2008年10月15日)

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